テリエ・ゲヴェルトのOSLOを聴く
テリエ・ゲヴェルト(TERJE GEWELT)のアルバムOSLO(Resonant Music RM21-2)は、1月発売のノルウェーからのCD。
リーダーのベーシストであるテリエ・ゲヴェルトはノルウェー、ピアノのエンリコ・ピエラヌンツィはイタリア、ドラムのアンダーシュ・シェルベリはスエーデンと、ヨーロッパ3ヶ国のミュージシャンで構成されている。
メンバーだけを見れば、テリエ・ゲヴェルトをリーダーにしたヨーロッパジャズ・ピアノトリオ・アルバムとなるが、それよりもエンリコのピアノアルバムとして聴く人も少なくないだろう。実際、あるCDショップでは、エンリコ・ピエラヌンツィのピアノアルバムとして勧めていた。
エンリコ・ピエラヌンツィのピアノは、イタリア映画音楽、たとえばエンニオモリコーネのシネマパラダイスにある哀愁にみちた響きがあり、このアルバムの1曲目Blue Waltzなどにも反映されている。ここだけを聴くと、このアルバムをエンリコ・ピエラヌンツィのピアノアルバムと言った人の気持ちも分かるような気もするが、2曲目、3曲目と進むつれて、しっかりしたベースとリズムが加わったテリエ・ゲヴェルトのジャズらしくなる。
静かながら情熱をもった親しみやすいメロディにあふれたこのアルバムは、2009年最初のヨーロッパからの素敵な贈り物。
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コメント
ピエラヌンツィのモリコーネアルバムに涙した口ですから、このアルバムもそそられますね。
チェックしておきます。
投稿: fuRu | 2009/02/16 11:23
fuRuさん、こんにちは、
テリエ・ゲヴェルトのCDは、ノーマークでしたが、たまたま銀座の山野楽器でジャケットを見たらエンリコ・ピエラヌンツィの名前。試聴機に入っていたので聴いたら、まるでピエラヌンツィのピアノトリオのよう・・・これは泣けます。
投稿: じんた堂 | 2009/02/16 18:52