春の谷根千一箱古本市2009(5月3日、4日)にいらしたお客様ありがとうございました。
5月3日(日曜日)、空にうすく広がる雲がちょうど良い日傘となった天気のもと、猫町カフェ29前に、タビノトリカゴ書店、AZTECA BOOK、市川糂汰堂(いちかわじんたどう)の3箱が並びました。今年初めて場所を提供して頂いた猫町カフェ29は、あかぢ坂にある花におおわれた素敵なカフェ。猫町と名乗るだけあって、開店準備作業をする我々を、猫がもの珍しげにみていました。
今年のじんた堂は、緑色の小型箱。
バスケットなどを使ってコレジオの本を表紙が見えるように、江戸・東京本は箱の中、箱の正面に写真集「時差ボケ東京」をこれまた表紙が見えるように展示しました。オシャレな飾りはいっさいありませんが、必要な情報はしっかり表示するコンパクトな一箱をめざしました。
11時の開店早々に動きがあったのは、写真集「時差ボケ東京」。好調な売れ行きに、レジ処理と本の補充がちょっと混乱するほど。
じわじわと立ち上がってきたのはコレジオの「川の地図辞典」、なんと女子が購入。さらに「江戸・東京地形学散歩増補改訂版」と「風土紀行」の内容をじっくりチエックしていたのも女子。”地図が読めない女”というのは全くの誤解か、それとも谷根千女子は地図に強いのか、この現象は人類学に一石を投じる発見かも!
じんた堂が用意した江戸・東京本もぼつぼつ売れ、今回の目玉本として持っていった「幸田文の箪笥の引き出し」(青木玉)は、昨年、「きもの」(幸田文)を購入して頂いたお客さんへ。もう一つの目玉本であった「わたくしの東京地図」(高橋義孝)は、この本の中に、かつて住んでいた根岸の家並みの写真を見つけられたご夫婦が購入。昭和30年代の根岸の様子などのお話しをうかがう、このようなお話をうかがえるのも一箱の良さ。
そして、この日一番印象に残ったお客さんは、往来堂の店主さん。「明治東京奇人傳」(森まゆみ)を購入して頂きました。根津の本屋さん、本のプロに購入していただき大感激です。
やがて4時となり販売終了。
閉店後の打ち上げイベントで、恒例となった幾つかの賞の発表がありました。ユニークな本の品揃え、箱のデザイン、販売方法など、各審査員から選ばれたお店に賞が送られました。なんと、じんた堂は、谷根千一箱古本市の代表者である南陀楼綾繁さんから「南陀楼(ナンダロウ)賞」を頂きました。昨年お会いした「たけうま書房」さんは今年は「ハルミン賞」、先月お会いした「脳天松家」さんは岡崎武志賞を受賞されました。
追記:一箱古本市:5月4日の様子など
一箱古本市二日目となった5月4日、不忍通りの西側に出店されているお店を、お客としてまわりました。
最初に谷中ぎんざに近いnidoで行われている、大倉ひとみ(neon)コラボ展 「色硝子の町」に立ち寄る。neonさんの原画にもとづいてnidoさんがステンドグラスの技法で作った建物を主題にした作品は、どれも美しさと同時に古い記憶をゆさぶる懐かしさがあふれています。街歩きの人におススメのこの展示は5月6まで。
不忍通りを渡り、夏目漱石や江戸川乱歩の作品に登場した団子坂(D坂)をのぼり、右折すれば大きな邸宅が並ぶ住宅街。初めてだと迷いそう道も、前にも後ろにも不忍ブックストリートマップを手にした人、その人の流れに従って歩けば映画保存協会へすんなり到着。前日サポートスタッフをされていた「鉱石書房」をはじめに各店の箱を見て、そこからファーブル昆虫館、旧安田邸、千駄木の郷などをまわりました。
さて一箱での買い物ですが、じつは、いま本の減量作戦実行中なので、自分の本の購入は控えているのです。しかし、これは本ではないと言い訳できそう、さらに店番女子のちょっと割引しますという声に背中を押されて「古本けものみち」でCD「ジンターランド」を購入。これは、大工哲弘さんが、ちんどん通信社の伴奏で歌う大正・昭和初期の日本歌謡集。
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