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2008/06/22

Sountinaを聴く

 久しぶりにSONYから興味をひくスピーカーが発表されたので、SONY数寄屋橋ショールームで試聴。

Sountina Sountinaは、全高1.845mの円柱、ガラス製チューブをもつスピーカーシステム、価格は100万円(税込み105万)。

 通常のスピーカーで例えるなら3WAY構成となり、一番下の土台となる円盤は電源と信号のインターフェース、その上の黒いカバーに覆われた円柱部に低域を再生するウーファーとアンプ、その上に中域を再生するミッドレンジ、さらにその上にそびえる高さ1mのガラス製チューブ全体が高域を再生するツイターとして動作する。その形状からも想像できるように、音は水平方向360度均一に放射される。

 音を360度に放射する無指向性(全方向性)スピーカーは従来から製品化されており、球形や多面体スピーカーと、スピーカーの各ユニットを上または下方向に取り付け反射音を周囲に放射させる構造のものがある。Sountinaは、中低域のユニットは下向きにとりつけ、高域は円筒状のユニットにすることで水平360度へ音を放射する。高域のツイターは、従来からホーン、コンデンサ、リボン、イオンなど様々な方式が製品化されているので、Sountinaのそれがガラス製円筒であることを除けば、従来の無指向性スピーカーとそれほどかけ離れていない。

 興味深いのは、Sountinaは、スピーカーを1台だけ設置することを前提にしていることだ。ステレオだから、左右2台という必要はなく、1台だけでよい、というより1台しか置けないようだ。Sountinaは、メインアンプ内蔵しており、アナログステレオまたはデジタル2chの入力からスピーカー1台で音場を作り出す。DSP処理により音場を作り出しているらしい、ホームシアター用のアンプに内蔵されているサウンドプロセッサの延長上にあるのかもしれないが、その詳細は分からない。

 さて試聴した結果だが、立っても座っても、さらに近くでも離れても、聴く位置にかかわらず音質が変化しないのは見事というしかなく、水平方向への指向性は非常にうまく制御されている。気になるガラス製ツイターも広い音域をカバーしているようで、中高域は平面型スピカーに似たような音離れの良さがあり、その実力はなかなか高い。イルミネーションも美しく、モダンなリビングやレストランなど、広いスペースをカバーするのに最適だろう。

 しかし、まだ未消化の部分もある。音楽の種類によっては、高域が暴れているような耳障りな響きがあり、たとえばバイオリンやピアノが金属的な音になるし、低域の量感も少ない。さらに、これはSountinaが目指していない部分かもしれないが、左右に拡がる音場のイメージが乏しく、それぞれの楽器の定位感がないのも気になり、純粋にオーディオ用に使用するには一層の音質改善が必要。今後、もしDSPファームウエアのアップデートが可能なら、これらを改善してほしい。

 さらに、せっかくの美しいデザインなのだから、1台だけでなく2台・4台設置可能にし、空間全体に楽器が定位するような音場を実現するモードを追加したらどうだろうか。もちろん、そのときは、全高を下げ、値段も下げたバージョンを出してほしいが。

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コメント

これ、コレクションに加えるんですか?
セットで200万じゃなくてよかった、
って、そういう問題じゃないですけど。
1本だと、部屋の真ん中に置くんでしょうか。

投稿: おじさんの独り言 | 2008/06/25 07:02

これは、自分ではちょっと無理かも、誰かが購入したら聴かせてもらいます。

ところで設置方法ですが、壁に密着するのはダメでしょうが、周辺にある程度の空間があれば、部屋のコーナーに置いても良いかもしれません。

詳しくはショールームで試聴をですね!

投稿: じんた堂 | 2008/06/25 21:52

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