2009/11/14

35ミリ二眼レフ登場「大人の科学Vol.25」

 二眼レフは、父の時代は大人気のカメラだったそうだが、いまは街で見かけることは少ない。

35mmtwinlens_2 ブローニー(120タイプ)とよばれるフィルムは、売っている店が限られるし、35ミリフィルムでは当たり前のような即日現像・プリントサービスも見かけない。それでも、上からファインダーをみる二眼レフ特有の撮影スタイル、正方形フォーマットに興味を持ち、35ミリ版の二眼レフがあれば良いのにとの話しをよく聞く。

 そんな人に朗報!

 「大人の科学」マガジンVol.25(学研)、35ミリ版フィルムを使用する二眼レフが登場!

 同様なものは既に「Black Bird Fly」から¥12600で販売されていたが、大人の科学シリーズのものは、ちょっと遊ぶには手頃な¥2500。

 ところで本文をざっと見た限りでは、このカメラは、いわゆるTOYカメラで長方形ファーマット、正方形フォーマットにするためにはマスクを自作しなければならない。

 また、説明書の訂正とシャッター組み立て方の動画が、「大人の科学」マガジンVol.25の補足・ダウンロードにあるので、組み立てる人は要チエック。

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2009/11/09

陋巷日記を観る

 Neonさんの個展「陋巷日記」が銀座のギャラリーで開催中。

7dsc09146b 陋巷は、”ろうこう”と読み、論語にも登場している言葉で”狭くむさくるしい町”を表す。

 街の照明にハロゲンライトとLEDが登場して以来、夕暮れの町の明かりを楽しむことが少なくなったような気がする。

 かつて空が薄暗くなりはじめると、看板のネオンサインが灯り、店の窓から電燈の光がもれはじめ、路地に並ぶ建物は複雑な影を作り出していた。そこには無限の深い色合いと明暗があり、夕暮れの路地に豊かな表情を作り出していた。

 陋巷日記は、そんな懐かしい光景を思い出させる個展である。

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2009/11/08

日本橋に坂道はあったのか?

 先日、コレジオ芳賀氏の神保町講演のなかで、日本橋台地(江戸前島)の名前がでてきた。

7dsc09027 ”この付近(神保町)にある神田一橋中学校で発掘された水道用木樋のカスガイに牡蠣が付着しており、この地は低湿地というよりも潮干満の「入江」であった”との話しとともに、江戸時代、日比谷入江が、武蔵野台地と日本橋台地に挟まれている地図を示された。

 「東京の地理がわかる事典」(鈴木理生、日本実業出版社)では、江戸前島の項で”この場所を現代の地形学では「日本橋台地」と呼ぶ。山の手台地の一つである本郷台地の先端が、海進期の荒波に削られて低く平らになった場所で、「日本橋波食台地」とも呼ばれる”とある。

 ところで台地の端には坂がある。無縁坂、湯島天神男坂、神田明神男坂、九段坂などは、みな台地の端に位置する坂である。となれば、いくら荒波に削られ低く平らになったとはいえ、日本橋台地の周辺にも坂があってもおかしくない。たとえ坂が残っていなくても、その痕跡の名前ぐらいはあるのではないだろうか。

 まず開いたのが、東京の坂道を解説した「江戸東京坂道事典」(石川悌二、新人物往来社)。この本は、台地別に坂道を列記しているが、残念ながら、日本橋台地・江戸前島の項はなく、ざっと見たところでは日本橋台地・江戸前島を述べたところも見つからない。

 やはり、日本橋台地に坂道はないかと思ったが、先週、たまたま人形町から日本橋室町へ向かう道で、写真の光景を目にした。

 場所は日本橋三越本店の向かい側にある、鰹節大和屋さんの横の路地、ハンペンで有名な神茂と佃煮の鮒佐のある通りである。それが昭和通りに接する部分が、わずかだが坂のようになっているのだ。

 しかし、この場所はどうみても台地の端には見えない。

 自宅に戻り、復刻版江戸古地図の日本橋付近をみると、現在の昭和通り江戸橋付近に堀があり、さきほどの路地は、この堀にぶつかっていたようだ。

 堀・川となれば、いつもの「川の地図事典」の出番である。

 P39の地図によれば、ここにあったのは「西堀留川」、上から見れば、ちょうどL字型の堀であることが分かる。P46の「西堀留川」解説では、”日本橋川左岸からの入堀。本船町と小網町一丁目の間から北西に向かい、堀留町一丁目の手前で西に折れて室町三丁目で留まっていた”、さらに”堀は旧石神井川の下流部にあたる谷田川の河口部にあたり、慶長年間の工事で入堀として整備された”とある。

  2008年3月、コレジオ主催で行なわれた「川の地図事典」出版記念ウォークは、駒込付近からの谷田川の上流をさぐるものであったが、今回、日本橋で、再び谷田川の名をみることになった。坂道は見つからなかったが、なにか不思議な縁を感じるとともに、同時にはるか昔の台地の姿に思いをめぐらしてみたくなった。

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2009/11/03

讃春(鏑木清方)を見る

 国立博物館で開催されている「皇室の名宝展」の第一期が、11月3日までということなので上野に向かった。

7dsc08958 先日のNHKTVでも紹介していたのでご存知の方も多いだろうが、天皇陛下御即位20年を記念して行なわれるこの展覧会は、御物、宮内庁所蔵の名品を展示している。なかでも、「伊藤若冲の動植綵絵三十幅」は、第一期展示の話題の中心と言ってよいだろう。

 展示室でみる伊藤若冲の動植綵絵は、まずその大きさに驚くとともに、その精緻さに圧倒される。いまにも動き出しそうな鳥の姿と羽毛の輝くような質感が、見事に描かれている。どこか西洋の細密画に通じる絵に、外国人見学者も足を止めていた。

 ところで、今回の展示には明治から昭和の名品も含まれている。

 そういう新しい作品も含めて今回の展示で一番気に入ったのが、鏑木清方の昭和8年の作品「讃春」。

 大きな屏風に仕立てられており、右に広場に遊ぶ二人の女子学生、左に隅田川に浮かぶ舟に暮らす母子が描かれている。女子学生は山の手に住む裕福な家の子供だろう。その一方、隅田川での母子の暮らしは明らかに質素だが、その船上に草花の鉢植えを置き花をつけた枝を飾り、どこか心の豊かさがあるように見える。これは東京の下町を愛した鏑木清方ならではの絵のように思う。

 さらに背景に目をやれば、広場奥に自動車、隅田川には清洲橋、まさしく昭和初めの工業製品と近代技術の象徴を置いている。花鳥風月・山紫水明と全くことなる、新しい日本画を目指したような印象がする。と同時に、古い東京の風景が消えはじめたことを暗に示したのかもと・・・これは考えすぎかもしれないが。

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2009/11/01

次は神保町映画か!

 日曜日午後、ブックフェスティバル+古本祭りが開催されている神保町へ。

7dsc08936 ときおり強い風が吹いたが、とても11月とは思えないような温かく快適な陽気。まずは、さくら通りで「じんぼうチャリティコンサート」。これは明大OBによるジャズ演奏、司会は、明大OBの宇崎竜童さんだが、トランペット演奏も担当され大活躍。みなさんベテランだけあってじつにリラックスして演奏、しかも音はしっかりキマッテいてじつに格好良い!

 今日は岩波ブックセンターで「地図の物語・物語の地図」の講演会だが、入場時間までの短い時間にすずらん通りを歩いたら、何人かの知り合いにあった。工作舎のIさん、ミューズの店長、ブックフェスティバルごくろうさまでした。

 さて講演会だが、講師はいまや古地図ではこの人とありのコレジオの芳賀さん。会場に向かうためエレベーターを待っていたら、アースダイビングでお世話になっているiGaさん、さらに会場で隊長のakiさん、古くからの友人であるSさん夫妻など、いずれも地図街歩きの達人が集まっていた。会場は満席で盛況。

 講演の内容は、いずれ誰かが報告すると思うので詳しいことは割愛するが、江戸切絵図がそこそこ正確であること、古地図にもニセモノがあり安易に信用していけないなど、古地図専門家ならではの話しがじつに興味深かった。江戸・昭和ブームで、さまざまな古地図が復刻され参考資料として引用されるが、なかにはそうとう怪しいものもあるようで、鵜呑みにしてはいけないようだ。そのほか、詩人としても作品がある芳賀さんだけあって、ときに詩の朗読もある話題豊富な講演であった。

 ところで、このところ神保町で撮影隊らしき一団を目撃するが、神保町を舞台にした映画の撮影が進行しているらしい。神保町、フェスティバル終われば、次は映画か!

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