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2010/01/27

パーカー死す

 日曜版のすみに前週亡くなった方の名前と略歴が短くまとめられた欄がある。先日、その中に「ロバート・パーカー氏(小説家)、1月18日、米マサチューセッツ州ケンブリッジで死去。77歳。私立探偵スペンサーを主人公とした人気シリーズの作者」の記事をみつけた。

 1980年代中頃、ロバートパーカーのスペンサーシリーズに熱中していた。ちょうど早川書房から「初秋」から「告別」あたりが発売された頃で、新刊が待ち遠しく発売されるやすぐに購入。同時に旧作も探して購入したので、その頃、私の本棚にはスペンサーシリーズが並んでいた。

 スペンサーシリーズの主人公は、もちろん探偵であるスペンサーだが、忘れられないのは友人である黒人ホークの存在。ホークは、危険な世界に暮らす人間だが、自分のやりたくないことは行なわないという信念をもっており、それをどこまでもつらぬく姿勢がじつにいいのだ。

 パーカー死去のニュースをみて、もう一度スペンサーシリーズを読み返したくなる。まずは「初秋」を探してみようか・・・。

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2010/01/24

伝票お願いします

 ”メモ帳にでもどうぞ”と大小二つの伝票を頂いたのだが・・・。

 二つとも最上部に”お会計票”と印刷されている。

7dsc09994 小さい伝票は、表面はオレンジ、裏面はミドリのインクで印刷されており、ちょっとカワイイ色使い。品名欄にコーヒー、紅茶、ジュースとあり、5行ほど空欄がつづき最下部に”TOTAL”とあるから、これは喫茶店用だろう。裏面におじぎしているウエイトレスのイラストとともに”またのご来店をお待ちしております”の文字。その昔の喫茶店で、ウエイトレスさんが注文した飲み物と一緒にのテーブルに置いていった伝票そのもの。

 大きい伝票は、真ん中に大きく”鮨”とあり、一目で鮨屋さん用とわかる。品名欄に上寿司、並寿司、ちらし寿司、鉄火巻、かっぱ巻、のり巻が並び、5行ほど空欄がつづき酒、ビール。最下部は”TOTAL”だが、そのすぐ上におみやげと飲食税の欄がある。裏面には”毎度ご来店ありがとうございます”の文字とともに、寿司屋の湯のみで見かける魚の漢字がずらっと並んでいる。

 さて、この伝票どうしようか・・・。

 メモにするには惜しい気がする、何か面白い使い方はないだろうか・・・。

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2010/01/21

梅花暦

 天気予報でこの陽気を予想はしていたが、突然の暖かさに戸惑ってしまう。

7dsc09978 四月の陽気とのことだが、そう言われても、何を着ればよいのかすぐに思い浮かばず。とりあえずフィールドジャケットのインナーを取り外して外出するが、どうやらこれでも足りなかったのか、途中でフィールドジャケットも脱いでしまった。いつもならコートを着ている人が多い昼食時の街も、今日は皆さん上着やカーディガン姿が目立つ。

 ところで、東京で梅の開花が宣言されので近くの梅の木を見たら、写真のような状況。

 春近し・・・と思ったら、急に冷たい風。

 あわててジャケットを着る。

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2010/01/17

「チャンネルを回す」

 ときどき立ち寄るカフェで、よくお目にかかるお年寄りがいる。その方を親とすれば、私は子供、お店の若いマスターは孫のような年回りなのだが、三人とも音楽の話になると世代の違いを忘れて盛り上がる。

 その一方、何気ない暮らしの言葉が伝わらないことに驚くこともある。

7dsc09950 先日、私とお年寄りが”テレビのチャンネルを回す”話しをしたとき、これが若いマスターに全く通じなかった。マスターは、物心ついたときからテレビはリモコンで操作するものしか知らず、「チャンネルを回す」という言葉の意味が全く思い浮かばないようだった。

 私が初めてテレビリモコンを知ったのは1970年前後だろうか。ちょうどその頃、アルバイトをしていた家電販売店にリモコン付きテレビが展示され、アルバイト仲間と一緒にいろいろ操作をして遊んだ。そのリモコンは超音波を利用したもので、チャンネルは順番に進むだけだったが、離れたところからテレビを操作できることに感激。その後まもなく、リモコンは赤外線式の一発選局可能なものになり、ほぼ現在と同じ形式なものになった。

 ところで”チャンネルを回す”だが、リモコンが登場する前は、テレビのチャンネル切り替えはチャンネルツマミを回す形式だった。それこそ力を込めてツマミをガチャガチャ回すのだが、ときどき無理して回してツマミを壊すことがあった。同じように壊すお客さんが多いらしく、家電販売店にはツマミの交換部品がおいてあったほど。その当時は、音量もツマミを回して調整、画像調整もツマミを回すものだったのが、いまはそれらは全てリモコンのボタンを押すだけである。

 あらためて我が家の中を見回せば、「回す」操作をする電気製品は少ない。しばらく前に購入したラジカセには一つだけツマミがあるが、これはぐるぐると回るロータリーエンコーダーでどこか頼りなく、あのしっかりしたチャンネルのツマミを回す感じがまったくない。チャンネルを回すと同じように”ダイヤルを回す”といわれた電話機も、いまやボタンが並ぶ箱になっている。

 どうやら、かつて茶の間であった「ちょっとテレビのチャンネルを回して」という会話風景は、いまや懐かしの昭和遺産となり、古い映画の中にしか生きていないようだ。

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2010/01/13

地平線を刻むとき

 久しく使っていなかったフィルム一眼レフカメラを使うため、フィルムを買いに量販店へ。

7dsc09893_2 売り場が狭くなったのは前から知っていたが、フィルムの種類が少ないことにあらためて驚く。かつては一番入手しやすかったフィルム感度100のネガカラーフィルムが二種類しかないのだ。

 暗いズームレンズならばフィルム感度400、800が適しているのだろうが、最高シャッタースピードが低い古いカメラで単焦点の明るいレンズを使う場合は、フィルム感度は100程度が使い易い。しかし、そのような人はもはや少数派なのだろう。

 帰り道、夕暮れのプラットフォームに立つと、赤く染まる地平線を真っ黒な家並みが刻み始めていた。

 ポケットに入れてあるデジカメでスナップ。さきほどまでフィルムにこだわっていたのに、何のためらいもなくデジカメを取り出す自分の行動にあきれてしまう。

 やはり一度手にした便利さはなかなか手放せないのかも・・・いやそれでも・・・と思いは冬空の下を巡る。

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2010/01/11

アートだるまとにらめっこ

 隅田川沿いでスカイツリーをながめた帰り道、押上より半蔵門線に乗り清澄白河へ。

7dsc09915 「アートだるま展」開催中の「深川いっぷく」を訪れる。アートと言ってもその土台が「だるま」となれば、ただ色を塗り替えた金色だるま、黒だるまぐらいかと思ったら、予想を超えるみごとな作品が並んでいる。

 ポップアート風ペインティングあり、まったく原型をとどめないほど造形されているものあり、これらが同じだるまをベースにしたとは思えないものばかり。色も外観は様々だが、どれもみな楽しい表情で思わず和んでしまうのがじつに良い感じなのだ。メディアの取材もあったそうだが、それもうなずけるほど素晴らしい出来映え。

 出品されたアーティストの方とも話したが、見るよりも参加するのが楽しいとのこと。いっぷくマネージャーも昨年より大きな反響を実感されているとのこと。

 この「アートだるま展」は1月24日まで、深川いっぷくで開催される予定。

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2010/01/08

Vincenzo Danise : Immaginando un trio Vol.1を聴く

 今年もイタリアジャズ、新年最初に購入したCDはVincenzo Daniseの「Immaginand un trio vol.1」。

Vincenzo_1 昨年暮れのDISK UNION御茶ノ水ジャズ館のセレクションNO.63で紹介された、このアルバムがずっと気になっていた。なにしろ”凄いピアノトリオが登場しました・・・”で始まる紹介文は、エンリコ・ピエラヌンツィ(ENRICO PIERANUNZI)に負けていないような表現でまさしく大絶賛。

 新年早々、CDショップで見つけたので早速購入。

 Vincenzo Daniseとはどのようなピアニストかすぐ知りたいところだが、まずはCDサブタイトルにある「WALTEX JAZZ COMPETITION」について。Waltex Tricotはイタリアの繊維メーカーで、その会社が主催しているJAZZコンテストが「WALTEX JAZZ COMPETITION」、その入賞者はRADARレーベルからCDがリリースされるそうで、Vincenzo Daniseは2009年優勝者らしい。

 それではVincenzo Daniseとは、どのようなピアニストだろうか?

 公式プロフィール資料が見つからず、よく分からないのだが。アルバムジャケットによれば、Enrico RavaはジャズセミナーでVincenzo Daniseに会い、彼と一緒に演奏するなかで、彼の才能、ファンタジーあふれ自信に満ちた音楽。さらに彼のオリジナル曲に強い感銘を受けたことを語っている。ジャケット写真を見てもまだ若いようだ。

 さてこのアルバムだが、イタリアジャズらしい明るさと哀愁感が混ぜ合わさったメロディを期待すると、ちょっと裏切られるかもしれない。エンリコ・ピエラヌンツィに似ているような話しもあるが、それよりどこか北欧を思わせる透明感や静寂感をたたえたメロディは、ビルエバンスに近いものがある。

 それではビルエバンス風かと問われると、そうだとも言い切れない。単純化されたメロディの根底に、やはりイタリアジャズらしい歌うようなメロディがときおり見え隠れし、さらにまるでクラッシク音楽のように聞こえる部分もある。Enrico Ravaが語っているように、その曲は”Very original songs"という表現が一番的を得ているようだ。アルバムImmaginand un trio vol.1には8曲が入っているが、そのうち5曲がオリジナル、Vincenzo Daniseはその将来が楽しみなイタリアジャズ界の新星と言える。

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2010/01/04

つかの間の日光浴

 仕事始めの1月4日(月曜日)、地下鉄東銀座駅から歌舞伎座前の地上に上がり三原橋交差点で信号待ちしていたら・・・

7dsc09801 何気なく角のビルを見たら、その隣りがフェンスになっている。歌舞伎座の改築に合わせて再開発でもするのかと思いながら、フェンスの向こう側を見上げたら古い建物の姿。

 長い間、前の家に隠れていた裏側の建物がそのまま見えるようになったのだ。

 お寺のような形の窓、神社のような手すりの付いたバルコニー、幾何学模様の外壁タイル、一直線に並ぶ瓦屋根。外壁が灰色に見える部分はタイルが剥落したところをコンクリートで補修したのだろう。素材はタイルなど洋風だが、その形は完全に寺社のような造形である。

 地図では歌舞伎座に隣接した別のビルのようだが、こうしてみるとまるで歌舞伎座の一部のようにみえる。

 歌舞伎座はこの4月の公演を最後に建て替えられることになっている。そうすればこの光景も消えてしまうだろう。このバルコニーに日が差すのもあと僅かの期間、それまではつかの間の日光浴。

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2010/01/02

深川新年風景・1月2日

 新年2日、初詣のため門前仲町へ向う。

7dsc09757_2 正月三が日に深川を訪れるのは10年ぶりぐらいだろうか。深川不動へ向う人々の行列は、永代通りに達し、そこで左に折れて門仲交差点方向に続いている。地元の人の話しでは、以前より人出が増えているとのことだが、いざ目の前でこの長い人の列を見ると驚いてしまう。人の列は境内でおさまっているが、富岡八幡宮も似たような人出なので、お不動さん八幡宮ともに遠くから拝んで早々に深川東京モダン館へ移動する。

 先日、佐賀町にあった食料ビルの看板が展示されているとの連絡をもらったので、それを見ておこうと立ち寄ったのだ。看板は、「食料ビルディング」の文字が浮き出ている横長のもの。銅板製だろうか、すっかり黒くなっているがまだしっかりしている。かつて訪れた食料ビルを思い出す、看板は入り口アーチ上にあったものかも。

 モダン館見学後、高橋へ移動し深川神明宮を参拝し帰宅する。

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2010/01/01

謹賀新年2010・寅年

 明けましておめでとうございます。
 
Photo 左の絵は、江戸時代後期の琳派絵師:鈴木其一による蓬莱飾り。

 蓬莱飾り(ほうらいかざり)は広辞苑に解説されていますが、”新年祝いの飾り物で、熨斗(ノシ)アワビ、伊勢海老、勝栗、昆布、ほんだわら、串柿、裏白、橙などを飾ります”。

 今年の市川糂汰堂は、古書部・音楽部に加えて散歩部の活動にも力を入れるつもりです。まずは新年の歩き初めは、二日に深川巡りを予定しています、どこかで見かけましたら気楽に声をおかけ下さい。

 本年もよろしくお願い致します。

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