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2019/02/03

鶯餅はどこへ

 早咲きの梅の中を忙しく飛び回る黄緑色の小鳥を見かけた。梅に鶯と言われるが、本物の鶯はとても地味で暗い色をしている。私が見た黄緑色の小鳥はメジロ、あの目白押しのメジロだ。

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 梅が咲くころになると和菓子屋のショーケースの中に鶯餅(うぐいすもち)を見かけることがある。淡い緑色の青きなこを表面にまぶし小鳥の姿に似せた和菓子は、この時季のものだ。しかし、このごろそれをおかない店がある。

 駅のショッピングセンターに都心に多くの店を展開している和菓子屋が出店している。そこは正月が明けると草餅と桜餅を並べているが鶯餅はない。桜餅はすこし早すぎると思うが、河津桜などは二月初めから咲きはじめるのでこれはありかもしれない。しかしこの時季に鶯餅がないのはちょっと寂しい気がする。

 都心に本店がある古い和菓子屋は、鶯餅は2月1日から3月3日まで、桜餅は2月25日から4月10日までとしている。これは東京の一例だが、私の記憶の中にある春の和菓子屋の店頭風景もほぼ同じようなものだ。このごろ何事も前倒しされて食べ物の旬があいまいになってきたなか、和菓子のもつ季節感あふれる風景は消えてほしくないものの一つだろう。

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