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2010/07/09

こどものいた街

 古本市が開催されている深川いっぷくのギャラリーで、黒岩比佐子『音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治』が開催されている。

6dsc07009 井上孝治については、ノンフィクションライター黒岩比佐子の「音のない記憶」にまとめらえているが、彼は九州在住の写真家であった。

 写真集「思いでの街」「こどものいた街」の中に記録されている昭和20-30年代の街は、道路はホコリっぽく、クルマは小さく、道行く人の服装も粗末である。しかし、大人も子供も笑顔があふれ、やりばないのない暗さなどとは全く無縁の明るさがある。

 時代や撮影対象から、木村伊兵衛との共通性を見出せるかもしれないが、井上孝治の日常風景の表現は、どこかイタリアシネマに似た飾り気はないが心にぐっとせまる感動を与える。その写真は国際的にも評価されており、フランス・アルル市主催の世界写真展で1993年度世界の写真家として表彰されている。

 黒岩比佐子『音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治』は、7月11日まで開催予定。

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コメント

これらの表紙写真を見て、小さなショックを受けました。
昔、子供達にとって町の至る所が遊び場だったんですね。
その存在をぶつけながら遊べる場所があちこちにあったんですねえ。
今、子供達には居場所が全くありません。
学校すら 放課後に遊べる場所ではなくなっていますもん。自分の存在をぶつけられる所が全然なくて、小さな四角い箱と遊ぶしかないなんて 淋しい事です。
それで もう耐えられなくなった人が最後に 自分の存在をぶつけてとんでもない事件を起こしているのかもしれません。
本と関係ないコメントで申し訳ありません。

投稿: 光代 | 2010/07/10 08:06

光代さん、お久しぶりです。
ここ数日深川に通っていたのです(それもあってこの書き込みが遅れました)が、街の風景から子供が少なくなっていますね。学校が近くにあり、子供人口はそこそこある地域ですが、街を駆け回る子供を見かけません。
昭和30年代の写真集に、街の中で子供達が一緒になって遊びまわり、大きい子が小さい子の面倒をみている光景がありました。こういう環境であれば、子供同士でもそこには上下関係があり、ときには喧嘩もあるでしょう。しかしそれらにどう対処するか、また弱い子をいたわることなど、人と付き合う術を自然に身につくのではと思います。
それに比べて、このような場所も機会を持たぬ現代の子供は、はたしてどうなるのだろうかと・・・。

投稿: じんた堂 | 2010/07/12 14:10

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