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2011/01/16

図解いろは引標準紋帖

 玉井さんが今年の年賀状のデザインに選んだ家紋「抱き波とうさぎ」・「浪ニ月兎」から、家紋の図集「紋帖」が思わぬ広がりをみせている。

Photo 家紋を集めた紋帖はいくつかあるが、手軽にみるなら「図解いろは引標準紋帖」。新書より少し大きな横型の手軽なサイズ(B6版)でありながら、家紋・角字(法被などに使われている外形が四角の文字)から商標・都市マークなど合計約5000を網羅している。解説などはなく、ひたすら図を並べている本である。

 私の手元にあるのは金園社版昭和42年12月1日発行の紺色布張り和とじの古いものだが、いまも金園社オンラインショップは、新刊を「標準紋帖」の名で販売している。いわゆる息の長い本である。
 
 武家時代の家紋は、戦場で集団や個人を識別するための目印とされている。現代の言葉でいえばIDである。いまはICチップ内蔵のIDカードを首からさげるのが主流だが、しばらく前までは会社員は、社名や商標を模した社員バッジを襟につけていたし、イベントのときは背中に大きな商標を描かれたハッピを着たりしていた。それもこれも家紋の発想から来たものだろう。

 さすがに現代では家紋をどうこうすることはな少ないが、和風シンボルマークの図案集として紋帖を開いてみると、見ていて飽きない。たとえば今年の干支であるウサギでは、二羽のウサギが向い合う「向い兎」は一目でウサギとわかるが、三羽の後ろ向きのウサギを描いた「三尻合兎」などはクイズにでたらまず答えられそうもない。うしろ姿を描く発想がまず出てこないし、さらにそれを図案化してしまうとは、和風デザインもなかなかなものである。

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秋山さんの「図解いろは引 標準紋帖」

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コメント

じんた堂さんのおかげで、本書を知ることになりました。ありがとうございました。

投稿: AKi | 2011/01/17 01:15

Akiさん、
こちらこそ、ありがとうございました。昨日はほぼ1日屋外にいたのですが、この時季は寒いがどこか空気が澄んでいていいですね。

投稿: じんた堂 | 2011/01/17 13:55

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