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2008/05/03

旧安田楠雄邸をみる

 谷中の路地を通りぬけ千駄木にある団子坂をあがり、大通りを右に曲がると、景色は一転して静かな住宅街が広がっている。その道に面して旧安田邸がある。

8dsc06791 旧安田邸のパンフレットによれば、「安田邸は、豊島園の創始者であった藤田好三郎が大正7年(1918)に建築し、旧安田財閥の安田善四郎が大正12年に買い取り住まいにしていました。平成7年にご当主の安田楠雄氏が亡くなられ、平成8年に夫人が日本ナショナルトラストに寄贈したものです」とあります。

8dsc06775 和風建築に洋室の応接間がとりこまれた和洋折衷住宅は、3ヵ年の修復工事が行われましたが、建築当時の姿が非常によく保たれているそうです。厚みにバラツキがあるのでしょうか、ところどころ景色が歪んでみえる窓ガラスや、和風建築によく合っている照明器具やそのスイッチなども全てオリジナルのもの。窓や障子の建具も、細工などが目だ立たず簡素に見えますが、なかなか手の込んだ構造とのこと。

 簡素ながらも手の込んだという印象は、建物全体にわたっている。一番目の写真にある二階の小部屋(と言っても十分な大きさがあるが・・)は、凝った模様や飾りなど一切ないが、そのすっきりした格子が作り出す景色は、建具屋の素晴らしい仕事がうかがえる。二番目の写真にある長い廊下を照らす照明器具も、座敷の違い棚や欄間もじつにすっきりしたものだが、そのしっかりした作りの良さは、見るものの気持ちを落ち着かせる。

 この旧安田邸公開は、今週は5月3日、4日、7日の予定、この期間は、一階の客間で五月人形が展示されている。

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