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2012/12/23

赤い実

 正月飾りの鉢植えのなかに真っ赤な実をつけた小さな木がある。

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 たぶん千両(せんりょう)か万両(まんりょう)だろう。ともに見た目は同じような赤い実をつけるが、葉の上に実をつけるのが千両、葉の下に垂れ下がるように実をつけるのが万両だ。この見分け方によれば、写真の赤い実は万両となる。いずれも赤い実をお金にたとえて何両と呼ばれるが、万両は千両よりも実が多いそうで、このほかに百両(ひゃくりょう)や十両(じゅうりょう)というものもあり、こちらは千両より実の数が少ないそうだ。

 ところで明日はクリスマスイブ、クリスマスケーキを食べる人も多いだろう。最近は、クリスマスケーキの形も飾りつけも様々で、どれが定番と簡単に言えないが、かつてクリスマスケーキの上にも赤い実と緑の葉をもつ木のミニチュア飾りが定番のようにのっていた。その赤い実をつけていたのはヒイラギだが、日本種のヒイラギとは違うセイヨウヒイラギと呼ばれる別種類のものだそうだ。

 日本のヒイラギは、節分にイワシの頭と一緒に家の入口に魔除けとして飾られるが、いまやこれは消えた光景かもしれない。少なくとも、私の周りではまったく見かけなくなった。これは、”イワシの頭も信心から”ということわざのもとと言われているが、このことわざももはや死語かもしれない。

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2012/12/16

うつむき花

 今頃の時季になるとツバキに似た小ぶりな白い花が咲く木が近くにある。

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 いつもは気にすることもなくその横を通り過ぎていたが、先日、立ち止まってみたら、まるでダイビングするように頭を花にうずめて突き進むミツバチを目撃。花の少ない季節なのでミツバチも一生懸命なのだろう、見ているこちらを全く気にしないでズンズン進む。

 ところでツバキに似た白い花はお茶の花だ。ならば茶畑にいけば一面白い花の光景が楽しめそうだが、そうはいかない。お茶農家にとっては良い葉を育てることが一番大事で、樹勢に影響を与える花はで咲かないようにしている。もし花芽をみつけたら、すぐに取り除いてしまう。さらにお茶の花は下向きに開くので、たとえ咲いていても気づきにくいのだ。

 このようにお茶の花は目立たないうつむきの花だが、その純白で清楚な姿はミツバチだけでなく見る人を惹きつける。それはまさしくたたずまいが良い花である。

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2012/12/09

紅葉を食す

 東京のモミジは、夏の猛暑のためか紅葉する前に葉が落ちてしまうものが多いようで、今年は鮮やかな紅葉を見られないかと思っていたが。

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 冬枯れした大きな木のしたにあるモミジは夏のあいだ日蔭だったことが幸いしたのか、ご覧のように紅葉している。赤といっても、どこかくすんだ暗い赤色。色名でいえば茜(アカネ)とか蘇芳(スオウ)に近いようだが、これだと決めかねる色である。

 茜はアカネの根からとったもの、蘇芳はスオウの樹皮からとった染料だそうだが、紅葉のモミジの葉は赤い染料として使えるのだろうか?草木染をされている方がすでに試されていて、成功した人もいるようだが、うまくできないこともあるようだ。色をうまく抽出・定着させるための条件が難しいのかもしれない。

 ところで花より団子ではないが、モミジの葉のお菓子がある。モミジ饅頭でなく、本物の紅葉したモミジの葉をつかったお菓子である。「もみじの天ぷら」という名の菓子だが、これは天ぷらといってもよくある野菜の天ぷらのようなものでなく、食用に栽培された紅葉したモミジの葉を一年以上塩漬けし、塩抜きしてから油で揚げた、カリントウに似た食感のとても手の込んだお菓子だそうだ。残念ながらまだ食べたことはないが、機会があったら味わってみたい菓子の一つだ。

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2012/12/02

冬支度

 すっかり葉が落ちた木の枝先に小さな実がたくさん。

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 小鳥が、その枝のあいだをいそがしく飛びまわっていた。体全体がミドリ色で目の周りだけ白い、たぶんメジロだろうか。「フィールドガイド日本の野鳥」(日本野鳥の会)によれば、メジロは”秋には熟したカキに集まり、春にはツバキ、ウメ、サクラ等の花蜜を吸う”とある。なるほど、近くにある柿の実を食べようとした途中、この木に立ち寄ったのかもしれない。小鳥も冬支度をはじめたようだ。

 それにしても、風が冷たくなった。天気予報によれば、関東地方の今夜は雨、ところにより雪と言っている。ところによりとは何処だろうかと気になるが、いよいよ本格的な冬が始まった。そろそろ冬支度をしなければ、昨年は一度も着なかったダウンコートを出してみよう。

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