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2008/05/31

鬼子母神前

 池袋と渋谷を結ぶ地下鉄副都心線が、6月14日に開通する。

8dsc06839 この路線は、埼玉県和光市から池袋を経由して渋谷まで、東武線、西武線と相互乗り入れし、2012年には東急東横線とも接続が予定されている。

 先日、その路線予定図をみていたら、鬼子母神の近くに駅が出来ることに気付いた。

 鬼子母神は、池袋・目白と早稲田の間に位置しているが、主要駅からの簡単なアクセス方法がなかった。これが鬼子母神の良さでもあったのだが、いままでは早稲田から都電にのんびり揺られながら向かっていた。そこに地下鉄が通ることになったのだ。

 地下鉄の新しい駅は、都電の鬼子母神前駅の近くにつくられ、駅名は雑司ヶ谷駅となる。

 ところが、すでに都電にも雑司が谷駅があり、これは雑司が谷霊園(永井荷風、泉鏡花はここに眠っている)の最寄り駅となり、鬼子母神前駅の隣りにある。つまり、同じ駅名(雑司が谷)だからすぐ乗り換えられると思うと、これが500メートル離れている。さすがにこれではマズイと思ったのだろうか、都電の雑司が谷駅の駅名を変更するらしい。
 
先日、その鬼子母神を訪れたら、ちょうど雨も上がり、新緑の木々の間から日差しがもれてきた。鬼子母神付近は、どこか古い東京がひっそり残されているような雰囲気がする。はたしてこの町は、地下鉄開通により、どのように変わるのだろうか。

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2008/05/28

初物ゴーヤチャンプル

 我が家の今年初めてのゴーヤチャンプル。

8dsc07106 一時、ゴーヤチャンプル作りに凝ったことがある。具も豚肉からスパムまで、そのスパムも幾つかのブランドを試し、最終的にはホーメルのスパムランチョンミート・レスソルトに落ち着いた。ホーメルレスソルトは減塩タイプだが、他のブランドのスパムより味がしっかりしているように感じる。

 しかし、このごろはスパム抜きの、 ゴーヤ+豆腐+鰹節+玉子というシンプルな組み合わせにすることが多い。

 作り方も、以前は豆腐、スパムの順で炒めて、それからゴーヤを入れていたが、今は先にオリーブオイルでゴーヤを炒めてしまい、よく水切りしレンジで温めた豆腐を入れ、一気に鰹節と玉子を加えて醤油で味をととのえるようにしている。ゴーヤのシャッキリした歯ごたえは少なくなるが、歯の弱い年寄りもゴーヤを楽しむことができるし、サッパリとした味に仕上がり食べやすい。

 初物を食べると七十五日寿命が延びると言われているが、我が家の今年初めてのゴーヤチャンプル、大変おいしゅうございました。

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2008/05/27

夏草繁る

 あらためて書くほどのことはないが、夏草の季節となった。

8dsc07070 夏の草は、雨の後、一気にその勢いを強くし葉を大きく伸ばす、その草むらの近くを歩いたら、急に草の一部がモゾモゾと動いた。

 何だろうか、草の奥を覗けば茶色の蛙がいた!

 デジカメを取り出し撮ろうとしたら、気配に気付いたのか一気に草の奥へ進み、姿を隠してしまった。

 このあたりは以前から住宅地だが、雨の日になると蛙が出てきたことがあった。数匹の蛙が、雨の中、右に左に飛び歩く光景は、蛙が水に住む動物であることを思い出させたが、それは十年以上前の話。このごろは、まったく見かけなくなった。

 今日見かけた蛙は、川や池がないこの地になぜいたのだろうか、まさか、空から降ってきたのだろうか?これは冗談でなくありうると思っている。最近も、カラスがニワトリの玉子を落としていったし、その逆に大きなものをくわえて飛び立ったとこを見たこともある。

 さて、これで終わるかと思ったら、さらに驚く光景が!

 気持ちの良い天気にさそわれて日光浴をしているのか、こんなものまで出てきた

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2008/05/26

アジア路地裏風景学#5:果物屋

 その昔、東京近郊の駅前には、かならず果物屋があったという話をどこかで読んだ。私が乗り降りしていた駅にも二軒あったし、隣の駅にもあったので、おもわずその通りだと納得してしまった。

8dsc03815_2 ペナンは鉄道が無いので、駅前の果物屋という風景はありえないし、果物は街中の屋台で簡単に手に入るので、わざわざ店を探すこともない。

 そのペナンの路地で、たまたま見かけたのが、写真の果物屋長屋。右側は、まだ緑色のものから黄色く熟したのものまで、あらゆる状態のバナナが天井から床まで埋め尽くしている。左側も、天井からたくさんのバナナが吊るされ、店前左隅には緑色のパイナップルが山と積まれていた。

 なるほど地元の人は、こういう所に果物を買いにくるのかと思ったら、どうもこれは卸売り屋らしい。この路地の先では、お爺さんが、バナナや果実を自転車屋台に積み込んでいた

 ところで、私が乗り降りしていた駅の前にあった果物屋は、小学校の同級生の家だった。彼の家が果物屋だというのを知ったのは、図工の時間に果物を描くとき、それまで見たこともない大きなリンゴとキレイなバナナを持ってきたときだ。リンゴは、赤いインドリンゴと黄色のゴールデンデリシャスだったような、お見舞いでもらう果物カゴの中にも、あんな見事なリンゴはなかったので同級生一同皆驚いたのだ。果物カゴは最近見かけないが、バナナ、パイナップル、リンゴなどが、竹で編んだカゴに盛られ、その底にフルーツの缶詰が詰まっていた。その頃のわが町は田舎だったが、駅前の果物屋は、八百屋さんと違って非常に高級な商品を扱っていたように思う。

 その同級生の果物屋は、やがてビルになり、いまはその場所に銀行が入っている。そして、もう一軒の果物屋も、一昨年ついに店を閉じてしまい、いま駅前には果物屋がなくなった。スーパーマーケットで様々な果物が入手できるようになった今では、駅前の果物屋は懐かしの昭和風景になってしまったかもしれない。

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2008/05/23

時差ボケ東京

 今年の春ごろから、何やら不思議な写真集が近々出版されるとの噂が流れていたが、ついにそのベールをぬいだ。

Jisaboketokyo kai-wai散策で素晴らしい写真を発表しているmasaさんこと村田賢比古さんが、写真集「時差ボケ東京」を完成された。その不思議さは、発表された表紙からもうかがえるが、歩いている人々にキッチリピントがきているのに、その周囲や背景はボケている。しかも、これを画像処理なしで実現されたらしい。

 masaさんは、そのブログのなかで脳科学の話しを引用されているが、たしかに我々の脳内画像処理は不思議だ。カメラでは、10メートル先にピントを合わせれば、その位置にあるものはすべて同じ鮮明さで写り記録される。しかし街を歩いていて、前方からキレイな人がくるとつい目がいってしまい鮮明に記憶されるが、その人と同じ位置にある周囲のものはあいまいな記憶しかない。masaさんの写真集は、この記憶のメカニズムを写真で表現されたのかもしれない、はやく写真集を見てみたい。

 さて、待望のmasaさんの写真集は、写真42枚を収録した全62頁のハードカバー大型上製本、ISBN4-9904156-0-0 価格は3600円(税別)。

販売店情報:
 墨田区京島にありますLOVE GARDENが、取り扱いを開始しました。詳しくは、こちら”LOVE GARDENの「時差ボケ東京」当店にて発売中”をご覧下さい。
 

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2008/05/21

一日花

 荒天の昨日から一転、今日は青空が広がる気持ちよい日となった。

8dsc07030 昨日の強い風に吹かれて落ちたのか、若葉の付いた枝が道に散っていた。緑の小さな木の実もあちこちに、ムラサキツユクサが少しはなれた木陰に咲いていた。

 ムラサキツユクサは、午前中ぐらいしか咲かない、しかも咲いた花は一日でしぼんでしまう「一日花」とされている。朝顔も一日花で、日当たりの良いところでは昼過ぎにしぼんでしまうが、この頃は午後も咲いているものを見かける。どうやら午後も咲いている朝顔は、新しく入ってきた品種らしいが、あれは馴染めない。

 朝顔もムラサキツユクサも、まだ朝露が残る間だけ咲くから良いように思うのだが・・・。

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2008/05/20

アジア路地裏風景学#4:ツバメ

 最新の倉庫は、機能性優先で建てられ窓も最小限しかなく、建物に飾りなどをみることはない。

8dsc03813 ペナンの路地裏にある倉庫、その入り口上部に風通しのためだろうか、大きな格子がはまっていた。四角な格子、その所々に鳥が飛んでいる。もちろん本物ではなく、大空を飛ぶツバメの姿をした小片がつけられているのだ。

 ツバメは、古くは「竹取物語」にも登場し、農村では、ツバメが家に巣を作ると「家運が盛んになる」、そのツバメをいじめると「災いがある」とされて大事にされてきた。これは、ツバメは、農作物の天敵である害虫を食べる益鳥ということから生まれた話しだろう。都市部でも、わざわざ店の玄関の上にツバメの巣用の板を打ち付けた商店があったように、ツバメは大事にされていた。ツバメが忙しく玄関を出入りし子育てする様子は、いかにも景気がよく繁栄をイメージさせるからだろう。

 さて、この倉庫、なぜツバメをつけているのだろうか、ペナンにはどのようなツバメにまつわる話しがあるのだろうか・・・。

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2008/05/19

浅草夕暮れ

 土曜日は夕方から浅草で友人達と会うことに、ちょうど三社祭と重なり雷門周辺は大混雑していたので、回り道をして路地を通り目的地に向かった。

8dsc06986_2 銀座、秋葉原、浅草は、東京へ来る海外観光客の三大人気スポットだが、銀座・秋葉原が時代のリーディングエッジ(最先端)を行くのに対して浅草はトレーリングエッジというかちょっと懐かしの世界という印象がある。基本は和だが、浮世絵・漢字Tシャツなど、日本人はちょっとひいてしまいそうな商品があふれている。これだけなら浅草は、浅草寺の門前に広がるお土産屋さんが集まっている場所にすぎないが、それだけではない。

 以前、海外から来た人から、お土産用でない本格的な夏の着物を買いたいという話しがあった。冬の1月に夏の着物を買おうとすると、これが難しい。呉服屋さんに聞いてみたら、”誂えならお作りしますが、既製のものは、この時季はおいていない”、ホテルのコンソルジェに相談しても、”デパートに問い合わせてみたが、この時季は在庫していない”との話しだった。とりあえず、お土産用の浴衣を見てみようと話しになり浅草へ。

 仲見世のお土産屋を何軒かまわってみたが、どうも気に入ったものがなく、新仲見世の呉服屋さんで相談してみたら、やはり”うちは、この時季にすぐに着られる夏物はおいていないが、もしかしたらあそこの店ならあるかもしれない”とのある店を教えていただいた。着いた先で、お店の方にこちらの希望を伝えたら、早速、店の奥から何枚かもってきてくれた。実は、このお店、普通の呉服屋さんのように見えて、舞台衣装用の着物を製造・販売をしているお店だった。浅草合羽橋は料理のプロのための町だが、浅草は観光客だけでなく、着物や扇子や手ぬぐいなど芸能・演芸のプロのための町でものある。

 さて話しがだいぶわき道にそれてしまったが、写真は、回り道をしている途中に路地奥から撮ったもの。夕暮れの表通りはまだ明るいが、路地奥では提灯に灯かりが点りはじめていた。

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2008/05/16

湊にてPart2

 中央区湊の町が歯抜けになっている様子はすでに紹介したが、そこで見かけた3階建てを紹介しよう。

8dsc06892 もとは2階建ての長屋だったようだ。側壁に貼られたトタンの2階と3階部分の間に、屋根のような山形の切りかえしがあることからみて、3階部分は後から増築されたもの。その後、長屋が分断されて左右にあった家がなくなり、この3階建ての1軒家だけがポツンと残ったようにみえる。

 みるからに、これでは風が吹いても揺れるかもと思ったら、ちゃんと建物2階部分の四隅の壁から地面に斜めの柱がつけられている。

 それにしても、隣り同士互いに支えあっていた建物が切り刻まれていく様子をみるにつけ、そこに暮らしている人はどうなったのだろうか考えてしまう。建物を失い日当たりのよくなった木だけが大きく枝を広げている、その姿が健気なだけに気になる。

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2008/05/14

アジア路地裏風景学#3:もの干し

 雨がすぎればスッキリ晴れた五月の青空と期待していたら、まるで三月のような冷たい雨の日となった。今回の路地裏風景は、そんな冷たい雨を吹き飛ばす明るいものを選んでみた。

8dsc03874 先日、谷中のnidoで展示会をされていたneonさんが、長屋の前で洗濯物がはためく素敵な絵を出品されていたが、明るい日差しのもと洗濯物がはためく光景は、どこか見るものの気持ちを和やかにする。

 写真はペナンの路地で撮ったものだが、木の棒で三脚のような台をつくり、そこに棒をわたし洗濯物をかけている。建物が取り壊された空き地を、一時的にもの干し場にしているのだろう、すべてがとても簡素に作られている。ところどころ下地の赤いレンガが見える薄いブルーとベージュの壁の前、シャツが、かすかに吹く風にはためいていた。

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2008/05/13

北杜夫をみる

 徹子の部屋は、平日の昼過ぎに放送しているのであまり見る機会はないが、昨日は、ゲストが北杜夫父娘となっていたので見てしまった。

Photo_2 私と同じ世代であれば、北杜夫の「どくとるマンボウシリーズ」を読んだ人は多いだろう。1970年代、狐狸庵の遠藤周作、どくとるマンボウの北杜夫の二人は、雑誌やTVにそろって登場していた印象がある。最近放映されたネスカフェコーヒーのCMでは、その昔の遠藤周作のCM映像が唐沢寿明と共演するように合成されていたが、北杜夫もネスカフェコーヒーのCMに出ていたはずだ。

 ところで、学生時代は、北杜夫の作品は新しい本が出るたびに読んできたが、社会人になってからいつのまにか離れてしまった。それでも「楡家の人々」は、いまも時々読み直すことがあり、そのたびに文章のうまさに感心する。マンボウシリーズの軽いユーモアのある作品もよいが、「楡家の人々」のように家族と時代の風俗を描いた長い作品を、飽きさせないで読ませるのがすごい。

 今回の番組では、北杜夫の娘であり、あの「窓際OL・・・」の著者である斉藤由香さんも一緒に出演していたが、その娘の作品に対してコメントするときの北杜夫は、少しはにかんだようで、やはり作家というより父親の表情のような・・・。でも、あの飄々とした口調は、やはりどくとるマンボウだ!

 さて、これを機会に、もういちど北杜夫を読み直してみようか。

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2008/05/12

アジア路地裏風景学#2:豆腐屋の裏

 前回につづいてペナンの路地裏風景の第二弾。

8dsc03739 右側にミドリ色のドアがある建物は、工場だったような。正面からみると、看板に漢字で「豆腐」の文字があったので、中国系の人がやっている豆腐製造の工場らしい。画面から香りが伝わらないのは残念だが、周囲にただよう匂いは日本の豆腐屋と同じ。ここは、東京でいえば町工場が連なる路地の裏のような・・・。

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2008/05/09

アジア路地裏風景学#1:路上園芸

 先日の一箱古本市で一緒になったステキな店主さんと話したのだが、路地裏の風景は、東京も東南アジア(マレーシア・ペナン)もどこか共通したものがあるように思う。このブログでも、昨年出張でいったペナンの写真をいくつか紹介したが、あらためて路地裏風景をまとめてみよう。

8dsc03729_3 緑が豊富なのであえて鉢植えなど必要ないように思えるペナンだが、実際にはごらんのような壁際に鉢植えをずらりと並べている路地がある。しかも、その植木鉢をみれば、ポリバケツや冷蔵品を入れる白い箱など、生活に身近なものをそのまま利用している。

 マレーシアはイギリス統治下にあったので、イギリス文化の影響を色濃く残していると言われるが、こと路地裏風景に限ってはイングリッシュガーデンなどは無縁。植えてある木の種類や花は違うが、その入れ物である鉢と並べ方は、東京下町の路地裏の風景と全く同じと言えるだろう。

8dsc00523 たとえば左の写真は、東京根津付近で撮影したものだが、路地に沿って各種さまざまな草木の鉢が置かれている。さらに奥の家では、つる性らしい木の枝が建物の壁を覆い、一部は左側にある街灯にからまり道路上にブリッジを作っている。

 さて、この共通風景はどこから来たのだろうか?

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2008/05/06

湊にて

 ここ3日ほど続いたぐずついた天気を一気に帳消しにするような、気持ちの良い晴天となった今日。吹く風もさらりとして部屋にいてはもったいないと、隅田川河口の水辺の町へ。

 亀島川は、茅場町付近で日本橋川から別れて隅田川に注ぐ、わずか1Kメートルほどの短い川。川の両岸は階段状のテラスになっているが、残念ながら遊歩道として整備してないので川べりにおりられず、道路を歩くしかない。霊岸橋、新亀島橋、亀島橋、高橋、南高橋など、亀島川にかかる橋をながめながら隅田川へ向かへば、祭りが終わった鉄砲洲稲荷前に。

8dsc06891 ここは以前来たことがあり、そのころは周辺に看板建築の古い家が残っている落ち着いた町だったが、どうも様子が違う。かつて長屋だったものを分断したのか、側壁をブルーの波板でおおった家がポツリポツリと立っている。家がなくなった空き地部分に二段リフト駐車機が設置されているが、それも、すでにサビにおおわれている。見上げれば川向こうの佃島にあるタワーマンションが、ここもあのような街になるのだろうか・・・。

 東京駅行きのバスが来たので早々に飛び乗れば、バス車内に新川停留所の案内が流れる。新川は、かつて幸田文が嫁いだ酒問屋があった地だが、車窓からはビルが・・・。

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2008/05/03

旧安田楠雄邸をみる

 谷中の路地を通りぬけ千駄木にある団子坂をあがり、大通りを右に曲がると、景色は一転して静かな住宅街が広がっている。その道に面して旧安田邸がある。

8dsc06791 旧安田邸のパンフレットによれば、「安田邸は、豊島園の創始者であった藤田好三郎が大正7年(1918)に建築し、旧安田財閥の安田善四郎が大正12年に買い取り住まいにしていました。平成7年にご当主の安田楠雄氏が亡くなられ、平成8年に夫人が日本ナショナルトラストに寄贈したものです」とあります。

8dsc06775 和風建築に洋室の応接間がとりこまれた和洋折衷住宅は、3ヵ年の修復工事が行われましたが、建築当時の姿が非常によく保たれているそうです。厚みにバラツキがあるのでしょうか、ところどころ景色が歪んでみえる窓ガラスや、和風建築によく合っている照明器具やそのスイッチなども全てオリジナルのもの。窓や障子の建具も、細工などが目だ立たず簡素に見えますが、なかなか手の込んだ構造とのこと。

 簡素ながらも手の込んだという印象は、建物全体にわたっている。一番目の写真にある二階の小部屋(と言っても十分な大きさがあるが・・)は、凝った模様や飾りなど一切ないが、そのすっきりした格子が作り出す景色は、建具屋の素晴らしい仕事がうかがえる。二番目の写真にある長い廊下を照らす照明器具も、座敷の違い棚や欄間もじつにすっきりしたものだが、そのしっかりした作りの良さは、見るものの気持ちを落ち着かせる。

 この旧安田邸公開は、今週は5月3日、4日、7日の予定、この期間は、一階の客間で五月人形が展示されている。

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