« 2013年9月 | トップページ | 2013年11月 »

2013/10/30

神田古本まつり

 神保町で開催されている「神田古本まつり」に立ち寄る。

Dsc09791d

 地元の人の話では、”初日の土曜日は雨で駄目だったが、今日は天気が良いのでまずまず”とのこと。

 古本まつりも四日目となり、皆さん余裕をもって古本を見ながら歩いている。三省堂前から神保町交差点へ向かう途中、メモを片手にお目当ての本を探している人や、お喋りしながら歩く外国人などとすれちがう。それぞれ楽しんでいる。

 私も新書・文庫をとりまぜて5冊ほど購入。

 このところ週末の屋外イベントが、悪天候のため中止になったり延期されたりが続いたが、その天気もようやく安定してきたようだ。”ピークは今週末のブックフェスティバル、うちも臨時営業しますから来てください”との地元の人の声に送られ地下鉄に乗る。

 早速、購入した「明治大正の民衆娯楽」(岩波新書)を車内読書本にする。まだ読み始めたばかりだが、海外で活躍した日本人軽業師や外国人も驚いた見世物・生人形(いきにんぎょう)など、シルクドソレイユやマダムタッソーの蝋人形館に匹敵するものが明治初めの日本にあったことに驚く。

| | コメント (0)

2013/10/27

シベリアケーキ

 連れの女性にゼロ戦について熱心に語っているオジサンを、カフェで見かけたのは今年の夏ごろだった。ジブリ映画「風たちぬ」が公開され、かつての飛行機好き少年だったオジサンが元気を取り戻したのだろう。

Dsc06793d

 その映画「風たちぬ」に関連した話を最近また聞いた。

 今回は若い女性から、しかもスイーツに関してだ。映画「風立ちぬ」の中に登場したことからシベリアケーキが注目され、しばらく製造をやめていたお店も再び作りはじめたとか。

 シベリアケーキは、羊羹の両側をカステラで挟み三角形にカットしたお菓子。かつて町のパン屋のショーケースの中に並んでいたが、最近は見かけず忘れられた存在になっていた。ケーキという洋菓子を名乗りながらも、その素材である羊羹もカステラも和菓子のもの、いわゆる和洋折衷のお菓子。となれば和菓子屋ならどこでも並べていそうだが、そうでもないから不思議だ。

 杉浦日向子「4時のオヤツ」に載っているシベリアは、ちょっと大ぶりで、カステラの外側にしっかりした焼き目(茶色)がついたものだが、私が、ときどき立ち寄るパン屋のそれは焼き目が薄くて小ぶり。これ以外にも、中身の羊羹が白あんだったり、緑色のうぐいすあんであったりと、さまざまなバリエーションを各店で見かけたことがある。

 かつて羊羹カステラとして売られているものを食べたことがあるが、中身も食感もシベリアと同じだが、四角形のためシベリアを食べたという気分がしない。これは、まさしく羊羹カステラと言うしかなかった。やはりシベリアは、三角形であってこそのお菓子だ。三角形恐るべしである。

| | コメント (0)

2013/10/23

秋蝶

 ほんの2週間前までは30度を超える暑さだったのに、このごろは20度にも届かず。さらに台風の接近と目まぐるしく変わる天気にとまどってしまう。

Dsc09770b

 先日、石畳でじっとしている蝶を見かけた。秋の蝶は珍しくなく「秋蝶」は俳句の季語にもなっているそうだが、羽ばたきもせずじっとしていたので、もしかして誰かが作り物を置いたのかと思い、そっと羽に手を伸ばしたら触れる寸前に飛び立った。羽化した直後で休んでいたのか、それともこの陽気にとまどっていたのか、ちょっと気になった。

| | コメント (0)

2013/10/20

もう一つの写真文庫

 写真文庫といえば「岩波写真文庫」。日本の写真ジャーナリズムを立ち上げた名取洋之助が編集にたずさわり、写真だけでなく文章もデザインも一流陣が参加している。ワイド版の復刻につづいて、しばらく前にオリジナル判型の復刻版が赤瀬川源平、川本三郎、森まゆみ、山田洋次などのセレクションとして発売されている。

Photo

 (左:復刻版の岩波写真文庫、右:角川写真文庫)

 岩波写真文庫は、1950年~1958年まで通算286巻発行された。たぶん新しい文庫として成功したのだろう。当然、他の出版社も同じような企画の本を発行、それが「角川写真文庫」だ。手元にあるのは最近入手した「東京文学散歩・下町編」(1955年、昭和30年発行)、その判型は岩波写真文庫とまったく同じ、各ページに写真を並べそれに短い文章がつけたレイアウトも同じようにみえる。

 角川写真文庫は資料がまったく見つからず、いつ誕生し何巻発行されたか分からない。ためしに日本の古本屋で検索すると「明治の作家」1954年(昭和29年)角川写真文庫1がみつかる。東京文学散歩の表紙見返しの先頭にも「明治の作家」の写真が載っているから、たぶんこれが第1巻だろう。もっとも新しいのは1957年(昭和32年)宮崎県・新日本風物誌のようだが、これが最終巻かはっきりしない。

 外形も題名もそっくりな岩波写真文庫と角川写真文庫だが、その中身の印象は大きく異なる。

 岩波写真文庫は、写真が主役であり文章はそれをどう読み解くために加えられたようにみえる。一方、角川写真文庫は、文章が主役で写真は補足説明として添えられているようにみえる。この二つは同じ写真文庫と名乗りながらも、その目指した方向が違っていたのかもしれない。

 出版物としての成功は、当時も今も岩波写真文庫が大きく他を引きはなしていることは明らかだろう。なにしろ岩波写真文庫は、全286巻、さらに復刻版まで登場しているほどだ。しかし昭和30年代を記録する資料としては、角川写真文庫は負けていない。むしろ何気なく挿入された町の写真が、当時の日常風景の貴重な記録になっている。これは見つけたら要チエックの本だ。

| | コメント (0)

2013/10/13

キノコに出会った日

 夏の猛暑につづいて雨がたっぷり降ったことで山のマツタケが豊作だそうだ、我が家の近所でもキノコがニョッキリ。これがマツタケならうれしいが、そんなウマイ話はない。

Dsc06785d

 長野でキノコ採りに同行したことがある。意外と簡単に見つけられたので調子にのって採っていたら、地元の人から”それはハズレ”との言葉。食べられるキノコと食べられないキノコを実物を示して説明してもらったが、私には同じように見えてまったく区別できず。”まあー地元の人でも間違えてキノコ中毒になるから”とやさしく言ってくれたが、”そんなに簡単なものではない”というのが本音のようだった。実際、この時期になると長野県では「キノコ鑑別相談所」が開設されるほどで、キノコの素人判断は禁物だ。

 ためしにキノコ図鑑で調べてみよう。

 写真で見るかぎりでは「タマゴダケ」に似ている、これならば無毒だが、有毒キノコで知られる「テングタケ」「ベニテングタケ」にも似ている。タマゴダケは、かさの表面につぼ(幼菌を包む幕のようなもの)の破片がなく、有毒のテングダケにはこれが残っていることで見分けられるとある。しかし雨にあったりすると、それも流されてしまうことがあるそうで、決め手にならない。結局、この程度の知識と観察では見分けられないとなる。

 それにしても10月になったのに台風が接近したり猛暑になったりと、このごろの天気はまるでジェットコースター。今週あたりからどうにか秋らしい天気になるらしいが、はたしてどうだろうか?

| | コメント (0)

2013/10/06

幻の立体放送

 年上の人と昔のラジオ番組について話しをしていたら、”そんなのあったかな?記憶違いでしょ”といわれ、ちょっとへこんだ。

_smq140

 そのラジオ番組とは立体放送である。立体放送といっても最近の3Dテレビでなく、いまでいうステレオ放送。まだFM放送がステレオ化するまえにAM二局によるステレオ放送があり、父親がラジオを2台おいて聴いていたような記憶がかすかにあったのだが・・・。

 先日、入手した「音の遍歴」(高城重躬、共同通信)を読んでいたら、ずばりそのことが詳しく書かれていた。それによれば”FMのステレオが始まる以前、NHKで第一放送が左、第二放送が右で、立体音楽堂というのを毎週日曜日にやっていた”、”このAMによる立体音楽堂は昭和39年4月5日で打ち切られた”とある。

 やはり立体放送は、幻でなく本当にあったのだ。

 昭和39年は東京オリンピックが開催され、新幹線や首都高が登場して東京の町が大きく変わったが、じつは放送も大きく変わった年でもあった。

 写真は当時の技術雑誌に掲載されていたパイオニアのステレオマスターSM-Q140型。番号2が同調ツマミ1でMW/SW、番号12が同調ツマミ2でFM/MW。AM(MW)放送が2局同時に聴けるようになっており立体放送が楽しめる。

| | コメント (0)

« 2013年9月 | トップページ | 2013年11月 »