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2014/05/25

ミドリのあれ

 えっ、ミドリのあれってなんですかとなった。ときどき喫茶店でお会いする中村伸郎似のオジサンが”最近、あれ見かけないな・・・ミドリのあれ、いや赤もあったかも”と話しかけてきたからだ。

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 ミドリのあれとはメロンソーダ。鮮やかなミドリ色は本物のメロンでなく人工着色料、味も人工甘味料で最近の自然食品志向とは真逆の存在だったが、親に連れられてデパートなどに行ったときしか飲めなかった贅沢な飲み物。赤いソーダ水はイチゴ味。アイスクリームをのせるとクリームソーダとなり、喫茶店の飲み物メニューのなかでは最も高かったそうだ。

 やがて話は学生時代の思い出話へ飛んだ。ユーミンがまだ荒井由美だった頃の曲「海を見ていた午後」の歌詞に、ソーダ水が登場する。この歌に影響されて横浜のレストラン・ドルフィンを訪れた人が多かったそうだ。私に話しかけてきたオジサンが”もちろん私も行きましたよ”とちょっと自慢げに語ると、横にいた北竜二を細くしたようなオジサンが”そうそう私も”と話に割りこんできた。

 いまでも昭和の雰囲気をもつ喫茶店のウインドウにクリームソーダのサンプルを見かけることがある。しかし、それはデパート食堂のお子様ランチのように、子供向けのような気がしてオジサンは注文しにくい。先日、あるカフェでクリームソーダをメニューの中にみかけたので、勇気をふりしぼってオーダーしてみた。ミドリ色のメロンソーダに半球形のアイスクリームが浮かび、その横にお約束のように赤いサクランボが寄り添っていた。ちょっと甘くシュワとするクリームソーダは、なるほどちょっぴり贅沢な気分にさせてくれた。オジサン達が熱心に語っていたのが分かる。

 それにしてもオジサン達の会話は、やたら「あれ」「それ」が多い。よこで聞いているとまったく何の話か分からないが、当人同士はそれで通じるらしい。それはそれでちょっと羨ましい大人の関係かもしれない。

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2014/05/11

スペンサーを見る事典

 金曜日の突然の雷雨には驚いたが、土日は青空の広がる外出日和。

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 家にいるのは勿体ないほどの好天にさそわれて、小さなカバンにカメラと本を1冊いれて都心へ。今日カバンに入れたのは、「スペンサーを見る事典」、ロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズに登場する人・モノ・街をイラストで紹介する本だ。発行は1990年、早川書房、イラスト:穂積和夫、文:花房孝典。

 この「スペンサーを見る事典」は、地下鉄車内で読むのに都合がよい。ほとんどの項目が見開き1~2ページで、どのページから読んでもよいしどこで止めてもよい、しかもイラストが大きく入っている。

 スペンサー・シリーズは、かつて早川書房から新刊が発売されるたびに読んでいたが、いまやその記憶はうすれストーリーもおぼろになってしまった。それでもスペンサーの食やモノへのこだわりや、相棒ホークの強烈なキャラクターはいまも覚えている。この「スペンサーを見る事典」は、そんな私のまだら模様の記憶をリフレッシュしてくれそうだ。

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2014/05/03

脳内地図、アップデートできません!

 初夏のような陽気となったので一つ手前の駅で降りて歩いてみた。

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 神保町から小川町までの靖国通りぞいは学生時代からよく歩いた道。その頃は、ミズノスポーツは美津濃だったし、その先の角はミナミスポーツ、通りの反対側にケーキのエスワイル、いまは洋服チェーン店の看板を掲げる場所は靴の平和堂だったはずだ。

 そんなことを思い出しながら通りの前方をふと見上げたら、ビルの上にスカイツリーの展望台がうっすらと。スカイツリーのすがたは都内各地から見えるのでいまさらだが、その大きさもそうだが方角はまったくの予想外。私の頭の中にある地図では靖国通りをまっすく進むと両国橋、スカイツリーはそのはるか上流にあるので、小川町の交差点からはもっと左側に見えるはずと思い込んでいたが、それが正面にあるのだ。

 ときどき記憶の地図と実際に目にする風景のズレに気づくことがある。スカイツリーができてからは、それが増えたような。そのとき正しい情報を脳内地図に上書きしたつもりだが、いざとなるとそれが反映されていない古い地図しか出てこず目の前の景色にとまどう。いつになったら私の脳内地図は、最新版にアップデートできるのだろうか?

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