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2016/02/28

ムーンリバーをもう一度

 オードリーヘップバーンが主演した映画「ティファニーで朝食を」は、ドレスアップしたオードリーが早朝にタクシーでティファニー前に乗りつけるシーンからはじまる。紙袋から食べ物をとりだしそれをかじりながら、ショーウィンドウを眺めながら歩く。そこにヘンリーマンシーニ作曲のムーンリバーが小さく流れる。いかにも都会を舞台にした恋愛ストーリーのはじまりを予感させる導入部だ

 ところで「ティファニーで朝食を」の映画はテレビで何度か観たが、トルーマン・カポーティの原作はずっと読んでいなかった。先日、新潮社から2008年に発行された村上春樹翻訳版を読むことがあった。読み進めながら気づいたのは、いつのまにか原作と映画を比較している自分がいることだ。それほど映画をしっかり観た覚えはないが、ここは映画と違うとか、ここは映画と同じかもしれないという読みかたをしてしまう。頭の中におぼろげな映像を呼び出しながら読んでいたのだ。

 村上春樹は、本の巻末で、”今となっては本を読む前に既に映画を観ている人が多く、主人公ホリー・ゴライトリーについ、オドリー・ヘップバーンの顔が重なられてしまうことになる。これは小説にとってはいささか迷惑なことであるかもしれない”と述べている。まさしくその通りかもしれない。しかし、主人公ホリーの破天荒な行動と言動にとまどいながらも最後まで一気に読めたのは、やはり映画でのオードリーのチャーミングな印象があったからだろう。

 それにしても映像もそうだが音楽の力も大きい。主題歌ムーンリバーは、映画をはなれてアンディ・ウィリアムス、フランク・シナトラをはじめ多くの歌手がレパートリーに加えるスタンダードソングとなっている。いまや映画は観ていないが、この歌は知っている人もいるだろう。

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2016/02/07

クレープの日

 ”今日はクレープの日なので特別に作りました”とカフェの人が教えてくれた。ここ数年、クレープを食べていなかったので飲み物と一緒に注文したら、白い皿の上にのせられでてきた。食感がすこし残されたリンゴジャムのようなものが添えられたシンプルなクレープだ。

 ところで”クレープの日”とは何だろうか?このカフェがはじめたイベントなのか、それとも菓子メーカーがしかけるPR作戦だろうか?店のカウンターにいた人にたずねたら、フランスのキリスト教風習の一つでキリスト誕生から40日目となる2月2日にクレープを焼いて食べるそうだ。はじめて聞いたが、フランスではそれなりに歴史がある風習らしい。

 それにしても、このごろは、さまざまな海外の風習(とくに休日)が日本に影響を与えるようになった。かつて外国と仕事をする場合、アメリカであればクリスマス休暇、ヨーロッパであれば夏休みを把握しておけばよかったが、いまやアジア各国の風習を知らないとスムーズに進まない。たとえば中国は、今年は2月8日から旧正月(春節)がはじまり多くの人が休みをとるが、タイの旧正月(ソンクラーン)は4月となる。どちらも現地の人々が休むだけでなく、訪日観光のきっかけとなるから無視できない。

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