一箱古本市

2009/10/11

秋の一箱古本市2009

 10月連休の都内は、楽しいイベントがあふれている。

7dsc08370 芸工展・谷中祭・菊祭などイベント盛りだくさんの谷根千で、恒例となった秋の一箱古本市が10月10日に開催されたので立ち寄ってみた。

 ライオンズガーデンでミューブックスさんと脳天松屋さん、宗善寺に向かう途中で古本講座同級生など、あちこちで顔見知りに出会う、皆さん元気!

 ざっと見わたした今年の秋の一箱古本市の印象ですが、村上春樹の本をあちこちの箱で見かけました。1Q84が2巻で200万部を超える大ヒット、さらにノーベル文学賞ももうすぐという噂(今年はドイツのヘルタミュラーが受賞でしたが)もあり、もう一度村上春樹を読み直そうということかも。一箱古本市にも村上春樹がキター!ですね。

 さいごに新しい一箱古本市情報をひとつ。9月に訪れた小布施から「まちとしょテラソ」スタッフが、谷根千に出店されていました。すでに来年の計画をしていて、来春(2010年4月17・18日)、小布施のお寺の境内で一箱古本市を開催する予定だそうです。

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2009/09/06

弾丸日帰り古本旅行第二弾(長野小布施編)

 週末の土曜日、長野県小布施に向かった。

7dsc07787 ”小布施は、晩年の葛飾北斎が逗留し、多くの肉筆画を残した地であり、北斎館をはじめ多くの見所がある”と、観光ガイドにあるが、今回の目的は新図書館開館を記念して行われる一箱古本市「まちとしょテラソ市」。

 土曜日の東京駅発長野行き新幹線は、出発時は満席、しかし大半というかほとんどの人が軽井沢駅で降りていった。駅横にあるショッピングモール駐車場は、ぎっしりクルマが並び、ホームには完璧にドレスアップした女性グループやスーツ姿の男性グループもいて、ショッピング、レジャー、結婚式に参加する人々で賑わっていた。じつは帰りの新幹線で新婚カップルが乗ってきたが、9月5日(土)は大安だったのだ。

 長野駅で長野電鉄に乗換、小布施へ向かう。

 土曜日昼すぎのローカル線は、観光客と高校生ばかりで、小布施駅で下車したのは20人程度、皆さん駅前を真っ直ぐ進んでいった(たぶん北斎館へ向かうのだろう)。

 目指す「まちとしょテラソ市」を開催している図書館は、駅前を右へ進んだところにあるはずだが、それらしい建物が見えない。付近を一回りして、ようやく図書館とリンゴ箱が並ぶ一箱古本市を発見する(ちょうど役場と北斎ホールの裏側となり、道路からは見えにくい)。南陀楼さんから様子を聞き、早速、各店をまわって本5冊+CD2枚を購入する。地元ならではの地域本から絵本まで、皆さん、キレイな本を並べている。快晴の天気のもと、遠くに山と真っ白な雲を見ながらの、のどかな雰囲気。谷根千の一箱古本市が、ストリート・路地系とすれば、こちら小布施は田園系だろうか。

 本をかかえて北斎館へ向かえば、ちょうど大型観光バスが到着し大渋滞。十数年前に来た頃の記憶をたよりに、古い蔵や家をながめながら、お店をさがして土産を購入、ふたたび長野電鉄で長野へ。駅近くのデパート地下でお弁当を購入、新幹線で東京にもどる。いつもながらの弾丸日帰り古本旅行。

 写真は、長野電鉄小布施駅に保存されている古い信号機と昭和初期に製造された電気機関車。

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2009/05/04

あかぢ坂に花開く!

 春の谷根千一箱古本市2009(5月3日、4日)にいらしたお客様ありがとうございました。

7dsc05057 5月3日(日曜日)、空にうすく広がる雲がちょうど良い日傘となった天気のもと、猫町カフェ29前に、タビノトリカゴ書店、AZTECA BOOK、市川糂汰堂(いちかわじんたどう)の3箱が並びました。今年初めて場所を提供して頂いた猫町カフェ29は、あかぢ坂にある花におおわれた素敵なカフェ。猫町と名乗るだけあって、開店準備作業をする我々を、猫がもの珍しげにみていました。
  
 今年のじんた堂は、緑色の小型箱。
 
 バスケットなどを使ってコレジオの本を表紙が見えるように、江戸・東京本は箱の中、箱の正面に写真集「時差ボケ東京」をこれまた表紙が見えるように展示しました。オシャレな飾りはいっさいありませんが、必要な情報はしっかり表示するコンパクトな一箱をめざしました。

 11時の開店早々に動きがあったのは、写真集「時差ボケ東京」。好調な売れ行きに、レジ処理と本の補充がちょっと混乱するほど。

 じわじわと立ち上がってきたのはコレジオの「川の地図辞典」、なんと女子が購入。さらに「江戸・東京地形学散歩増補改訂版」と「風土紀行」の内容をじっくりチエックしていたのも女子。”地図が読めない女”というのは全くの誤解か、それとも谷根千女子は地図に強いのか、この現象は人類学に一石を投じる発見かも!

 じんた堂が用意した江戸・東京本もぼつぼつ売れ、今回の目玉本として持っていった「幸田文の箪笥の引き出し」(青木玉)は、昨年、「きもの」(幸田文)を購入して頂いたお客さんへ。もう一つの目玉本であった「わたくしの東京地図」(高橋義孝)は、この本の中に、かつて住んでいた根岸の家並みの写真を見つけられたご夫婦が購入。昭和30年代の根岸の様子などのお話しをうかがう、このようなお話をうかがえるのも一箱の良さ。

 そして、この日一番印象に残ったお客さんは、往来堂の店主さん。「明治東京奇人傳」(森まゆみ)を購入して頂きました。根津の本屋さん、本のプロに購入していただき大感激です。

 やがて4時となり販売終了。
 
 閉店後の打ち上げイベントで、恒例となった幾つかの賞の発表がありました。ユニークな本の品揃え、箱のデザイン、販売方法など、各審査員から選ばれたお店に賞が送られました。なんと、じんた堂は、谷根千一箱古本市の代表者である南陀楼綾繁さんから「南陀楼(ナンダロウ)賞」を頂きました。昨年お会いした「たけうま書房」さんは今年は「ハルミン賞」、先月お会いした「脳天松家」さんは岡崎武志賞を受賞されました。

追記:一箱古本市:5月4日の様子など

 一箱古本市二日目となった5月4日、不忍通りの西側に出店されているお店を、お客としてまわりました。

 最初に谷中ぎんざに近いnidoで行われている、大倉ひとみ(neon)コラボ展 「色硝子の町」に立ち寄る。neonさんの原画にもとづいてnidoさんがステンドグラスの技法で作った建物を主題にした作品は、どれも美しさと同時に古い記憶をゆさぶる懐かしさがあふれています。街歩きの人におススメのこの展示は5月6まで。

 不忍通りを渡り、夏目漱石や江戸川乱歩の作品に登場した団子坂(D坂)をのぼり、右折すれば大きな邸宅が並ぶ住宅街。初めてだと迷いそう道も、前にも後ろにも不忍ブックストリートマップを手にした人、その人の流れに従って歩けば映画保存協会へすんなり到着。前日サポートスタッフをされていた「鉱石書房」をはじめに各店の箱を見て、そこからファーブル昆虫館、旧安田邸、千駄木の郷などをまわりました。

 さて一箱での買い物ですが、じつは、いま本の減量作戦実行中なので、自分の本の購入は控えているのです。しかし、これは本ではないと言い訳できそう、さらに店番女子のちょっと割引しますという声に背中を押されて「古本けものみち」でCD「ジンターランド」を購入。これは、大工哲弘さんが、ちんどん通信社の伴奏で歌う大正・昭和初期の日本歌謡集。

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2009/05/02

あかぢ坂へようこそ

 いよいよゴールデンウィークに突入、明日、3日は、谷根千での一箱古本市。

 どうにか出品する本を集め、あとは値札スリップを付けるだけになった。今年のじんた堂は、Kai-Wai散策、コレジオというビッグゲストの本を出品して頂くので、自分自身の本は少しひかえめに。

 ところで一箱古本市の各店の場所とコースをグーグルマップ上に展開したものが、「しのばずくん便り」のページに掲載されたので以下に転載。3日の谷根千一箱古本市歩きの参考にして下さい。


より大きな地図で 一箱古本市:20090503 を表示

Google Map へのリンクは、こちら。

 じんた堂が出店する「猫町カフェ29」は、藍染大通りの先にある「あかぢ坂」に面している。(写真は、あかぢ坂の頂上付近)。

7dsc05062 この付近は、「不思議の町 根津」(森まゆみ、ちくま文庫)に詳しく書かれている。なぜ「あかぢ」なのか、興味のある人は一読をすすめる。

 根津神社入り口からあかぢ坂にかけては、甘味・アイスクリームの芋甚は古くからお店、鷹匠は新しい蕎麦屋、澤野屋は外国人にもよく知られている旅館、猫町カフェ29を通り越し坂を上がって右に曲がれば大名時計博物館と、見所がたくさんある。

 3日は、あかぢ坂へようこそである。

 なお谷根千一箱古本市は、4日も出店場所を変えて行われる。詳しいことは、しのばずくん便りを参照。

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2009/04/29

振り子の気持ち

 いよいよ一箱古本市まであと4日となり、休日となった今日29日は準備作業に集中する(・・・つもりだった)。

7dsc05130 毎年、直前まで、どのような本を持っていくか悩む。持っていくからには断然売れそうな本、いや、売れなくても自分で面白いと思った本と、気持ちはまるで振り子のようにいったりきたりする。
 
 とにかく本棚や床に積んである本を出してみるが、ときどき思いがけない本がみつかり、つい読み始めてしまう。

 お祖父さんの本箱にあった「音の夕映」は、池田圭のエッセイ集。池田圭は、オーディオ研究家、自宅にスタジオを建築し、WesternElectric製劇場用ホーンスピーカー15Aをステレオにし。一部のオーディオマニアにとっては神様のような人、その文章は、旧字体が多く知らない漢字がばんばん出てきて最初は読みにくいが、中頃からはスラスラ読めるようになる。しかし内容は、以外にも現代に通じるものがあって古びていないのが良い、マニアが支持するのも分かる気がする。しかし、これはマニアックすぎて一箱古本市には無理だろう。

 お祖母さんの本箱からは「すてきなあなた」(大橋鎮子、暮らしの手帖)。大橋鎮子は、花森安治と共に暮らしの手帖を創刊し、花森が死去した後は編集長・社長をつとめた。「すてきなあなた」は、暮らしの手帖に連載されていた同名のエッセイを一冊にまとめたもの。なんと言っても、花森安治の装丁・飾絵、雑誌の雰囲気を残した3段組ページがいい。これは谷根千に持っていこうかと思う。

 それにしても、今年も、出品する本がなかなか決まらない。

 土曜日の夜までには、なんとかしなければ・・・。

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2009/04/27

みちくさする

 前日の雨がすっかり止み青空が広がった日曜日、古本フリマ「みちくさ市」が開催されている鬼子母神へ向かう。

7dsc05119 副都心線へ乗り換えようと都営新宿線を新宿三丁目駅で下車したら、改札を出たところで待ち合わせをしているらしいグループ。さすが新宿は人が多いなと思いながら、人ごみをすり抜けながら地下道を歩く。

 途中、伊勢丹によりみちするが、行列を前にして早々に退散。

 いまや”行列ができる・・・”を、お店の良さを示すように取り上げるTV番組があるが、お客さんを外に並ばせるようなお店はダメだし、そこに並ぶのも好ましくないのが本当らしい。先日読んだ「昭和恋々」の中で山本夏彦は、”飲食店に行列するのは以前は恥だったのである”と書いてあった。

 雑司が谷駅で下車し、雑司が谷・鬼子母神通りを歩けば、古本師匠、古書講座仲間の人々、谷根千の一箱古本市でお会いした人などが商店街のあちこちに。

 今回が第一回の「みちくさ市」だが、さすが古本エキスパート集団「わめぞ」がサポートしているだけあって、各店がうまく配置されている。各出店スペースが広く、とてもゆったりしているのがじつにいい感じなのだ。これはストリート系の古本フリマとして定着してほしいイベントだ。

 「みちくさ市」は、年4回開催となっており、次回は7月25日(土)が予定されている。

 さて次の日曜日、5月3日は、谷根千での一箱古本市が開かれる。じんた堂は、猫町カフェ29に出店する。

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2009/04/12

じんた堂@春の一箱古本市2009

 桜が散りはじめ、若葉が目立つようになると、ゴールデンウィークをどう過ごすかという話が飛び交います。

7dsc04975 じんた堂のゴールデンウィークは、今年も谷根千一箱古本市への参加から始まりますが、その日時・場所が決まりましたのでお知らせします。

 2009年春、じんた堂@谷根千一箱古本市

 日時:5月3日(日曜日) 11:00-16:00
 場所:谷中・猫町カフェ29 東京都台東区谷中2-1-22

 店先を貸してくださる大家さんのページは、こちらにあります

 出品内容は、東京散歩本、懐かしい趣味本とエッセイ、さらに目玉として特別企画を予定しています。以下に、その内容を紹介します。

2009年春の特別企画

 東京に関する二大達人の協力をえて、以下の本を出品する予定です。

1.コレジオ「川の地図事典」など

 名前は知らなくても、あのタモリ倶楽部で、タモリとその仲間を石神井川や国分寺崖線で引率していた人といえば分かる人は多いでしょう。芳賀氏は、地図・書籍出版コレジオ社の代表であるとともに、町歩きの公開講座の講師としても活躍されています。今回は、タモリ倶楽部でも紹介され、いまや東京散歩上級者の必携本となったフィールド・スタディ文庫「川の地図事典」に加えて、最新刊である「江戸・東京地形学散歩増補改訂版」、「風土紀行を」出品して頂く予定です。

 コレジオのホームページは、こちらにあります

2.写真集「時差ボケ東京」

 写真・音楽・ファッション・ブログkai-wai散策と幅広い分野で活躍されるカメラマン村田氏が、昨年出した写真集「時差ボケ東京」は、現代の東京を独特な方法で表現し話題になりました。その作品は、あきらかに東京の日常風景なのですが、時のゆらぎを見るような不思議な感覚を与え、疲れた脳をリフレッシュするのに最適な一冊でしょう。今回は、その「時差ボケ東京」を出品して頂く予定です。

 ブログkai-wai散策は、こちらにあります

3.じんた堂の本箱

 上記二大企画に加えて、なぜか定番になってしまったお祖母さん本箱からは、和裁関係、お祖父さんの本箱からは、8ミリカメラ関係。じんた堂の本箱からは、建築、江戸、エッセイ本を持っていく予定です。

4.不忍ブックストリートの各地で行われる企画

 谷根千での一箱古本市および不忍ブックストリート各地で行われる企画(トーク、展覧会、ワークショップ、映画上映)の案内は、こちらにあります

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2009/03/20

深川桜開花?

 今日は春分の日、青空のもと清澄白河を歩く。

7dsc04662b 清澄庭園へ向かへば、庭園前にある本誓寺門前に張り出ている桜の枝に花が数輪開いていた。数えてみたら一、二、三、四、五・・・これが標準木であれば開花宣言できるのに!

 さて深川いっぷくいっぱこでの「じんた堂」だが、文庫本の入ったミドリ箱に所々スキマができていたので補充。単行本の赤箱は、現代美術館のリニューアルオープン(3月21日)にあわせて池田満寿夫、山本容子など美術作家のエッセイ本を新たに入れました。初めての方も先週来られた方も、新たな本との出会いがあるかも・・・。

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2009/03/15

ミドリ箱動く!

 昨日の嵐のような強風と雨がすっかりおさまり青空が広がる日曜日、深川いっぷくへ向かう。

7dsc04627_2 深川江戸資料館通りを進めば、いっぷく店前あたりに幌をあけた軽トラックが1台停まっているのが見えた。宅配便の車かなと思ったら、これが移動図書館ならぬ移動古書販売をしているSmoke Booksさんの車。

 車の荷台に本箱と展示台を作りつけ、アート、建築、エッセイなどを並べた本格的な古書店なのだ。移動販売車は色々あるが、古書の移動販売車とはじつに珍しい!

 この車は各地に出没しているようなので、もし出会ったときは必見!

 ところでSmoke Booksさんの車はミドリ色だが、「じんた堂」の文庫用箱もミドリ色。今日は、このじんた堂ミドリ箱がよく動いた。人気のある作家の小説やエッセイから、グルメ本、下町本、教科書で名前は知っていてもまず読んだことがない明治の文豪の本まで、まさしくバラエティに富んだ本が新たな持ち主のもとへ旅立っていった。

 このあと「深川いっぷく」は16(月)-17日(火)と休み、「いっぷくいっぱこ古本市」は18日(水)に再開し22日(日)まで行われる。じんた堂も、新たに東京本やエッセイ本を追加する予定、今日来た方も初めての方も、是非、ミドリ箱とオレンジ箱にお立ち寄り下さい。

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2009/03/13

深川いっぷくいっぱこ古本市

 清澄白河駅から東京都現代美術館へ向かう通りは、深川江戸資料館通りと呼ばれる。その中ほどにある「深川いっぷく」で「いっぷくいっぱこ古本市」が、3月14日(土)から22日(日)まで開催される。

 詳しい情報はこちら「深川いっぷく」のイベント案内にありますが、市川糂汰堂も参加することに。目印は緑(ミドリ)とオレンジの箱です。

7dsc04601 今回は1週間にわたるイベントなので、市川糂汰堂は、途中で品物を入れ換えることを含めて好奇心力をテーマにバラエティに富んだ品揃えをする予定。

 まずは日本の工芸・織物(文は白洲正子、草柳大蔵など)、日本の染色・縞唐桟(文は宮尾登美子、真鍋博など)、戦前の裁縫(奈良女子高等師範)、小型カメラ(ARS)などの趣味本、天本英世(死神博士はスペイン語で詩を朗読)、石津謙介、白洲次郎などの本を出品。さらに文庫本を均一価格100円で放出、是非、お立ち寄り下さい。

 なお、いつもの東京散歩本は出品予定なしですが、リクエストがあれば途中で追加します。

 また清澄白河と深川江戸資料館通りについては、以前作成したこちらを参照して下さい。

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2008/12/01

日曜は都電で古本市へGO!

 晴天の日曜日、都電荒川線に乗る。

7dsc02940 11月最後の日、雑司ヶ谷にある鬼子母神通りで「みちくさ市」が開催された。

 チラシによれば、”みちくさ市は、商店街の軒先を利用した古本マーケット”とあり、主催は商店街、協賛が早稲田・目白・雑司が谷の古本イベント集団として知られる「わめぞ」となっている。簡単に言えば、ストリート系フリマ古本市だろうか。

 風もなく暖かい空気につつまれた商店街に着けば、路地の所々に知った顔。古本師匠からはじまり、Kさん、Tさんなど、いずれも谷根千の一箱古本市などで会った方々。師匠のところでちょっと気になる本があり購入、古本おみくじを引いたら「吉」、さらに心の言葉に「貧乏居間なし」を頂く。「吉」ならば良しとしたいとこだが、このごろ居間が仕事場状態になっているので「貧乏居間なし」の言葉がチクリと胸を刺す。

 帰り道は都電で町屋へ、乗った車両は昭和31年9月製造、あの3丁目の夕日の時代。巣鴨地蔵の最寄り駅となる庚申塚駅からどっと乗り込んできた乗客も王子で大半が降り、その後はのんびりローカル線モード、電車に揺られながら買った本を開く。巻末の年表で「流れる」の映画化も昭和31年であることを知る。

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2008/10/13

古本日和

 連休の真ん中の日曜日(10月12日)、谷根千で行われた「秋の一箱古本市」へ、今回は店主でなく気楽な散歩モード。

7dsc02154 今年の秋の古本市は、宗善寺、ライオンズガーデン、光源寺の三ヶ所、快晴無風、暑くもなく寒くもなく古本市には絶好の日和となった。
 
 宗善寺で、久保田二郎」と久世光彦の本を購入、久世さんの本は顔見知りのKさんのお店。

 三崎坂を上がりライオンズガーデンに立ち寄り、坂を下って菊祭りの開かれている大円寺で菊人形をみる。菊人形は、子供の頃、遊園地で大きなものを見たが、人形が妙にリアルで恐かった印象が強くて、それ以来苦手にしている。久しぶりに見る菊人形だが、今も子供の頃の印象をそのままもつ自分自身に驚き、早々に大円寺をあとにして光源寺へ向かう。

 光源寺は、団子坂を上り駒込学園の先にある。

 広い境内は、一箱古本に加えて雑貨+アクセサリー+人形+花+カフェにパフォーマンスなど、さまざまなお店が集まり大賑わい。そのなかには、前回の春の一箱古本市でご一緒した「たけうま書房」や「わめぞ」で大活躍されている「旅猫雑貨」と「リコシェ」の店主さん達の姿も。境内には秋の花が咲き、それを目当てに蝶も飛びかい、天気の良さもあってなかなか良い雰囲気に包まれていた。これだけ広いと色々なイベントが出来そう、また来てみたい。

 ところで光源寺の境内に、一人がやっと入れるような小さな小屋が置かれていた。小屋の上には「物怪図書館」の看板。本の形をモチーフにした造形作品とも言うのだろうか、不思議な存在感がある展示を行っていた。

 上の写真は、「物怪図書館」での展示風景。(物怪は、モノノケと読むようです)

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2008/04/27

2008一箱古本市御礼@市川糂汰堂

 2008年谷根千一箱古本市の市川糂汰堂にご来店頂いた皆様、ありがとうございました。今年の一箱古本市の結果を報告いたします。 

 前日の天気予報では晴天のはずでしたが、日曜日の朝、カーテンを開けたら雨が・・・。え、そんなとレーダーアメダスの予報をみれば、10時頃までには雨雲が通りすぎそう、気をとりなおして谷根千に向かいました。

 今年の市川糂汰堂の出店場所は、根津と千駄木の中間にある往来堂。集合・ミーティング後、静かに販売開始となりました。じんた堂の品揃えは、「懐かしの東京へダイブ」をテーマに「東京本」、「お父さんお母さんの趣味本」、さらに之潮(コレジオ)社より提供された「川の地図事典」を加えた3部構成としました。数は少な目ですが、それぞれの分野で押さえておきたい本を用意したつもりです。

 売れた本の傾向をまとめますと、東京本は例年と同じようにコンスタントに売れましたが、お父さんの趣味本として持っていった古いカメラ関係の本は、安くしたにもかかわらず一冊しか売れず(やはりお父さんのサイフはきびしいか!)。その一方、お母さんの趣味本として出品した、「きもの関係」の本は新旧とも売れました。昭和30-40年代のきものの実用本も売れましたが、あの本を参考に、今年の夏は浴衣などを自作されるとステキかなと思いますがどうでしょうか・・・。川の地図事典、地域史研究の専門書なども売れ、まずまずの谷根千での一日でした。

 一箱古本市全体をふりかえりますと、当日も九州福岡から参加されたグループがいらっしゃいましたが、南陀楼綾繁さんの企画で谷根千ではじまった一箱古本市の輪が他の都市にも広がっています。谷根千でも様々なイベントとのコラボが芽生えてきており、新たな変化が起きている印象を受けました、次回はどのような新企画が登場するのでしょうか楽しみです。今年は、連休後半の5月3日(土)にも一箱古本市が開催されますので、27日を逃した方はお出かけ下さい。もちろん、私もお客さんになって行く予定です。

8dsc06649 さて売上金ですが、自宅へ戻る途中「今日の夕飯は外でちょっと豪華に」ということに、さらにその帰り道に本屋で雑誌をまとめ買いしてしまい、あっというまに残りわずかになってしまいました。ということで、某ファミレスでの夕飯の写真です。

 さいごに、立ち寄っていただいたお客さん、店先を貸していただいた往来堂さん、往来堂でご一緒させていただいた一箱店主(m.r.factory、林檎文庫、オホンゴホン堂、東京セドリーヌ、あり小屋、古本けものみち)の皆さん、そして一日サポートしていただいたスタッフの皆さん、どうもありがとうございました。

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2008/04/26

2008一箱古本市@市川糂汰堂

 ことしも谷根千で行われる一箱古本市に参加します。今年の市川糂汰堂は、「懐かしの東京へダイブ」をテーマに東京散歩の必読・必携本を出品します。さらにサプライズゲストが参加されるかも・・・

Photo

日時:4月27日(日)、11:00 - 16:00

場所:往来堂書店 文京区千駄木2-47-11
 
(根津駅と千駄木駅の中間にある不忍通りに面した書店)

 例年、この時期は根津神社で「つつじ祭り」が行われています、往来堂は根津神社の近く、休日の谷根千散歩のついでにお立ち寄り下さい。もちろん本が好きな方は、谷根千各地で行われる一箱古本市参加店めぐりをお楽しみ下さい。

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2008/04/20

お母さんの趣味本#1@市川糂汰堂

 本を整理していたら、料理・裁縫・きもの関係の本が出てきました。4月27日の一箱古本市、お母さんの趣味本は、その中から”きもの”をキーワードに何冊か持っていきます。

Photo 青木玉は、幸田文の子、すなわち幸田露伴の孫娘にして作家。吉岡幸雄は、京都在住で数多くの著作もある染色家です。「きもの暮らし」は、二人が京都と東京で行った対談をまとめたもので、日本の着物が社会変化に応じてどのように変わっていったか、きもの文化とはどのようなものかを語っています。本文も良いですが、脚注で解説される着物にまつわる用語は、なかなか参考になります。

 たとえば悉皆屋(しっかいや)、広辞苑によれば、”江戸時代、大阪で衣服の染色・染返しなどを請け負い、これを京都に送って調整させることを業とした者。転じて、染物や洗張りをする店”と説明されています。

 「きもの暮らし」では、本文の中で、”昔、梅原龍三郎先生のお父さんたちが悉皆屋としても非常に優秀だった・・・”と述べるとともに。脚注で、”悉皆屋はきものを制作するところである。意匠を起こしてどのような文様と色にするか、それを友禅染、刺繍、型染めなどのどの技法で表現するかを決め・・・”、のように説明されています。このことからは、染物屋や洗張屋というイメージとは異なり、悉皆屋は、衣装デザイン全体をコーディネイトするプロデューサーのような役割だったことが分かります。

Photo_2 「きもの」は、幸田文の小説ですが、「きもの暮らし」の中で、吉岡幸雄は、このように書いています”「きもの」という小説を読ませていただくと、時代背景とその時分のきものの記述が大変細かくなされていて、僕など染屋をやっている立場から拝読しても、普通の小説家が単に風俗として捉えているだけじゃなくて、極めて正確なことをお書きになっている。”

Photo_3 「新しい和裁」(山本らく)は、昭和35年に発行された裁縫の本です。赤ん坊の「おしめ」からはじまり、「浴衣」、「単のきもの」、「羽織」など、あらゆる着物の作り方を網羅しています。

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2008/04/10

お父さんの趣味本#1@市川糂汰堂

 恒例の一箱古本市が近づいてきました。今年は4月27日(日)と5月3日(土)の二日間の開催となり、それぞれ50店舗ずつ、市川糂汰堂は4月27日(日曜日)、根津の往来堂書店(文京区千駄木2-47-11、根津駅と千駄木駅の中間地点にある本屋さん)の前に出店予定。今年出品する本は、いつもの東京散歩本に加えて、昭和のお父さんお母さんの趣味本を予定しています。

 それでは準備中の本から、お父さんの趣味本のいくつかを紹介します。

Ars 戦前・戦後にかけてARS社は、写真関係の書物を出版していました。小型カメラ写真術(アマチュア写真講座9)は、戦前、昭和12年に発行、カメラとレンズ(佐和写真技術講座2)は、戦後、昭和29年に発行されたもので、二つの本とも当時の小型カメラ(35ミリから6X9)の構造や使用例などを詳しく説明しています。その記述は歯に衣着せぬという調子ですが、図やデータ表なども多く、内外のカメラを幅広く網羅しています。

Photo_3 二眼レフが大人気になった時代があり、我が家にもリコーフレックスがあることを、以前、書きましたが。戦前・戦後にわたって日本でどのような二眼レフが製造され、それがどのようなものだったかを記述した本があります。

 「国産ローライの研究」(北野邦雄、光画荘)は、タイトルが右から書かれていることから分かるように、昭和18年に発行された二眼レフカメラの本です。前半はドイツ製二眼レフカメラのローライ、後半は日本製の二眼レフについて解説しています。記述は、当時(戦時)の世相を反映したものでしょうか、工業製品の国産化を強く意識したものとなっています。

 「二眼レフ写真術」(鈴木八郎、双芸社)は、昭和26年発行。当時、市場で入手できたドイツ製、アメリカ製、国産の二眼レフカメラを紹介するとともに、二眼レフでの撮影方法を解説しています。新しいだけあって(といっても昭和26年ですが)、取り上げられたカメラの種類も多く、アクセサリーについても記述されています。

Photo_2 「模型航空読本」(堀内幸行、前田書房)は、昭和17年発行の模型飛行機の本で、その昔、模型屋さんで必ず売っていたゴム動力飛行機やグライダの工作を解説しています。簡単な機体から、リブが複雑な機体まであり、子供用と言いながら高度な内容を含んでいます。なお、この本や著者をいろいろ調べても資料が見つかりません、もしご存知の方がいましたらお知らせ下さい。

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2007/04/29

一箱古本市2007終了

 本日は市川糂汰堂で本を購入頂きありがとうございました。直接お会いできた方、たまたま不在中にいらした方、皆さまに感謝の言葉をおおくりいたします。

 ここで恒例の「売れた本」と「売れなかった本」を報告します。

1.売れた本(売れてうれしかった本)

私の浅草(沢村貞子):やはり下町散歩の定番ですね、杉浦日向子本(4冊):単行本も文庫も全部売れました、須賀敦子本(2冊)、散歩の達人シリーズ(2冊)、作家と猫(KAWADEMOOK)などなど。昨年同様、女性作家本やムック本は売れ行きが良かったようです。

2.売れなかった本(何で売れなかったんだ本)

文人悪食(嵐山光三郎):安くしたのに売れず、伊丹十三(4冊):ヨーロッパ退屈日記は売れたが他はまったく売れず、東京魔界案内(三善理沙子):やはり谷根千に中央線パワーは通じないか。

以上

8dsc02586 ところで、ほんのわずかの時間でしたが根津近辺を歩いてみると、真新しい建物がやたら目立ちます。古い木造アパートに囲まれた路地の先がみょうに明るいと思ったら、ミニ再開発でしょうか、グレー耐火壁の新しい建物がある。路地をぬけて広い通りにでて空を見上げれば、工事用クレーンが初夏の日差しを浴びてオレンジに輝いている。どこか不連続空間にまぎれこんだような気分になります。

 家屋は、必要に応じて、建て替えや改築が必要になることは止む得ないでしょう。しかし、その古い家屋が、町の景観にどのように作用していたかを確認することも必要なのではと思います。やむえず古い家を取り壊すときも、その建物についてどこまで記録に残すかを決め、写真や図面などを残す作業をする。さらにそれを地域の共有物として残していくことが、町の文化・景観の連続性につながるように思います。

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一箱古本市2007(3)

 値札スリップの準備ができたので本を箱に並べてみました。今年は、去年の半分しか本を持っていかないので楽だろうと思っていたら、これが全く逆で、どの本を持っていくか選ぶのが大変でした。さらに文庫本を主体ですが、やはり箱の景色がさびしそうだったので単行本を少し追加しました。

市川糂汰堂の出店場所と日時

日時:4月29日、午前11時から午後5時まで
場所:根津のオヨヨ書林(東京都文京区根津1-1-25、地下鉄根津駅そば)
雨天決行です

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2007/04/21

一箱古本市2007(2)

 今年の市川糂汰堂は、女性店主:遊歩半箱さんを迎えて「じんた堂+遊歩さん」の半箱づつのコラボを予定しています。じつは遊歩さんは、じんた堂の同級生。同級生といっても、明大アカデミー公開講座:岡崎武志さんの「古書の世界」の受講生なんです。

Photo_16 本を通じての人々の交流を描いた美しいエッセイがあります。舞台となるのは、イタリア・ミラノに実在したコルシア・デイ・セルヴィ書店。「コルシア書店の仲間たち」(須賀敦子)は、ミラノのサンカルロ教会の軒先にあった物置を改造して作られた書店に集まった人々の出会いと別れを静かに描いている。

 ヨーロッパ有数の一族でありながら書店のパトロンだったツィア・テレーサ、戦時中はレジスタンス活動を行い書店のリーダーだったダヴィデ・マリア・トゥルド神父、ルキノヴィスコンティを幼友達とするフェデリーチ夫人、やがて須賀敦子の夫となる書店をとりしきっていたペッビーノなど、コルシア書店に集まる人々はみな個性的だが共通の理念で結びついていた。しかし時が過ぎるにつれて、それぞれの想いの微妙なズレが大きくなり。さらに教会との対立そして政治改革の波にあらわれ、書店自体の存在もあやうくなる。これはミラノにうまれた夢のような書店が、その輝きを失う悲しい話でもある。

 須賀さんが仲間を見つめる目は温かさにあふれ、読む人を優しい気持ちにさせる。しかしその文章は、感情に溺れることなくいつも冷静、そのことは読む人により深い感動を与える。須賀さんは、この本の最後を”若い日に思い描いたコルシア・ディ・セルヴィ書店を徐々に失うことによって、私たちはすこしずつ、孤独が、かつて私たちを恐れさせたような荒野でないことを知ったように思う”と結んでいる。

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2007/04/15

一箱古本市2007

 一年間のご無沙汰でした、今年も春の谷根千一箱古本市が4月29日に開催されます。昨年に続いて、市川糂汰堂は散歩やそれに関係する東京本・エッセイ本を並べる予定、特に今回は、強力な女性店主とユニットを組み、女性の視点から選んだ本も揃える予定です。今年の開店場所は、根津にある「オヨヨ書林:東京都文京区根津1-1-25、千代田線「根津駅」湯島寄り出口から1分」となります。

Photo_15 またいつかと思っていたが、いざ読もうとしたら本屋さんの店頭から消えていたあの本。日頃何気なく歩いていた東京の町が登場するこの本など、出会えてうれしかった本を揃えます。単行本に加えて持ち歩きに便利な文庫本も多数用意します。

 たとえば「私の浅草」(沢村貞子:花森安治装丁挿画の暮らしの手帖版)は、古い東京浅草の姿とそこで育つ子供たちの生活がよく描かれていますが、このごろは単行本も文庫本も見なくなりました。いま読み返してみるのはいかがでしょうか。

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2006/10/27

秋も一箱古本市に行く

 出張が続いたので報告が遅れたが、「秋も一箱古本市」について書いておこう。

 まずまずの天気となった日曜日、「秋も一箱古本市」が開かれていた谷根千に出かけた。いつもように京成日暮里駅から御殿坂を上がり、谷中銀座を通り抜けて三崎坂に向かい、谷中小学校上の交差点から大名時計博物館へむかうコースだ。道路の突き当たりにあるのが会場の一つとなっていた宗善寺さん。すでに歩いている途中一箱古本市のチラシをもった人とすれ違うし、寺の入り口付近に人垣があるのが遠くからもわかる。なかなかの盛況だ!あとで知ったのだが、根津・千駄木下町まつりがありその人出とも重なっていたらしい。

 宗善寺には、古本師匠である岡崎さんと旅猫さんがいたのでちょっと挨拶、じつはお二人とは明大仲間なんです。さすがに師匠の箱は、ほとんど売り切れ状態になっている!旅猫さんの前にも本を手にした女性客がいるこちらも売れている!もう3時近くなので人出のピークは過ぎているかなと思っていたが、そうでもないようだ。ここから三崎坂まで戻りライオンズマンションへ向かうと、ここにも明大仲間がいた、Kさんだ!なんと彼女はバックアップ要員なしで一人でがんばっているそうだ!女性古書店主パワー恐るべし!

Tdsc00888 IMAGOに寄り谷中銀座のまるふじに戻る頃には日もかげりはじめ、夕焼けだんだんの階段には猫が遊んでいた。ちょっとあわただしかったが楽しい晩秋の一日となった。

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2006/04/30

一箱古本市への道:短くも楽しい一日

 朝10時に集合場所であった往来堂さんに着けば、店横の路地には、すでにダンボール箱を抱えた出品者らしき人が何人か集まっていました。初めて出会う方々ばかりで最初は少し緊張しましたが、たまたま大学の公開講座で一緒になった方が通りかかり、近くの別の大家さんで専従スタッフをしているとの話を聞きすこし落ち着きを取り戻しました。

 スタッフからの説明がすみ、それぞれのお店の準備が整う頃には、早くも箱のなかの本を見るお客様が何人か集まりはじめ、11時に開店となりました。往来堂さんの前に集まった店主さんは、若い女性が多くて、箱も本もキレイ、もちろん店主さんもキレイで、店主も並べた本も少しヤレている「じんだ堂」だけが、ちょっと浮きぎみでした。いまにも降りそうな曇り空でしたが、まずまずの人出で本も売れていきました。

 しかし、2時ごろから降り始めた雨が、徐々に激しくなりました。往来堂前は、大家さんが、雨よけのカーテンなどを出して下さったので、どうにか濡れずに一箱古本市を続けていました。しかし通りを歩く人も少なくなり、他の場所では雨よけが十分できない所もあったようで、結局3時で一箱古本市は全店閉店となりました。

 さて、ここで「市川糂汰堂」の売り上げを報告します。

 持っていった本:42冊
 
 午後3時までに売れた本:18冊
 
 夕方、他の出店者に3冊買って頂いたので、最終的にはちょうど持っていった本の半分である、21冊が売れました。最後の3冊を買って頂いた方、とても感謝です。

 売れた本:

 「私の浅草」、「貝の歌」、両方とも暮らしの手帖による沢村貞子さんの古い本です、特に「貝の歌」が売れたのはうれしいですね。「つけもの風土記」、つけもの博士の小川さんの本ですが、研究室で直接小川さんから話を聞いたことがあるので、これも売れてうれしい本です。その他、散歩ガイドは新しいものがよく売れました。こうしてみると女性関係の本がよく売れたようです。

 売れなかった本:

 一番のハズレは、谷中ということで朝倉摂の「私の幕間」、根津なので立川談志の「談志楽屋噺」を安く出しましたが、まったく駄目でした。ナゼだろう?

 その一方で、春風亭小朝や林家木久蔵の本が売れました。木久蔵さんの本は、珍しい落語の絵本で高い本で、今回は格安にしてあったのですが、やはり知っている人が買ったのでしょうか。
 
 一番うれしかったこと:

 以前、東京クリップで紹介した「東京の顔:高木健」を出品しましたが、たまたま手にとられた方がいたので、この本の装丁・函が木村荘八によるものであることを説明したら、なんと木村荘八さんのファンとのこと。木村荘八や70年代のカルチャーやギターなどの話で一気に盛り上がり、本を買って頂いただけでなく、絵葉書まで頂いてしまいました。とても気持ちのよいお客様との出会いでした。

 おわりに:

 市川糂汰堂で買い物をして頂いたお客様、目まぐるしく変わる天気に次々対応して頂いた大家さんの往来堂さん、イベント全体の運用をされたスタッフの皆さんへ感謝の言葉をおくります。皆さん、楽しい一日をありがとうございました。

 じんだ堂より

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2006/04/29

一箱古本市への道:準備完了、全員集合!

 空模様がちょっと心配でしたが、さきほど主催者より開催の通知がありました。本日(4月29)は、谷根千へ全員集合です!

 ところで、集めた本を、縦にしたり横にしたりして箱に詰め込みキャリアに積んだら、私の体力では重くてコントロールが難しいことが分かりました。途中でコケて、通行人にぶつけたりすると大変ですから、もっていく本を減らし、さらに本はスポーツザックに入れ(多少のクッションになることを期待して)、箱は折りたたみ、これら全てをキャリアにのせて運ぶことにしました。

 やはり、実際に持ち運ぶ状態にして、調整することが必要であることを痛感しました。

 それでは、出発!

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2006/04/25

一箱古本市への道:準備編、ようやくスタートラインが見えてきた

 スリップ(値札)作りのメドがついたので、本の整理と価格付けを並行して進めています。やはり価格付けが一番の難関ですね!

 まだ本の整理は残っていますが、箱もキャリアも確保できたので、ようやく4月29日のスタートラインが見えてきました。

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2006/04/22

一箱古本市への道:準備編、一気に加速!

 なかなか進まない糂汰堂(じんだどう)の一箱古本市の準備作業、これではいけないと、サラリーマンの頃を思い出して出店準備計画をたて、一気に進めています。

 まずは、準備計画ですが、やるべき仕事をおおよそ以下のようにリストアップし、それぞれのアクションを決めました。

(1)方針(どんなお店にするか)を決める
(2)出品目標を決定する
(3)商品内容を決定する
(4)価格設定
(5)スリップ作成
(5)箱とキャリーの準備

1.方針(どんなお店にするか)を決める

 ここは簡単に主な品揃えを決めます。すでに申し込み時に、”我が家のお祖母さんとオジサンの本箱から、ちょっと懐かしい昭和にこだわった「暮らし・食べものエッセイ本」や「江戸東京散歩本」を持っていきます”と書きました。もう少しブレークダウンするとすれば、昭和の暮らしの部分ですが、ここはテレビ、映画、落語などにします。なにしろ一箱ですので、あまり多くの本はないが、「散歩をより一層楽しめるようになる本」を揃えます。

2.出品目標を決定する

 仕事であれば売り上げXXXX万円などの販売目標をドーンとかかげて、それを達成するための経費などを含め計画を立てるのですが、今回は仕事でなくイベント参加が第一目的ですから、ひとまず売り上げ金額ではなく、数量、すなわち何冊ぐらい売りたいか、何冊持っていくかの出品目標を決めます。

 とは言っても古本素人なので、まるで見当がつきません。そこで一箱で持っていける数と昨年参加者の実績を参考に、おおよその範囲をひとまず推定してみました。

 手元にあった、みかん箱程度の大きさの箱に手近の本を詰め込んだら、タイトル名が見えるように本を並べるとハードカバーで17冊で、文庫本で28冊、箱の底には10~20冊程度が入りそうです。どうやら、一箱で持っていけるのは、ハードカバーと文庫本の組み合わせで大きくかわりますが、25~50冊程度になりそうです。これを目標に本を集めることにします。

3.商品内容を決定する

 既に店の品揃え方針を「散歩を楽しむ本」と決めましたので、これに従って本箱から本を集めます。このとき、スリップ作成のために商品リスト(書名、著者名、出版社名)を作成しておきます。

4.価格設定
 
 エイヤで均一価格というのもありますが、せっかくの古本市ですので、自分ならこの本はこのぐらいの値段だという価格設定をしたいと考えています。しかし、比較的入手しやすい本は、古本屋さんよりちょっと安めにしようと思いますが、価格設定は最後まで悩みそうです。

5.スリップ作成

 送られてきた店主マニュアルにあったスリップ例をみると、B5サイズの紙に4枚分のスリップが印刷してあります。PDFファイルが一箱古本市の公式ホームページにありますのでこれをダウンロードしてもよいですが、今回はExcelで作成します。

 本当は商品リストとリンクさせてスリップを自動的に作成したいのですが、そこまでの技を持っていないので、簡単にコピー・ペーストでスリップを作成します。これでも1回のコピー・ペーストで50冊分のスリップが作成できるので十分でしょう。(1行に1冊づつある価格・書名・著者名をどのように3行に印刷しようか悩みましたけど、貼り付けるとき、行列を入れ替えるにチエックを入れるのがコツのようです)
 
 B5の紙を買ってきてプリントしたサンプルです。(なおイラストは、以前撮った写真をスキャナーで取り込み白黒化し貼り付けました)

Photo_6

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2006/04/19

一箱古本市への道:準備編、背中を押してくれ

 4月29日、谷中・根津・千駄木を通る不忍通りを「不忍ブックストリート」と名づけ、本と散歩のイベント「第二回一箱古本市」が開催されます。約100名の参加者が一箱づつ本を持ち寄り、谷根千地域に点在する大家さんとなるお店の店先を借りて、一日限りの小さな本屋さんを開くイベントです。

 東京クリップ(深川散歩)は、店名「市川糂汰堂」(いちかわじんだどう)で参加します。大家さんは、往来堂さんです。

 応募したときは、「家の本棚に並んでいる本を持っていけばなんとかなる」と、軽い気持ちだったのですが。いざ参加が決まり、本の整理をはじめたら、考えが甘かったことを思い知らせれました。なにしろ古本素人、初参加なので、その準備に苦労しています。そのてんまつを少し紹介しましょう。

 まずは、なるべく古い本を処分しようと思い、本棚や部屋のすみに積まれている本から古そうなものを探したら、戦前の旅行ガイドが出てきました。

 たとえば「鉄道旅行案内、鉄道省、大正15年版」は、吉田初三郎による美しい鳥瞰図が多数入っている旅行案内書です。これは復刻版を以前見たことがありましたが、そのときは色ムラが多い図版が気になり、あまり良い印象を持ちませんでした。ところが大正15年のオリジナル版をあらためてみると、長い年月を経たためでしょうか図版はしっとりした色合いになっており、復刻版よりはるかに良いのです。だいぶ使いこまれて、イタミやヨゴレがありますが、函もあり付録地図もそろっています。これは手放すには惜しいなとなります。

 一冊とりだしては、この調子ですから、これでは全部そろえるのに何日かかることやら。プロの古本屋さんであれば、さらり売りに出すかもしれませんが、どうも素人は自分で読むことばかり考えて、先に進みません。このあたりがプロと素人の違いでしょうか。

「誰か、背中を押してくれ!」と思わず叫びたくなりました。

鉄道旅行案内
Photo_4

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