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2011/06/29

6月の花[アマチャ」

 アジサイに似た木が植えられた小鉢が、縁台の上に置かれていた。

5dsc03557 青色の小さな花がたくさん集まった外側に四つ葉のような花弁、鉢の持ち主から”これはアマチャですよ”と教えてもらう。アマチャ(甘茶)という言葉は知っていたが、その名の植物を見るのは初めて。

 アマチャのお茶は、花祭り(お釈迦様の誕生を祝うお祭り)で小さな釈迦像にかけることが知られている。手元の図鑑に載ってないのでネットで調べたら、”アマチャは、薬草として利用されており、葉を乾燥・発酵させそれを煎じてお茶として飲む”とある。その名の通り甘く、”甘味料としても利用される”とある。

 それにしても、この花はアジサイに似ている。

 ところでアジサイは毒があると古くから言われている。原因物質はまだ特定されていないが、アジサイの葉を食べての中毒例がある。また古くから飲まれているアマチャの茶も中毒例がある。

 濃いアマチャの茶は、苦味があり吐き気をもよおすことが報告されている。これは民間伝承だけでなく、厚労省の自然毒リスクにも掲載されている。

 キレイな花には毒があるというが、アジサイ・アマチャともに弱いながらも毒があることは憶えておきたい。

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2011/06/27

弾丸日帰り古本旅行第3弾(会津編)

 前回からしばらく間があいたが、6月26日(日)に第3回弾丸日帰り古本旅行を行なった。

5dsc03617 神戸の「女子の古本市」にするか、それとも会津のBook!Book!AIZUにするか迷ったが、”古本男子は北を目指すべし”との天の声にしたがって会津へ向うことに。東京駅から新幹線で郡山、磐越西線で会津若松へ向うルートを選ぶ。

 東北方面の混雑具合がいまひとつつかめないので、少し早めに東京駅に向い「やまびこ」自由席に乗車。座席は三分の一程度しか埋まらず空席が目立つ。郡山から会津若松へ向う磐越西線の列車も、乗客は車両の半分程度。日曜日の早朝ということもあるが、人出が少ない印象。

 磐越西線は初めて乗る路線、郡山からしばらくは田園のなか、やがて山が迫るなかを右に左に進むようになる。晴天ならば景色に見とれる鉄道旅になりそうだが、あいにく雲が低くたれこめ、どれが磐梯山か猪苗代湖かまったく分からず、きゅうに視界が開けたら会津若松に到着。駅構内の案内所で市内観光の案内図をもらい、野口英世青春広場へ向って歩きはじめる。

 広場をざっと見わたすと、右側に飲食店が入る建物がありトイレももそこにある。スペース左側広場の周辺に沿って地元カフェなどが出店、スペース中央に一箱古本市のグループが一直線に並ぶ。全てテントおよび長机が置かれPA施設も設置され、いままで見てきた屋外系古本市の中で最高の環境。会津の一箱古本市は今回が初めてだが、スタッフの皆さん本当に良い仕事をしている。出店者は、地元の方々に加えて東京で活躍されている方や長野から来られた方もありと、店主も箱の内容もそれぞれ特徴があって面白い。

 お客さんをみていると、ここも女子パワーが強いようだ。若い女性が森敦の研究本を購入したりと、ここまでは渋い好みだが分かるような、つづいて田中小実昌が好きだと語る女子が表れたのは驚いた!会津恐るべしである!近隣のカフェやお店でワークショップ、イベントや展示が行なわれ、雨のため外の人通りは少ないが、店内は満員という状態。もう少しゆっくり回りたかったか楽しい会津の一日となった。

写真は、ワークショップが行なわれていた紀州屋1934の店内。

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2011/06/24

本は招くよ西から北から

 今週末は、神戸・仙台・会津で古本イベント(一箱古本市)が予定されている。

1.「女子の古本屋」による「女子の古本市」、6月24日(金)~26日(日)、神戸

 岡崎武志著『女子の古本屋』(ちくま文庫)刊行を記念して、神戸の海文堂で「女子の古本屋」による「女子の古本市」が開催される。全国からよりすぐり女子古本屋50店が、それぞれがセレクトした本を海文堂に出品し販売する。また既に予約満席となっているが、岡崎さんとゲストによるトークショー「女子と男子のための古本屋開業講座」も25日に予定されている。

 詳細は海文堂ホームページを参照。

2.Sendai Book Market 2011、6月25日(土)、仙台

 5月26日(木)~7月4日(月)まで杜の都仙台で、Book! Book! Sendai 2011として様々な本関係のイベントが開催予定。6月25日(土)は、仙台サンモール一番町商店街 で一箱古本市Sendai Book Market 2011が開催される。地元仙台に加えて東京からの出店もあり、またBook Cafeも予定されている。

 詳細はSendai Book Market 2011のホームページを参照。

3.Book!Book!AIZU 一箱古本市、6月26日(日)、会津

 6月20日月)~26日(日)まで会津で、”会津のまちで本に出会う”をキャッチフレーズにBook!Book!AIZU が、開催予定。期間中は様々なイベントが予定されており、26日(日)は、会津若松市大町 野口英世青春広場にて一箱古本市を開催。これは会津地区で初めてのブックイベント。

 詳細はBook!Book!AIZUのホームページを参照。

 さて週末は西へ向うべきか、それとも北へ向うべきか・・・。

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2011/06/19

6月の花「ホタルブクロ」

 ホタルブクロの名前は、子供がこの花でホタルを包んだことによる。

5dsc03484 ホタルブクロの学名は、Campanula punctata Lam。カンパニュラは小さな鐘という意味のラテン語。同じホタルブクロに属する外来園芸種は、学名からカンパニュラと呼ばれる。和名は風鈴草・釣鐘草、どちらも花の形から連想されるものだ。

 カンパニュラのイタリア語はカンパネラとなる。カンパネラとなったとたんどこかオシャレな響。

 カンパネラの名前は、ファッション系のお店にありそうだし、ケーキ屋さんもありそうだが、これらはフランツ・リストのピアノ曲ラ・カンパネラによるものだろう。リストのラ・カンパネラは、美しいが演奏は超がつくほど難しい曲として知られている。最近では2009年にヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した辻井 伸行さんの演奏が記憶に残る。フランツ・リストは今年が生誕200年、各地で記念コンサートが予定されているのでどこかでラ・カンパネラを聴く機会があるかもしれない。

 花の話にもどると、そのものずばりラ・カンパネラという名の花がある。フリルのような花弁がぎっしり集まった、大輪の豪華なバラ。このバラは数年前に作られた新しい品種だそうだ。バラになると、カンパネラ=「小さな鐘」という意味から離れるような感じがするが、リストのラ・カンパネラをイメージしたといえばこれもありだろう。

 花の名前の由来は様々だが、あらためてホタルブクロをみれば、里で遊ぶ子供たちが、この花をホタルの虫かごにする光景が浮かぶ美しい名前だ。これは花の和名として傑作だと思うがどうだろうか。

 辻井さんのラ・カンパネラの演奏がyoutubeに映像があったので下に貼り付けておく。

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2011/06/12

6月の花「野蒜(ノビル)」

 ネギ・ニンニク・ノビルなどを総称して「蒜:ひる」と呼ぶそうだ。ノビルは、野の蒜のことであり、いまその花が咲いている。 

5dsc03586 細長く伸びた茎のさきに濃い茶色をした小さな粒々の固まり、それを中心に小さな白い花が花火のように広がる。その姿は、この時期に茂る草の中でひときわ目だつ。

 ノビルは、食べられる。しかしノビルの花を見つけたからといって、それを食べようと掘り出すのはやめたほうがよいようだ。

 「たべもの語源辞典」(東京堂書店)に、食べ物としてのノビルの話がのっている。”成長すると高さ60センチに達し、初夏のころ淡い薄紫の花をつけるが、食用にするのは花の咲く前である”。さらに古事記・万葉集での食用例の紹介に続いて、”ノビルはせいぜい20センチまでが良い。浸し物・酢味噌和えにする”と記述している。

 すなわちノビルは、まだ花が咲く前の草丈が小さいときに見つけなければならないのだ。野草に詳しい人ならば若いノビルを見分けられるかもしれないが、私のように花をみてはじめてノビルと気がつくようでは、ときすでに遅し旬の美味しいノビルを食べることは出来そうもない。

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2011/06/05

6月の花「ムギナデシコ」

 近所に住む母の知り合いが、紅白のムギナデシコをプランターごと持ってきてくれた。

5dsc03362 種を蒔いて育てた自慢の花だそうで、たしかに背丈も高く花数も多い。原色牧野日本植物図鑑(北陵館、コンパクト版)によれば、これは「ムギセンノウ(麦仙翁)」「ムギナデシコ」というものらしい。ナデシコというと花の縁がギザギザになっているものしか思い浮かばなかったが、このようにすんなりした形の花もあるのだ。花色が淡く優しくて、見ていると気分が明るくなる。

 それにしても細長い葉の形をムギにたとえてムギナデシコと名付けられたそうだが、それほどムギに似ているようには思えない。むしろカーネーションを一重咲きにしたら、こうなるのではと思ったら、カーネーションもナデシコの仲間だそうだ。いざ花の名前を付けるとなると、それはそれで難しい。

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