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2006/06/18

いまふたたび伊丹十三(4)

 先週半ばから伊丹十三「ヨーロッパ退屈日記」(文春文庫)を読んでいる。たぶん1995年ごろのことだと思うが、伊丹十三の文庫本が長い間在庫なしの状態が続いていたが、再び店頭に並んだことがあった。手元にある本は、そのときに国立にある増田書店で新刊を購入したものだ。

Itami_4 「ヨーロッパ退屈日記」には、三つのあとがきがある。最初は1969年3月1日付けのポケット文春のための著者自身のあとがき。次は、山口瞳による「伊丹十三について」。3番目は、1974年7月1日付けの、再び著者自身によるあとがきである。

 この3番目のあとがきで、「ヨーロッパ退屈日記」誕生に加えて、伊丹さんと山口瞳さんの交流が詳しく述べられている。

 ”私が山口さんと最初に知り合った時、私は二十一歳、山口さんは二十九歳であった。当時、山口さんは河出書房から出ていた「知性」という雑誌の編集部に勤めるサラリーマンだった。そして私は駆け出しの商業デザイナーであった。”

 二人の関係はこのように始まり、一緒に食事や飲みに出かけるようになるのだが、やがて「知性」は廃刊となり、伊丹さんは俳優となり海外へ行くのである。

 その後、伊丹さんは帰国後に文芸春秋から依頼で原稿を書いたのだが、それがボツとなり、サントリーのPR雑誌「洋酒天国」に載ることになった。その洋酒天国に、山口瞳さんがおり、「ヨーロッパ退屈日記」の題名も山口さんがつけたのである。

 伊丹さんと山口さんは、このような関係があったのだ。そして国立の増田書店は、国立在住であった山口さんがよく訪れた店であった。

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