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2020/01/12

道端の小さな御幣(ごへい)のようなもの

 先日、山の寺へ向かう途中の道で、白木に白い紙を挟んだものを地面に数本挿してあるのを見かけた。

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 子供の頃、正月やお盆の時季に同じようなものを近所で見かけたが、最近はまったく見たことがない。これは何だろうか? 神社にある御幣(ごへい)を小さくしたように見えたので検索してみたら、紙は紙垂というものであり作り方も紹介されていた。紙垂は「しで」と読み、いまでも地鎮祭や祭りでしめ縄に挟んで飾られる。相撲の横綱が土俵入りするときに綱に下がっているのも紙垂だそうだ。

 その紙の名前は分かったが、なぜ棒につけて地面に挿すのか疑問が残る。いろいろ調べてみると、大晦日に行う「晦日祓い」(みそかはらい)で使用する「祓串」(はらいぐし)というものがあり、それで神棚や部屋や家族をお祓いした後、それを道祖神の傍や家から少し離れた道端に挿すことがあるそうだ。

 たとえば東京調布の国領神社では、お釜締めの説明で、祓串の図とともに”大晦日に神棚、家族、家の中を祓い清めて門口に刺して災厄防除とします”と書いている。また神奈川の鈴鹿明神社も、御正月用かまじめの準備の話題で、”年末にお頒布けする”ものとして大量の祓串の写真を掲載しており、それは上の写真と同じ形をしている。

 ということで、上に掲載した写真の正体は、神社が「かまじめ」の晦日祓いのために配布した祓串というもので。それを受けとった方が、家でお祓いをすませた後に道端に挿したものと思われる。なお「かまじめ」は、本来は台所にある「かまど」を閉めて神様をまつることだが、年末・新年を迎える行事を総称して「かまじめ」と呼ぶそうだ。

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