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2011/09/23

弾丸日帰り古本旅行第6弾(長野門前古本市2011)

 秋分の日、長野市で「長野門前古本市2011」が開催された。

 土曜を休めば3連休になる初日とあって東京駅は大混雑、東北・上越・信越など北へ向う新幹線ホームには長い列が幾重にも伸びていた。長野行き「あさま」自由席車両も、東京駅発車時から満員で通路に立つ人がでるほど。しかしその混雑も軽井沢まで、ここでどっと下車し空席が目立つようになり、終点の長野になるとあれっというほど人が少ない。

5dsc04629 まずは善光寺を目指す。

 長野には親戚もあり子供の頃から数え切れないほど訪れているが、ここ十数年は長野方面に来ても市内を素通りしていた。今回は駅前からゆるやかな上り坂を善光寺に向って歩くことに。古い商店が並んでいた一画がすっかり様変わりしてオシャレな明るいお店となっているが、磨り減った参道の石だけは昔のままのような。やはり彼岸だからだろうか、本堂も周辺のお堂も人出が多く、小さなバッジをつけた団体客があちこちに。

5dsc04646 本堂をお参りして、再び参道を下り善光寺を背にして大通りとなった所(St.Cousair)を左に折れて次に右に折れると遊歴書房の入っている倉庫のような建物KANEMATSUがある。よく見ると「遊歴書房」の白い小さい看板が出ているのだが、初めてだと気づきにくいかもしれない。次回は案内標識の設置をお願いしたい。

5dsc04651b 門前古本市の会場は、この建物の中。板張りの床を持つ建物は外から見るより奥行きがあり、通路を真ん中にして両側の壁に沿って店主さんと本を詰めた箱が並ぶ。ここで光風舎さん、ナンダロウさん、つん堂さんにお会いする。光風舎さんは、会津でお会いしたが長野市内に古書店を構えている地元古書店主さん。ナンダロウさんは、いまや全国に拡がる一箱古本市の創設者、つん堂さんは東京からの参加、その活躍は皆さん知ってのとおり。

 さて出店されていた箱の中身だが、東京の古本市でも見かけるものとほぼ同じだが、そのなかに信毎(信濃毎日新聞)の本が混ざっているのが、いかにも長野らしいところか。信毎の図鑑は私も愛用しているが、中身が充実していて図鑑マニアにはおススメの本なのだ。今回、私が購入したのは大正14年長野市の地図。復刻版だが、裏に職業別の索引がついている職業別明細図。親戚の家も載っていそうなので、じっくり確認してみようと思っている。

 今回も弾丸日帰り、長野には4時間ほどしかいなかったが色々充実した旅となった。さて次はどこへ行こうか・・・。

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2011/09/19

栃木蔵の街を歩く

 高架のホームと広々とした駅前広場からはまったく想像できないが、栃木市は川べりに古い建物がいまも残る街である。

5dsc04407 前回の栃木行きは、一箱古本市を目的としたので町中をゆっくり歩くことが出来なかった。それでも路地から垣間見た巴波川(うずまがわ)の流れと町中に残る蔵作りの建物や古い洋館は、この町を再訪したいと思わせるのに十分であった。

 今回は駅前から巴波川(うずまがわ)を目指して歩きはじめた。

 水量の多い川のところどころに鯉の姿。川は、うずま公園付近で二つに分かれる。水量を調整するのか、川の中に堰と小さな水門らしきものが設置されている。上流に向えば蔵をもつ古い屋敷が建ち並び、川に和船が浮かぶ地域となり、石造りの橋と古い街灯、まるで江戸・明治時代に紛れ込んだような景色が広がる。

5dsc04461 さらに川の流れに沿って歩けば、石造りの蔵をもつ家や、川に張り出して建つ家などなどが並ぶ。その先に薄みどり色の二階建ての洋館。大正2年建築の栃木病院は、木造骨組みを表に出したハーフティンバー形式。こちらは国の有形文化財に登録、どこか近くにある栃木市役所に似ている。

 この付近の路地を行ったり来たり、古い歯科医院や商店らしき建物にも見るべきものが多い。栃木は、日光へ向う途中の町ぐらいの認識しかなかったが、裕福な人が多かったのか古い建物がどれも立派なことに感心してしまう。しかもそれらが今も利用されているのが好ましい。

5dsc04478 帰り道に見かけたのが、玉川の湯・金魚湯の看板と中将湯温泉の暖簾をもつこちらの銭湯。後で知ったが、ここは銭湯愛好家の間では「金魚湯」と呼ばれている有名な銭湯。日替わりの湯があり、この日はワイン湯の看板が表に。中には入らなかったが、正面入り口に金魚の絵、1階屋根の隅にはリアルな魚の飾り物があり、外から眺めるだけでも楽しい発見がいろいろある建物である。

 栃木は、いまも江戸・明治・大正・昭和の古い建物が残っており、駅前の近代的だがどこか閑散とした雰囲気とは違う落ち着いた町のようだ。

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2011/09/04

弾丸日帰り古本旅行第5弾(栃木編)

 タイトルはいつもの弾丸だが、今回は鈍行ユルユルの旅。

5dsc04280c 京成関屋駅・東武線牛田駅から北千住まで一駅だが、ここから接続がうまくいかず東武動物公園・南栗橋で乗り換え、ようやく栃木駅に到着する。駅前は、たたきつける雨で白く煙り歩行者の姿はなし。雨が上がるまでしばらく待ち、栃木一箱古本市の会場:山車会館を目指す。

 15分ほど歩き山車会館の前に到着すると1時過ぎ、まずは昼食をしようと大通りを先へ進むと、楽古市のポスターが貼っているレストラン。ここで限定オムハヤシを食べる、優しい味が好ましい。会計したときもらったパンフレットによれば、レストランALWAYSカマヤは、映画「ALWAYS3丁目の夕日」の撮影に使われた建物(映画では銀座の宝石店として登場)。昭和9年に銀行の支店として建てられ、現在はレストランカフェとして利用されているそうだ。

 ちょうど臨時運行しているボンネットバスが来たので、ALWAYSカマヤを背景にして撮影。ここだけ見れば昭和30年代での風景ですね!

 この付近、下野新聞支局、山本有三ふるさと館など、古い建物を利用した施設が集まっていて見所が多いが、ぐっとこらえて山車会館前へ急ぐ。広場に屋根付き+テーブルを置いた会場は、地元出版社の新刊本と古本屋さんが出店。コミック本から実用書まで、古本の種類は様々。下野新聞は地元だけあって、栃木関係の新刊本をずらりと並べていた。栃木の古い絵葉書を集めた本が気になったが、先客がずっと見ていたので断念。

 ここで「やまがら文庫」さんに出会い、本日の一箱大家さんと出店者が書かれた地図をもらう。土地勘のない私にとって大助かり、個別に配布しなくても良いから次回からは大家さんの場所を示す周遊コースの案内看板を出してほしい。山車会館から蚤の市通り、例幣使街道をたどって岡田記念館へ向うのだが、なかなか距離感がつかめず道を間違えたかと不安になるのだ。岡田記念館周辺でドンベーブックスさんとレインボーブックさんに会う。お二人とも全国区で活躍されているだけあって、本の品揃えが良く余裕の表情。

 ざっと見たかぎりでは、出店者もお客さんも皆さん落ち着いた雰囲気、そんな印象が残った栃木一箱古本市であった。

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