« 行商列車が行く | トップページ | 牛肉百匁ください »

2006/06/20

ありふれた町を歩く

 川本三郎の東京残影に「ありふれた町」という話がある。山の手と言ってよい東京の西側杉並区で育った川本三郎は、下町と呼ばれる東京の東側を、「東京+散歩」の題材によくとりあげる。「ありふれた町」の舞台は、東京の東のはずれにちかい葛飾区立石・青戸である。

 その立石を歩いてみた。

Dsc05528 時間のつごうで駅周辺だけしか歩けなかったが、立石はじつに濃い町だ。なにしろ平日の午後3時なのに、立石仲見世にある居酒屋のイスはすでにお客でうまっている。惣菜屋の店先には夕飯のおかずを買うお婆さんがノンビリ歩いている。食堂、靴屋、洋品店、すべての時間がゆるーく流れる昭和の感じがする。踏み切りから続く通りは、コンビニやファーストフード店が立ち並んでいるが、わずか10メートル横へ移動するだけで、いきなり時間がゆっくりすすむ空間へワープしてしまう。

 「ありふれた町」は、じつは昭和の生活感が残る不思議な町なのだ。「東京+散歩」にたいする、川本三郎の探求力はスゴイものがある。

|

« 行商列車が行く | トップページ | 牛肉百匁ください »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74890/10610665

この記事へのトラックバック一覧です: ありふれた町を歩く:

« 行商列車が行く | トップページ | 牛肉百匁ください »