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2013/08/25

カーボ・ヴェルデの音楽2

 ナンシー・ヴィエラをきっかけに始まったカーボ・ヴェルデ音楽めぐりは、セザリア・エヴォラ(Cesaria Evora)へ。すでにカーボ・ヴェルデ音楽に親しんできた人からみれば、なにをいまさらと思うかもしれないが、その歌声は深く心をわしづかみする。

Cesaria Evora Voz D'Amorは、2003年グラミー賞を受賞したアルバムのタイトル曲

 地理的にみればカーボ・ヴェルデは、パリダカラリーで有名になったダカールのあるアフリカ・セネガル沖400kmに位置している島国なので、その風俗・習慣はセネガルとの共通点が多いかもしれない。しかし海外文化とのふれあい、そこからの発展は異なっている。


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 セネガルは、かつてフランスの植民地で、いまの公用語はフランス語。カーボベルデは、ポルトガルの植民地で、いまの公用語はポルトガル語。地理的には離れているが、ヨーロッパ文化との融合では同じようにポルトガル語を公用語とするブラジルに近いものがある。

 セザリア・エヴォラの音楽はモルナという形式で、ポルトガルのファドを源流とするといわれている。楽器編成(たとえば小型4弦ギターのカバキーニョなど)が似ているためか、どこかブラジル・サンバに近い響きを感じる。このように思うのも、モルナもサンバもそのルーツがポルトガル文化とアフリカ文化の融合という点で共通しているためだろう。

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2013/08/18

激暑日

 歩行者天国が行われている銀座の大通りを渡ろうとしたとき、小さな違和感を感じた。大通りに人の姿がなく、さらに通りの左右(東西)で人の流れがまったく違い、ほとんどの人が左(西側)の歩道ばかり歩いている。松坂屋の閉店が影響しているかもしれないが、それよりも日蔭を求めての行動だろう。私自身も気がつくと日蔭を選んで歩いていることがある。

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 ところで今年は最高気温が更新され41度となったが、2007年の今頃マレーシア・ペナンに出張し成田に戻ってきたら、日本の暑さにビックリした覚えがある。

 2007年8月16日は、先日まで国内最高だった熊谷・多治見が40.9度に達した日で、東京は37度だった。暑いと思われているマレーシア・ペナンの気温は、最高が31~32度、最低は24度なので夏の東京より涼しい。ただし一年中この気温なので、季節の変化がまったくなく風景の変化も乏しい。

 やはり春の桜や秋の紅葉など季節ごとに変わる風景と気温の変化は、日本の素晴らしいところだ。このごろの猛暑はつらいが、やがてくる涼しい秋風を楽しみにすごしたい。

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2013/08/10

「江戸東京地形の謎」

 発売が待たれていた「古地図で読み解く・江戸東京地形の謎」(芳賀ひらく、二見書房、¥1800)が、本屋の店頭に並びはじめた。

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 早速ページを開くと、地図と図版がこれでもかと豊富に入っていることに驚く。たとえばじんた堂が多少の土地勘のある深川の章では、江戸古地図(寛永19年・1642年、明暦3年・1657年)からはじまり大正10年、平成14年まで4枚の地図が資料として掲載されている。これら地図を駆使しての著者が提示する話題に、思わずそうなのかとなった。

 たとえば寛永19年の地図をもとに著者が読み解く深川清澄庭園の謎。清澄庭園を訪れると、ガイドから”ここは紀伊国屋文左衛門(紀文)の別邸からはじまり、久世大和守の下屋敷、岩崎家の別邸であった”との解説をよく聞かされる。本書ではこの清澄庭園の地の起源をさらにさかのぼり、寛永19年の地図をもとに将軍鷹狩の休息の場として作られた御殿があったことを指摘し、いままでの深川史に大きな一石を投じている。

 著者も「はじめに」で指摘しているが、従来の古地図は、エンターテイメントのタネ本のように扱われたところがあった。いわゆる歴史ファンタジーの小道具だ。この本はそのように楽しむこともできるが、さらに掘り下げてその地の骨格と変化をみせてくれる。これは夏休みにじっくり読みたい、そして手にして歩いてみたくなる本だ。

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2013/08/07

下町ハイファイ古本市

 まだ新入社員だったころ仕事の打ち上げのあとに、先輩から”もう一軒行こう”と新宿のあるビルの地下へつれていかれた。そこはカントリーミュージックのライブハウス。それまで生のカントリーを聴いたことはなく、出演者の名も初めてみる人ばかりだったが、その中に一人だけ知っている歌手がいた。カントリー&ウエスタン歌手ジミー時田だ。お客さんの反応もすごかったが、歌のうまさは当日の出演者のなかで抜きん出ていた。

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 ところで東陽町のダウンタウンレコードで開催されている「下町ハイファイ古本市」に、音楽好きの古本仲間が参加している。じんた堂も出品していて、その中にジミー時田につながる本がある。

 イラストレータ沢野ひとしの「東京ラブシックブルース」は自伝的小説。主人公は高校生でスティールギターを習いはじめ、やがてプロとなりカントリーバンドに加わりキャンプまわり、ジミー時田のバンドにも所属、さらに音楽からイラストの世界へ向かう。小説だが、ミュージシャンや店は実名で登場している。

 いかりや長介の「だめだこりゃ」は、ドリフターズのリーダーであったいかりやの自伝エッセイ。いまや伝説となったバラエティ番組「8時だヨ!全員集合」のために入念なリハーサルをしていたこと、クレージーキャッツとギャグが重ならないように苦心したこどなどが語られる。その彼もドリフターズ参加前にベーシストとして、ジミー時田のバンドにいたことがあった。

 その後の進路は異なるが、いずれも若いころジミー時田と接点があったのだ。これを踏まえて二冊を読むと、印象がいっそう深くなる。

下町ハイファイ古本市

期間: 8月3日~9月1日まで 13:00~20:00
場所: 江東区東陽3-27-3 ダウンタウンレコード
定休: 毎週火曜・水曜


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2013/08/03

ナンシー・ヴィエイラのインストアライブ

 カーボ・ヴェルデの歌手ナンシー・ヴィエイラのアルバムを本ブログで紹介をしたら、Kai-Wai散策のmasaさんから、代官山蔦屋書店でのインストア・ライブの情報を頂いたので早速出かけました。(当日のライブの様子は、masaさんがKai-Wai散策ナンシー・ヴィエイラ@蔦屋書店で素晴らしい写真とともに報告しています)

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 開演時間ギリギリに着いたとき会場はすでに満席、さらに立ち見客がエスカレーター後方までぎっしり並ぶほどの大盛況。7月10日にアルバムが発売されたばかりなのに、多くの観客が集まっていました。

 ギター1台のみでアルバム収録曲を歌うナンシーさんは、笑顔がとてもチャーミングで表情豊かです。しかも初来日・日本での初ライブとのことでしたが、歌声は美しく安定感たっぷり。曲の合い間にカーボ・ヴェルデの紹介をしたり、日本語の歌詞がはいった歌「サイコウ」を観客と一緒に唄うなど、とてもリラックスした素晴らしいミニライブでした。

 それにしてもカーボ・ヴェルデとナンシー・ヴィエイラのことはわずか数日前に知ったばかりですが、本人の歌を生で聴けるなんてすごい展開!

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2013/08/01

カーボ・ヴェルデの音楽

 夏になるとハワイアンやボサノバやラテン系のアルバムが、CDショップのおススメコーナーに並ぶようになる。行きつけのCDショップでは最下段にハワイアンアルバムが置かれ、中段にこちらのアルバム「そよかぜのリズム、愛の歌」ナンシー・ヴィエイラ(RES-229)が並んでいる。

アルバム7曲目に収録されている「トリストジョワ TRISTALEGRIA」 

 「そよ風のリズム、愛の歌」という日本語タイトルにちょっと引いてしまうが、試聴してみたらこれがなかなか良い。アルバムに収録された音楽は、音色もリズムもブラジルのサンバに似ているが、もっとゆったり、かといってボサノバのように静かに沈む感じでなく、哀愁のなかに熱気がただよい心地よい。

 ライナーノーツによればナンシー・ヴィエイラ(Nancy Vieir)は、カーボ・ヴェルデ共和国(Republic of Cape Verde)の歌手とある。カーボ・ヴェルデという国があることは、このアルバムを手にするまでまったく知らなかった。1975年にポルトガルから独立したアフリカ沖の島国だ。アフリカ沖といっても大陸から400kmも離れた大西洋に浮かぶ島のため、ヨーロッパ(ポルトガル)とアフリカがミックスした洗練された独自の音楽文化が育ったようだ。同国出身の歌手の中にはグラミー賞を受賞したセザリア・エヴォラ(Cesaria Evora、故人)もいて、カーボ・ヴェルデは、いまとても気になる国だ!

アルバムタイトルにもなっている「そよ風のリズム、愛の歌 MAYLEN」

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