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2010/04/21

電子ブックの光と影

 TVのワイドショーに電子ブックの話題が登場していた。

6dsc05927 電子ブックが紙の本を駆逐するような話しは、ずっと以前からネットはもちろん雑誌などで話題となってきた。電子ブックという言葉も、すでに1996年頃にはあり、8cmCD-ROMをメディアとして電子ブックが発売されていたし、そのための電子ブックリーダーもあった。

 今回のワイドショーの紹介は、USで発売され人気となったiPadに関連してだが、その代表アプリケーションが電子ブックだという。Amazonの電子ブックリーダー・キンドルに似た外観から、iPadと電子ブックを結びつけてしまったのだろうが、これはちょっと単純するぎるような気がする。iPadがもつ能力は、iPad=電子ブックにとどまらないことは明らかだろう。

 それではiPadは電子ブックと無関係かというか、それは違うだろう。間違いなくiPadは電子ブックを加速させそうだ。しかしそれはiPadというハードウエアの登場でなく、アップルがiPod-iTuneで構築したコンテンツダウンロードによるデジタル音楽ビジネスモデルは、デジタル出版ビジネスへも適用できそうだという点にある。

 まずは著作権が消滅している古典作品は、すぐにデジタル化し電子ブックとして登場してくるだろう。次に、最初からiPadの機能を生かすように新たに作られたコンテンツ、たとえば文字に加えて音楽+写真+動画+オンライン占い+懸賞などが入ったデジタル雑誌のような作品。そして、従来、紙で出版されていた本が、デジタル化され電子ブックとなるだろう。

 と、ここまでは想像できるのだが・・・、

 紙に印刷された本と違って、電子ブックのデジタルコンテンツは、ハードウエアに依存する傾向があるため、廃れてしまう危うさがある。

 たとえば、購入した電子ブック・デジタルコンテンツ(これはファイルと言い換えるべきかもしれないが)は、ハードウエアが変わっても将来ずっと利用できるのだろうか?なにしろ10年経てばハードウエアはすっかり様変わりしてしまい、あつかうメディアも変化していくだろう。個人ユーザーが、それらの変化を絶えずフォローしながら、自分が所有しているデジタルコンテンツを維持していくのは簡単ではないと思うのだ。

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