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2007/12/21

グレンミラー物語:1953年

 先日、格安DVDの著作権問題に最高裁判決が出た。従来、映画の著作権は公開後50年だったが、2003年に70年に延長された。そこで問題になったのが、2003年に50年目をむかえた映画「シェーン」の著作権はどうなるかである。

Glenn_miller 裁判の結果は、著作権は消滅しているとされ、格安DVDを認めることになった。実は、1953年は、「シェーン」以外にも名作といわれる作品があり、「ローマの休日」も53年製作である。しかし、私が注目していた53年映画は、「グレンミラー物語」。

 映画グレンミラー物語は、「ムーライトセレナーデ」、「真珠の首飾り」、「茶色の小瓶」などの曲で知られるグレンミラーの生涯を描いている。トロンボーン奏者から始まり、バンドリーダーとなり自らのバンドを率いてグレンミラーサウンドを築き上げ、第二次大戦中の飛行機事故に遭うまでの一生を描いている。主演はジェームス・スチュアート、妻役はジューン・アリスン。

 なんと言っても、この映画の素晴らしさは、グレンミラーの名曲が、その曲が生まれたエピソードのシーンと共に次々出てくるところだろう。まだ売れないバンドマンだったグレンミラーが、トロンボーンを預ける質屋、そこで見つけた真珠の首飾り、恋人に伝える電話番号:ペンシルバニア65000、編曲の勉強のために書いたムーンライトセレナーデなどなど、スイングジャズの名曲が次々登場する。ジャズクラブのシーンでは、ルイアームストロングがトランペット、ジーンクルーパーがドラムを演奏し、基地の格納庫の中で爆撃機を前にフランシス・ラングフォードがチャタヌガチューチューを唄うなど、本物のジャズプレーヤーや歌手も多数参加している。

 美しいメロディとサウンドが溢れているこの映画を見ると、やはりスイングジャズも良いなという気持ちになる。聴いているとほっとするとともに、少し元気な気分になる。

 来週はクリスマスだが、この映画のラストシーンもグレンミラーオーケストラのクリスマス特別演奏で終わっている。ちょうどこの時季にぴったりの作品。

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コメント

時間:50数年前
場所:有楽町、朝日新聞社裏の喫茶点エミール
内容:友人3人と一番奥でコーヒーを飲んでしゃべっていると入口に向かって二つ目のテーブルに3人の外人が熱っぽく議論している。そのうち、空になったコーヒーカップをスプーンで叩き始めた。変なガイジンだなと思って良く見ると、ジーン・クルーパーだった。日劇公演の合間に来たらしい。
グレンミラー物語は、数回見たし本人に間違いない。しばらくして、殆どの客が気付きおしゃべりが消え静かになった。
今だったら携帯で写真をとれるのに、その時間は遠い彼方に行ってしまった。当方は後期高齢者になったよ。

投稿: 石川正毅 | 2011/03/21 09:21

石川様、コメントありがとうございます。
来日したジーン・クルーパーを見かけたとは素晴らしい思い出ですね。私は見たことありませんが、ジーンクルーパーのドラム合戦が有名で、それをみてジャズドラマーになった人がいたそうです。

投稿: じんた堂 | 2011/03/21 21:41

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