2017/01/08

目白押しならず

 ベンチにおいた柿はすでに食べつくされたが、メジロはまだあるかと時々訪れてくる。そこで半分に切ったリンゴをおいてみたら、ヒヨドリが来てメジロを追い払い一気に半分ぐらい食べてしまう。そのヒヨドリが去ると待っていたかのようにメジロが戻ってきた。

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 ところでメジロのことわざといえば「目白押し」。広辞苑によれば”メジロが木の枝にとまるとき、押し合うように沢山並んでとまることから”とある。先日、いつも二羽だったメジロが四羽になった。はたしてこの四羽は押し合うように並ぶか見ていたが、どうもそのような様子がない。四羽のメジロは、カップル二組のようだ。一つのカップルがリンゴに向かっているとき、もう一つのカップルは近くの枝で待機し四羽が同時に並ぶことはないのだ。

 もしかしたら、ことわざは成鳥でなく子供の鳥の話かもしれないと思いはじめたころ、興味深い本をみつけた。「鳥のことわざうそほんと」(国松俊英、山と渓谷社、1990年)は、鳥に関することわざや言い伝えを紹介しており、「目白押し」についても述べている。簡単にまとめると”野外では目白押しという光景は見られない。昔、鳴き声を楽しむため多くのメジロを一つのカゴで飼っていたことがあり、それらメジロが一つの止まり木に並んで押しあっていた”。それを見て生まれたのが「目白押し」という言葉だろうと説明している。

 現在ではメジロにかぎらず野鳥を捕まえ飼うことは禁止されているので、鳥かごの中にいるメジロを見ることはできないが、野鳥に詳しい著者の説だけにこれは興味深い話だ。

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2017/01/01

新年2017

 昨年は、早くも11月に初雪が降り、今冬は寒さが厳しくなるかと心配した。いつもは12月なかばに開花が始まる近くの早咲きの梅もずっとツボミが固いままだったので、やはりそうかとなった。しかし、その後わずか数日で今までの遅れをとりかえすように咲き始め、元旦に初春らしい風景を見せはじめている。

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2016/12/25

漱石とジャズ

 古い冊子のなかにあった”八釜しい”(やかましい)という語句にしばし悩んだ。最初は校正ミスかと思ったが、読み進めると繰り返し出てくる。どうやらこれは執筆者のこだわりの文字使いかもしれないと思いはじめた。

 いわゆる当て字といえば夏目漱石。八釜しいについても、「漱石先生、探偵ぞなもし」(半藤一利)は、”坊ちゃんで「八釜しい」の字をあてたのも、八つもの釜の煮えたぎる音の騒々しさという心持だろう”と記述しているが。この”煮えたぎる音”という例えは、じつに上手い表現で古い冊子の内容によく合っている。

 その古い冊子には、「HOT JAZZ」というタイトルがついている。発行日も価格も記載されていないが、本文に年代を言及している箇所があり、1937年(昭和12年)頃に書かれたものらしい。表紙にある”VICTOR DANCE RECORD CLUB”の文字を手がかりにしてネットで検索すると、この小冊子は昭和12年ごろに発売されたレコードの解説らしい。

 冊子を開くと、「ホットジャズの発生」の項に”当時のジャズは恐ろしく八釜しく又速く演奏をしていた”。また”ドラムの八釜しさ”などとある。さらにホットの語義では、”初期のジャズは無闇に八釜しく、これを聴いているとカンカンに怒りたくなった胸がスッとして体中が熱く興奮してくる”と解説しているほど”八釜しい”が頻繁にでてくる。漱石でなくても、ちょっと八釜しいなもしと言いたくなる。

 さてVICTOR DANCE RECORD CLUBで紹介しているホットジャズとはどのようなものかYoutubeで聴いてみよう。これはデュークエリントン楽団によるもの、ピアノはデュークエリント、クラリネットはバーネイ・ビガード、サックスにはジョニー・ホッジスの名前がある。

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2016/12/18

今年最も売れたCD

 音楽系ニュースサイトで”アメリカで今年(2016)最も売れたCDはモーツアルト、その売り上げ総数は125万枚”との記事があった。

 たしかに125万枚は大きな数字だ!これほど大きな売り上げをしたモーツアルトのアルバムとはどのようなものだろうか?指揮者は誰?オーケストラはどこ?と気になりニュース内容を調べたら、これはMozart225というボックスセットの話だった。モーツアルト没後225年記念して、ドイツグラモフォンを中心に18レーベルの音源を集めたボックスセット。そのボックスの販売数は6250個。ところがボックスには200枚のCDが入っているので、CD総数は6250X200=1250000すなわち125万枚となる。

 一つのアルバムで100万枚だったら素直にこれは凄いとなるが、ボックスセットの中身をすべて合計してと言われるとちょとためらってしまう。アルバムの先にはそれを聴くリスナーがいて、その人数がいかに多いかがアルバムの評価につながると思う。ボックスセット販売でCD総数を言うのはどうだろうか。

 セット販売ということだったら、かつて”カラヤン・ドイツ・グラモフォン・コンプリート・レコーディング”というものがあった。これはカラヤン生誕100周年記念で240枚のCDが入っていた。このセットがどのぐらい売れたか知らないが、CD総数なら相当大きな数字かもしれない。いずれにしろ、できる限り大きな数字に見せたいというのは分からなくもないが、実体が見えにくいときがある。

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2016/12/11

ゾフォートに触れる

 ライカ・ゾフォートは、フジフィルムのインスタントカメラ・チェキをもとにライカが開発したカメラ(簡単に言えばライカ製チェキ)。発売は2016年11月19日、そのゾフォートに触れる機会があった。

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1.外観

 まずはゾフォートの外観を見てみよう。ボディは直線で構成され四角形、ボディ左右上部にストラップ取り付け金具、底面に三脚穴。ボディカラーは、ホワイト、オレンジ、ミントの三種類、どれもツヤをおさえた落ち着いた色調。(写真はミントカラーのゾフォート)

2.撮影

 早速、屋外で景色を撮ってみたが、結果はピントが甘く露出も少しオーバー気味。じつは、これは私の使い方が間違っていた。ゾフォートは、電源を入れたままだとクローズアップ撮影モード(0.6~3m)になる、遠景を撮るためにはレンズ周りのリングを一度回して遠距離撮影モード(3~∞m)にしなければいけないのだ。遠距離撮影モードにして再度撮影したらクリアでしっかりとした写真が撮れた。マクロモードもあり、ピントが合う範囲は0.3~0.6m。これは意外とシャープで、テーブル上の料理撮影などに使える。また露出補正もできるので、自分好みの明るさで撮影することもできる。

3.感想

 ゾフォートを使って感じるのは、これがフィルムカメラとしてデザインされていることだ。フジ・チェキは、女子のカワイイ持ち物を目指したようで、その操作系はカメラ付きケータイやスマホと同じように縦位置で使うようにレイアウトされ、カメラというより手軽に使えるコミュニケーション・ツールのような印象をもった。一方、ゾフォートは、横位置で使うように操作系をレイアウトし、昔ながらのフィルムカメラに似た操作感があり、どこか懐かしい気持ちにさせる。いわゆるデジタルでなくアナログ(フィルム)カメラを手にしているる気分にさせてくれるのだ。基本メカや部品はフジと同じかもしれないが、ゾフォートはスタイリングを含めてインスタント・フィルム・カメラに新たな方向性をもたらした魅力的なカメラだ。

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