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2009/06/28

ギターウォール@御茶ノ水

 神田駿河台で目につくお店といえば、スポーツショップと楽器屋さんの二つ。

7dsc05919_2 それぞれ微妙に住み分けされているようで、スポーツショップは駿河台下の小川町付近の靖国通りに沿って集まり、楽器屋さんは御茶ノ水駅から駿河台の坂道に並んでいる。

 その楽器屋も専門化しているようで、高価なバイオリンを並べる弦楽器専門店もあるが、圧倒的に数が多いのはエレキギターショップ。

 どの店もディスプレイを工夫しており、店頭に並ぶのは手頃な価格のものだが、そのデザインと色のバリエーションは、楽器に興味がなくても通りをいく者の目を楽しませてくれる。もちろん高価なヴィンテージモデルやカスタムモデルもあるが、さいわいなことに、それらは店の奥に展示されているらしい・・・。じつは、見てしまえば自分が弾けないことを忘れて衝動買いしそうで、店の奥に入らないようにしているのだ。

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2009/06/24

昭和モダンカタカナフォント@神保町

 ここ数日、大雨と晴天が交互にやってくる。

7dsc05955 この春に行った検査のフォローアップで、小川町・御茶ノ水駅前・神保町のトライアングルを行ったり来たり。一箇所で全てが完了すれば良いのだが、設備の都合で、あっちへ飛ばされたりこっちへ飛ばされたり、まるでビリヤードの玉のようなありさま。

 すべてが終わったのは小川町だが、少し落ち着いて休もうと神保町へ向かう。

 小川町の交差点にある「たい焼き屋」の前に本日は臨時休業のビラ、駿河台交差点近くにできた新しいビルにカフェが開店、三省堂の中を通り過ぎ、ラドリオとミロンガのある路地に入る。
 
 突然、午前中の雨が嘘のような強い日差しを正面から浴びる。

 道幅は狭いし、周りはビルばかりでとても日が当たるような場所に思えないのだが、路地全体が明るい光で包まれている。

 眩しさの中ふり返れば、植木草花、波板のサビが目に入る。さらに上をみれば、昭和モダン本の装丁にある手書き文字のようなカタカナフォントの店看板が、浮かび上がっている。

 ビジネス街にかわりつつある神保町だが、この路地だけは、本の街の姿がいまもそのまま残像のように・・・。

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2009/06/21

弾丸日帰り古本旅行・仙台編

 土曜日は、普段は、なかなか行くことが出来ない東京以外の古本イベントに出かけた。

7dsc05841 6月20日、21日に仙台で行われている「古本縁日in仙台」に、わめぞの皆さんが参加している。

 イベントの日程・場所は、「古本縁日in仙台」と「わめぞblog」。

 東北新幹線で東京から1時間40分、仙台駅のホームに降り立つ。東京同様に曇り空だが、少し気温が低く体にまとわりつく湿気が少ない、これだけで北へ向かったことを実感する。地下鉄に乗り、「書本&cafe magellan(マゼラン)」のある春日町へ向かえば、下車駅(勾当台公園駅)でカバンを持ったわめぞメンバーのKさんに出会う、泊りがけだそうだ。

 マゼランにて、退屈男さんと旅猫さんに出会う。さすがに二人ともわめぞで活躍されている歴戦の勇士、存在感がある。

 ここで「食の自叙伝」(文春文庫)を購入。タイトルだけをみれば、よくあるグルメ本のように見えるが、じつはこれは昭和面白本。

 まず取り上げられている顔ぶれだが、「淡谷のり子」「北野武」「ルーテーズ」「塩見孝也」・・・と、歌手、芸人、鉄人、過激派と、いずれも一癖も二癖もある人ばかり。しかも主題は食となっているのだが、鉄人ルーテーズは繰り返し”力道山の思い出”を語り、塩見孝也は徹頭徹尾”塀の中の生活”を語っている。月刊マルコポーロに連載されていたものだが、よくぞ文庫化したと感心してしまう。

 マゼランから火星の庭に向かうため、広い大通りを歩く、通り沿いに並ぶ木々の大きさに感動。「青葉繁れる」を実感。

 火星の庭の棚は、サブカル系・アート系のいい本が目立つ。しかし、ここで東京へ戻る時間がせまってきたので時間切れとなり、あわてて駅へ向かう。ホームに上がったら、ちょうど東京行きが入線、ギリギリで間に合う。滞在4時間弱というあわただしい弾丸ツアーが無事完了。ほっとしたのもつかの間、もう次のツアープランの話しが上がってきた、できれば弾丸でなく大名ツアーで行きたいのだが、はたして次は・・・。

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2009/06/17

雨空はるか

 昼間は雲間に青空も見えたが、昨日、一昨日と二晩続けて激しい雨と雷、我が家はBS放送がしばらく受信不能状態だった。

7dsc05793b 大雨になるとBS放送の映像が、まるでコマ送りが遅くなったようにカクカク画像になったり、まったく停止したり、さらに画面が真っ暗になり「受信できません」の表示が出てくるときがある。年に3-4回はあるかなという程度だし、電波が気象に影響を受けることはしかたないので、こんなものかと思っている。

 ところで先日のGPS気象予報というのをTVで紹介していた。

 詳しいことは、日本測地学会のGPS気象学で解説されているが、GPS電波を利用して大気状態(水分量)を読み取り、それを天気予報に利用する技術だそうだ。

 GPSは衛星からの電波を受信して測位情報を導き出すが、その電波は、大気の状態(水分含有)によりわずかに変動(電波の遅れ)し測位誤差をうむ。クルマのカーナビ程度ならまったく問題がないそうだが、高精度を求めるときは、この変動成分を取り除き測位データを補正する。これを逆にすれば、GPS観測点でのGPS電波の変動から、その上空にある大気水分量を導きだし、それを気象予報に利用できることになる。

 このGPS観測点を全国に展開すれば、日本全土の気象予報に利用できるが、じつは、すでに多くのGPS観測点が設置されている。たとえば国土地理院のGPS連続観測システム(GEONET)は、すでに1200箇所もある。

 雨といえばアメダス程度しか知らなかったが、最近の気象予報技術は凄いことになっていたのだ!

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2009/06/15

ブルーノート100名盤

 ブルーノート100名盤(平凡社新書、¥760)は、ブルーノートレーベル創立70周年記念して行われたファンアンケートによるベスト100を紹介している。

7dsc05770a 本書の注によれば、”ブルーノートレーベルのアルバムから、順位をつけて三枚を選ぶアンケートを行い、第1位から第100位までのランキングを決め第1位から第50位までについてはアルバム解説をつけました”とある。

 簡単に言えば、それぞれの人がベスト1,2,3をあげて、1位に3点、2位に2点、3位に1点を与えて、それを集計して点数の大きい順にアルバムを並べたもの。

 私のベスト3として、アンケートに答えた人の話がいくつか載っているが、意外なアルバムをベスト3に上げる人がいて面白い。たとえばジャズ喫茶オーナーの寺島さん、ベースのロンカーター、レコーディングのルディヴァンゲルダーは、・・・こんな曲を上げていると紹介したいところだが、これは本をみてのお楽しみにしよう。

 ところでブルーノート100名盤と連動して、blue note BEST & MORE 1100がはじまっている。

 またかと思う限定盤CD発売の企画だが、今回は、全150タイトルのCDを1枚¥1100で販売する。第一回目は、ファン投票上位50タイトルを6月10日発売。

 発売されるアルバムは、こちらEMIのページに案内がある。

 いままで買い(聴き)逃していたものを買い足す良い機会になるだろう。

 さて普通ベストXXと言われると、何事もなるべく上位にあるほうが良いようだが、なぜか自分が持っている音楽アルバムは順位が低くてもというか、むしろ低いほうが嬉しい。他人と同じより、私だけが知っているという、マイナーなものを楽しみたいのだ。

 こういう気持ちは誰にでもありそうだが、さて、あなたのお気に入りのブルーノートアルバムは、第何位だろうか?

 写真は、ブルーノート100名盤(平凡社新書)、ブルーノート ベスト&モア 1100の案内パンフレット、そして一番下にあるのは「FLIGHT TO JORDAN」(Duke Jordan)のLP。なおこのLPはファン投票第36位、うーん、これは微妙なポジションかも・・・。

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2009/06/14

「ちっちゃな家」展をみる

 銀座7丁目に来たので、すこし足を延ばして8丁目の「タチカワブラインド」ショールームへ向かった。

7dsc05692_2 furuさんのブログで紹介されていた「A to A project」企画による「ちっちゃな家」展が、ここで開催されているのだ。

 シュールームに入り、イベント案内の掲示で、展示会場が地下であることを知る。

 昼休み直後、ちょうどお客さんの切れ目だろうか、見学者は私一人。おかげで写真・住宅模型と資料ファイルをじっくり見ることができた。建築模型を見慣れていないので、その模型からは、ちっちゃさはあまり感じないが、敷地・建坪の数値をみると驚く!小さいことをマイナスの要素とせず、コンパクトゆえの快適さをどう実現するか興味深い。

 この展示会は6月20日(土)まで、ショールームは日・月が休館。

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2009/06/13

梅雨になれば

 いまかいまかと気にしていた梅雨入り宣言も、いざ発表されてみると・・・。

7dsc05681 たまっていた用事を片付けるため都内を移動、最初は曇り空だったが、銀座についたころは青空がみえるほどに。

 WAKOのショーウィンドーのなかはブルーの世界。周囲の景色がガラスウィンドーに映りこみ、ブルーの玉が浮かんでいるよう、ここでスナップを1枚。
 
 外人観光客が目立つ通りを7丁目方向に進めば、目指すお店が無くなっていた。建物はあるのだが、すっかり模様替えして別の店。すぐ近くの系列のお店で聞いたら、店舗を統合したとのこと。”扱っていた商品は、全てこちらにあります”との話しだが、商品も整理したようでどうも種類が少ない。結局なにも買わずに店をあとにする。

 それにしても銀座通りの入れ替わりは激しい。しばらく来ないと、まったく知らない街になってしまう。工事中ポッカリあいていたヤマハのビルの地には、新しいビルが全体像をあらわしはじめている。ストリートビューの画像も、いまや昔の風景、この街のダイナミックな変化には、時代の最先端をいくグーグルも追いつけないかもしれない。

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2009/06/10

Shelly Manne & his Friends "MY FAIR LADY" を聴く

 My Fair Ladyは、ブロードウェイで大成功したミュージカル、日本でも何度も舞台化され、オードリーヘップバーンで映画化もされたのでそのメロディを知る人は多いだろう。

My_fair_lady 手元にあるLPレコード MY FAIR LADY (CONTEMPORARY S7527)は、Shelly Manne(ドラム)をリーダーにAndre Previn(ピアノ)、Leroy Vinnegar(ベース)によるピアノトリオのアルバム。

 いまはクラッシクオーケストラの指揮者と知られるアンドレプレヴィンのピアノは、ミュージカルナンバーをときに弾むように、またときに美しいバラードとして歌うようなジャズに仕上げている。この曲と相性がよかったのか、アンドレプレヴィンは、オードリーヘップバーンが主演した映画版マイフェアレディ(1964年)でも音楽を担当し、アカデミー編曲賞を受賞している。

 ところで、このレコードは、曲も素晴らしいがその録音に注目する人が多い。

 アルバムのジャケットに1956年ステレオ録音とあるのだ。

 ステレオをふくめたマルチチャンネル録音の歴史は、磁気録音が早くから開発されたドイツでは戦時中までさかのぼれるそうだが、アメリカでは1950年代末までモノラルが主流だった。とくにジャズは、1950年代の名盤と呼ばれるものは圧倒的にモノラル録音が多い。45-45形式のステレオレコードが実用化されたのが1958年であったことをみれば、1956年のステレオ録音がいかに早いか想像できるだろう。

 しかし、これはレコード音楽の歴史をみただけの話しのようだ。

 映画の世界に目を向けると、1950年代の初めにMagnetic Film Recordingが登場していた。これは映画用音響装置で有名なWestern Electric & Westrexが開発した、Westrex Magnetic-Recording Systemと呼ばれる装置で、磁気コーティングされた35ミリフィルム上に3トラック(3ch)の録音・再生する。映画館での導入を容易にするため、メカニカルな走行系を、従来の光学的なフィルムサウンドトラックとほぼ同じようにした、マルチトラックの磁気録音再生装置だ。

 また同じ頃、ラヂオ放送用に磁気テープ録音装置も、マルチチャンネルのものも実現されていたし。日本でも1950年代にAM二波(二局)を使用したステレオ放送があった。

 したがって映画音楽や放送に関係していれば、マルチチャンネル録音は1950年代初めから可能だったのだ。アンドレプレヴィンはハリウッドで映画音楽に携わっていたこと、またコンテンポラリーレーベルが西海岸のロサンゼルスにあったことを含めて考えれば、1956年のステレオ録音はそれほど驚くものではないかもしれない。

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2009/06/07

梅雨をまえにして#2

 みるみる上がる気温に、体がついていかない・・・
 
7dsc05505 朝から晴天の日曜日、部屋の片づけがすんだら出かけようと思っていたら、だんだん体が重くなってきた。部屋の温度計をみたら28度、さらに湿度計はなんと70%を超えている!

 これって不快指数にすると、どのぐらいだろうか?これならいっそのこと雨のほうがいいかもと思ってしまう。

 ところで雨が似合う花といえばアジサイだが、その花色は土壌によって異なり、開花が進むにつれて色が濃くなる。さらに花の形がことなる園芸種も数多くあり、花の形と色は千変万化というか、これがアジサイかというものもある。

 写真は、先日、本郷で見かけた白い花びらの形が珍しいアジサイ(たぶんアジサイだと思う)。

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2009/06/05

梅雨をまえにして

 ハッキリした蔭を作り出す真夏の強い日差しとちがって、梅雨をまえにしたこの時季の日差しは、路地の風景をしっとり描きだす。

7dsc05504d 本郷菊坂の路地近く、上下左右をコンクリートで塗り固められた壁の一部から、古い石積みが露出している。

 かつては壁のようにずっとつながっていたらしい石積みだが、いまはガレージや家に寸断されて、複雑なモザイク状態。水の多かった地のなごりか、その石積みの隙間からは植物が伸び、小さなウォールガーデンを作り出す。

 地面から壁の途中に黒黄テープの巻かれたパイプが一本。

 子供の忘れ物だろうか、そこに小さな黄色い柄のビニールカサがちょこんと。

 石積みだけであれば無機的な風景かもしれないが、パイプとカサが加わることで一気に生活感が出てくるから不思議だ。この構図と湿度感のある色合いに惹かれて、思わずシャッターを押してしまった。

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2009/06/03

本郷台地を歩く

 本郷に住む師匠に会うため真砂町へ向かう。

7dsc05574 真砂町図書館で師匠と待ち合わせをし、一緒に菊坂を目指し歩きはじめた。昔(昭和20~30年代)なら、真砂町から見下ろす菊坂町は、「暗い谷に古い家並みがつづく湿っぽい町」となるが、いまは、家々は新しく建て替わり路地も舗装され明るい。それでも、どこかしっとりした雰囲気があるのが菊坂町らしさか。

 菊坂町をぬけ北西へ向かい、田町、初音町、富坂、表町へすすむ(いずれも旧町名)。

 ところで、さきほどの菊坂町の話しで、なぜ昭和20~30年代の風景を持ち出したかと言えば、今日はある本を携えてきたからだ。

 アルバム東京文学散歩(野田宇太郎、昭和29年、創元社)は、同じ著者の東京文学散歩の取材で撮りためた昭和27頃の東京風景を並べている。その中の「伝通院界隈」は、通りの真ん中にそびえる木の姿を記録している。

 旧小石川表町の善光寺坂は、かつて幸田露伴が住み、通りの真ん中に大きな「椋の木」がそびえることで知られている。今回の写真は、そのアルバムを開きながら現在の大木を撮ったもの。

 この一枚の写真の中に、昭和27年と平成21年、約60年の開きのある風景が記録されている。二つを見比べると、背後にある空はマンションで狭められているが、大木と坂道の後ろにある慈源院・澤蔵司稲荷の石塀と坂道は昔と同じだ。たとえ周りの風景は変わっても、その地の骨格は変わらないようだ。

 それにしても真砂町から菊坂へ向かうあたりは、どこか台地らしからぬ雰囲気がある。

 樋口一葉が住んでいた菊坂裏などは、人がすれ違うのがやっとの狭い小道がクネクネと続き、しかも両側に建物が迫り空が狭い。まるで下町の路地のようである。しかし、下町が高低差のない平ら土地が拡がるのに対して、菊坂は台地の中に深く刻まれた、まるで谷というか皺(シワ)のような地なのだ。

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2009/06/01

イチキュウハチヨン?

 月曜日の午後、喫茶店に入ったら、テーブルに1人、カウンターに1人とお客さんが2人だけ。

7dsc05480 これが初めて入る喫茶店であれば、完全に引いてしまう光景だが、何度が通っているのでカウンターの席に座る。かつては学生で賑わっていたが、いまはオフィスビルばかりとなり、昼休みがすぎ午後3時にはまだ間があるこの時間帯の喫茶店は、いつも空いている。

 店内に置かれているCDショップの新譜案内を見ていたら、”イチキュウハチヨン読みました?”と、マスターから問いかけられた。 

 咄嗟のことでイチキュウハチヨンが何なのか分からず、”それ何ですか?”と聞き返す。

 ”村上春樹の1Q84ですよ!”

 近くに大きな書店や出版社があるので、ここでは新刊の話題もよく上がるのだろう。

 しばし村上春樹談義となるが、お互い、それぞれ読んだ村上春樹の本の名前を上げようとするが、どうも続かない。もちろん「ノルウェイの森」は読んでいるが、それから先が出てこないのだ。その昔、村上春樹はジャズ喫茶をやっていた、膨大な量のジャズレコードをもっているらしいなど、「Portrait in Jazz ポートレイト・イン・ジャズ」や「村上ラヂオ」などの話はでてくるが、肝心の小説になるとお互いにたよりない。
 
 ところで1Q84って、そんなに話題になっているのだろうか?

 帰り道、いつもの書店に立ち寄ったら、”村上春樹「1Q84」完売しました”のポスター。なるほど、こういうことになっていたのか・・・。

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