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2007/10/16

柳橋夕景

 先日、masaさんのブログで紹介されていた柳橋を歩いてきた。

8dsc04521 浅草橋問屋街と隅田川にはさまれた柳橋は、昭和30年代中頃までは料亭が立ち並ぶ街だった。その頃は、川辺に面した料亭には船着場があり、直接船に乗り込むことが出来た。

 現在の柳橋は、神田川に並ぶ屋形船を除けば、水辺の町という雰囲気はあまり感じられないが、昔の町の様子が、いくつかの東京本に記録されている。たとえば「新版大東京案内」(今和次郎)の花柳総覧によれば、柳橋は芸者屋:183、芸者数:366と記されている。さらに「東京風俗帖」(木村荘八)では元柳橋、「大東京繁昌記:下町編」ではこの地に一時住んでいた島崎藤村の話しが出てくる。日本映画では、「流れる」(原作:幸田文、監督:成瀬巳喜男)は柳橋が舞台になっているそうだが、残念ながら私はまだ見ていない。

 ところで、私の記憶では、昭和40年代終わり頃の柳橋を含めた浅草橋付近は、衣料品、玩具、人形、店舗装飾、文房具など、さまざまな問屋が並んでいた。これは小売店だったのかもしれないが、たしか楽器屋もあった。どのお店も商品が店先や通路まで山積みで、賑わっていた。今、浅草橋付近を歩くと、問屋街は、すっかり様変わりしてアクセサリーパーツを売る店などオシャレで明るい店が増えたのに驚く。唯一、柳橋の上から眺める夕闇の神田川の景色だけが昔と変わらない。

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コメント

こんばんは。映画「流れる」ですが、先日の「銀座化粧」でじんた堂さんが記されていましたように、成瀬監督はセットでの撮影が多かったと、この映画でも置屋内だけでなく、路地などもオープンセットで作ったのだそうです。
当時のこの界隈を見ることができるのは、ほんの数カットでした。
それでも、原作とは少し視点をずらして物語を綴った印象を受けまして、わたくしには楽しい映画(DVD)でした。

投稿: M.Niijima | 2007/10/17 02:20

M.Niijimaさん、こんばんは、
成瀬巳喜男「流れる」、数カットでも当時の柳島の様子が映っているのは貴重ですね。どこかで上映会があったら見に行こうかと思いますが、まずはレンタルDVDを探してみます。

投稿: じんた堂 | 2007/10/17 20:35

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