« 曇りのち雨、そして古本 | トップページ | 深川いっぷくしてから »

2010/07/01

元八幡で富士を仰ぐ

 中高年の登山ブームは衰えることがなく、最近は若い女性にも拡がっているらしい。 

6dsc06901 今日、7月1日は山開き、富士登山の解禁日。新聞報道では、今年は約50人がご来光を拝んだそうだ。

 富士山は古くから信仰の山だが、昔も今も簡単に登れる山ではない。江戸時代、それでも富士山にお参りしたい人のために、便利なものが江戸市中各地に作られた。ミニチュア富士山である富士塚である。その多くは取り壊されてしまったが、いまなお幾つかが都内各地に残されている。

 今日、立ち寄ったのは砂町にある富賀岡八幡宮。

 ここは元八幡と呼ばれ、かつて富岡八幡宮が最初に置かれたと言われる地で、本殿うしろに富士塚がある。江東区設置の解説板によれば、砂町の富士塚は、天保4年(1833年)頃に出来ていたそうだが、現在のものは昭和37年(1962年)に移築されたとある。写真で分かるように、その形は富士山を模していて、山肌のところどころに溶岩のような石が見え隠れし、にいかにも火山という印象がする。

 ところで、昭和初期の元八幡の様子を描いた随筆がある。

 「荷風随筆集」(野口富士男編、岩波文庫)に掲載されている永井荷風の「元はちまん」は、冬のある日、木場から元八幡へ向ったときの話しである。場末というより、まだ家もまばらな辺鄙な地であった頃の元八幡へ至る様子が詳しく描かれている。

 元八幡へのアクセスは、亀戸-東陽町を結ぶ都バス亀21に乗り、「元八幡」停留所で下車1分。

|

« 曇りのち雨、そして古本 | トップページ | 深川いっぷくしてから »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 曇りのち雨、そして古本 | トップページ | 深川いっぷくしてから »