2009/07/05

泪橋のアパート@南千住

 南千住の景色については、すでに師匠がここで取り上げられているが、週末、その南千住で用事があったので出かけた。

7dsc06293 日比谷線も三ノ輪駅は、都電荒川線との連絡も近く、何度か利用したことがあるが、隣りの南千住駅で下車するのは初めて。南口に降りるが、ここはジョウロのようになった隅田川貨物駅構内の線路がギュッと一点に集まり、クルマは地下道、線路は地面、人は線路をまたいだ歩道橋を歩くという、クルマ・鉄道・人が三層に重なった複雑な地。

 用事が予定より早くすんなり片付いてしまったので、帰り道はどうしようかと思いながら、付近を歩いてみた。

 明治通りの交差点名は泪橋。

 橋という名が付いているが、川らしきものはまったく見えない。

 ここでいつもの「川の地図辞典」を取り出しP104台東区のページをみると、明治通り沿いに「思川」を見つける。三ノ輪で二つに分かれた音無川は、一つは山谷掘りを経て隅田川に流れ込み、もう一つは思川となって泪橋を通り白鬚橋付近で隅田川につながっていたのだ。

 ここにも消えた川の名残。

 近くの路地を歩いていたら、玄関のデザインが面白い古いアパートに出会う。

 玄関屋根下の門燈は球形、その屋根を支える柱も円柱となっている。この屋根程度の幅と奥行きならば、柱など無くても十分だろうが、このデザインのこだわりは・・・である。

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2009/07/01

プラッシー

 日本橋を歩いていたら、ある建物のシャッターに「屋根つき駐車場あります」の張り紙。

7dsc06247_3 駐車場といっても、それは古い商店らしき建物。ちょうど片側のシャッターが開けられ、その屋根付き駐車場の内部が、道路から見えるようになっていた。

 奥の方はハッキリしないが、薄暗い建物の中は、家具もなくガランドウ、長い年月を経たらしく天井も梁も黒く煤けているようだ。暗い中そこだけぼーっと明るく、一枚の紙が奥の板壁に残されていた。

 「とう精業者登録証」

 さて「とう精」とは何だろうか?

 広辞苑で調べたら、「とう精」は、漢字では搗精となり「玄米を白米にする」とある。これは「精米」と同じ意味だと思うが、米業界用語では「とう精」と「精米」は、微妙に異なるのかもしれない。とにかく、この建物は、かつて精米をしていたお店なのだろう。となれば、梁の割れ目に白いものが見えるが、これは精米中にでた粉が付着したものかも。

 ところで、かつてお米屋さんが配達していた飲料プラッシーを、憶えている人はいるだろうか。プラッシーは、武田薬品の系列会社が販売していたビタミンC入りのビン詰め飲料で、オレンジジュースに似た色をしていた。このプラッシー、とっくに無くなったと思っていたら、じつは今もハウスウエルネスフーズから期間限定で売られているそうだ。興味のある人は、近所のスーパーなどをチエックすると見つかるかもしれない。

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2009/06/28

ギターウォール@御茶ノ水

 神田駿河台で目につくお店といえば、スポーツショップと楽器屋さんの二つ。

7dsc05919_2 それぞれ微妙に住み分けされているようで、スポーツショップは駿河台下の小川町付近の靖国通りに沿って集まり、楽器屋さんは御茶ノ水駅から駿河台の坂道に並んでいる。

 その楽器屋も専門化しているようで、高価なバイオリンを並べる弦楽器専門店もあるが、圧倒的に数が多いのはエレキギターショップ。

 どの店もディスプレイを工夫しており、店頭に並ぶのは手頃な価格のものだが、そのデザインと色のバリエーションは、楽器に興味がなくても通りをいく者の目を楽しませてくれる。もちろん高価なヴィンテージモデルやカスタムモデルもあるが、さいわいなことに、それらは店の奥に展示されているらしい・・・。じつは、見てしまえば自分が弾けないことを忘れて衝動買いしそうで、店の奥に入らないようにしているのだ。

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2009/06/24

昭和モダンカタカナフォント@神保町

 ここ数日、大雨と晴天が交互にやってくる。

7dsc05955 この春に行った検査のフォローアップで、小川町・御茶ノ水駅前・神保町のトライアングルを行ったり来たり。一箇所で全てが完了すれば良いのだが、設備の都合で、あっちへ飛ばされたりこっちへ飛ばされたり、まるでビリヤードの玉のようなありさま。

 すべてが終わったのは小川町だが、少し落ち着いて休もうと神保町へ向かう。

 小川町の交差点にある「たい焼き屋」の前に本日は臨時休業のビラ、駿河台交差点近くにできた新しいビルにカフェが開店、三省堂の中を通り過ぎ、ラドリオとミロンガのある路地に入る。
 
 突然、午前中の雨が嘘のような強い日差しを正面から浴びる。

 道幅は狭いし、周りはビルばかりでとても日が当たるような場所に思えないのだが、路地全体が明るい光で包まれている。

 眩しさの中ふり返れば、植木草花、波板のサビが目に入る。さらに上をみれば、昭和モダン本の装丁にある手書き文字のようなカタカナフォントの店看板が、浮かび上がっている。

 ビジネス街にかわりつつある神保町だが、この路地だけは、本の街の姿がいまもそのまま残像のように・・・。

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2009/06/21

弾丸日帰り古本旅行・仙台編

 土曜日は、普段は、なかなか行くことが出来ない東京以外の古本イベントに出かけた。

7dsc05841 6月20日、21日に仙台で行われている「古本縁日in仙台」に、わめぞの皆さんが参加している。

 イベントの日程・場所は、「古本縁日in仙台」と「わめぞblog」。

 東北新幹線で東京から1時間40分、仙台駅のホームに降り立つ。東京同様に曇り空だが、少し気温が低く体にまとわりつく湿気が少ない、これだけで北へ向かったことを実感する。地下鉄に乗り、「書本&cafe magellan(マゼラン)」のある春日町へ向かえば、下車駅(勾当台公園駅)でカバンを持ったわめぞメンバーのKさんに出会う、泊りがけだそうだ。

 マゼランにて、退屈男さんと旅猫さんに出会う。さすがに二人ともわめぞで活躍されている歴戦の勇士、存在感がある。

 ここで「食の自叙伝」(文春文庫)を購入。タイトルだけをみれば、よくあるグルメ本のように見えるが、じつはこれは昭和面白本。

 まず取り上げられている顔ぶれだが、「淡谷のり子」「北野武」「ルーテーズ」「塩見孝也」・・・と、歌手、芸人、鉄人、過激派と、いずれも一癖も二癖もある人ばかり。しかも主題は食となっているのだが、鉄人ルーテーズは繰り返し”力道山の思い出”を語り、塩見孝也は徹頭徹尾”塀の中の生活”を語っている。月刊マルコポーロに連載されていたものだが、よくぞ文庫化したと感心してしまう。

 マゼランから火星の庭に向かうため、広い大通りを歩く、通り沿いに並ぶ木々の大きさに感動。「青葉繁れる」を実感。

 火星の庭の棚は、サブカル系・アート系のいい本が目立つ。しかし、ここで東京へ戻る時間がせまってきたので時間切れとなり、あわてて駅へ向かう。ホームに上がったら、ちょうど東京行きが入線、ギリギリで間に合う。滞在4時間弱というあわただしい弾丸ツアーが無事完了。ほっとしたのもつかの間、もう次のツアープランの話しが上がってきた、できれば弾丸でなく大名ツアーで行きたいのだが、はたして次は・・・。

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