もう一度コンパクトカメラ

2019/03/03

駄カメラ

 駄カメラという文字を初めて見たときはオモチャのカメラのことかと思ったが、「駄カメラ大百科」(石井正則、徳間書店)の紹介文でその意味を初めて知った。駄カメラとは駄菓子のように手軽に楽しめるカメラ、具体的には「¥3000以下で買った中古フィルムカメラ」だそうだ。

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 この価格帯の中古カメラとなると金属ボディのオールドカメラはまず購入が難しく、80年代に数多くあったプラスチックボディのコンパクトカメラとなるだろう。幸いこの時代はカメラメーカーが数多くあり、ニューモデルを次々発売していたので選ぶのに困ってしまうほど種類が多い。

 手元にあるオートロン2(PC35AF-M)は、一眼レフカメラで有名なPENTAXが発売したコンパクトカメラ。私が最初の海外出張にもっていったものだ。ボディの一部がスライドしてレンズをカバーするいわゆるカプセル型のボディをもち、レンズは35mm/F2.8の5群5枚構成という贅沢なもの、オートフォーカスながらファインダー内で距離指針が動きおおよその距離が分かる凝った機構が盛り込まれている。

 しかし弱点もあった。単三電池2本が入るフタの部分がプラスチック出来ているが、このフタの取り付け部が割れてしまい電池がしっかり収納できなくなった。とりあえずガムテープで押さえてしのいだが、この部分はもう少し強化してほしかった。たぶん今は中古カメラ屋のジャンク箱あたりに数百円で放り込まれているだろうが、もし購入するなら電池フタは要チエックだ。それにしてもこのカメラが現役だった頃を知るものにとっては、これを駄カメラと呼ぶのはちょっと抵抗がある。これは決して安物のカメラではなかったのだ。

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2018/04/21

もう一度コンパクトカメラ・ズーム編・FUJI Silvi F2.8

 2003年頃、すでに私のメモ用カメラはフィルムからデジタルに移っていたが、ある日、量販店で面白そうなフィルムコンパクトカメラをみつけ購入した。いまのところ、これは私が最後に買ったフィルムカメラとなっている。

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 Silvi F2.8 は、24mm F2.8 ~ 50mm F5.6 5群6枚構成のレンズをもつズームコンパクトカメラ、重量は電池別(CR2)で170g。最短距離は35cm、シャッターボタンがボディ上部の左右にそれぞれあり、メーカーはツインシャッターボタンと称していた。通常はシルバー外装だが限定でブラック外装モデル(上記写真)も発売され、それには露出補正機能が追加されていた。

 Silvi F2.8でよく語られるのは、シャッターボタンが左右両方についているので右利きでも左利きでも使いやすいという話。たしかにそのようなメリットはあるが、じつは左右二つのシャッターはセルフショット(いわゆる自撮り)のためだ。説明書によれば、Silvi F2.8にはセルフショットモードがあり、それを選ぶとレンズ焦点距離が24mmに固定され、カメラ前部についているミラーを見ながら撮影するとある。そのときシャッターボタンが左右にあると、自分にレンズを向けたときいつもの利き手で押せるのだ。

 いろいろ面白い機能が盛り込まれているこのカメラの一番の特長は、なんといっても24mmF2.8からはじまるズームレンズ。このカメラが販売されていた頃のコンパクトカメラのズームレンズは、38mmからはじまるものが多くて、28mmからはじまるものも少なく、24mmとなるとPENTAX ESPIO24EWとこのSilvi F2.8の二機種ぐらいだった。ESPIO 24EWのズームレンズは高倍率で105mmまであったが暗く、Silvi F2.8は低倍率で50mmまでだが明るいレンズを持っていた。そのモデル名にあえてF2.8を含めたのはそのレンズの明るさをアピールしたかったのだろう。

 もう一つこのカメラは、それまでのフィルムコンパクトカメラと大きく違うところがある。背面の操作系の表示とボタンレイアウトがデジカメそっくりなのだ。各種設定は大きな液晶画面に表示され、その設定はデジカメによくある十字キーで選ぶ(下記写真)。まるでデジカメで開発された新技術をそのままフィルムカメラに移植したような印象をもってしまう。

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 下の写真は、2003年10月4日リバーサルフィルムRDP IIで撮影したものを、最近になってデジカメ+スライドコピアでデジタル化したもの。

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2018/01/03

もう一度コンパクトカメラ・ズーム編・コニカ LEXIO70

 コンパクトカメラは単焦点と決めていたが、風景の一部だけを撮りたいときや動植物を画面一杯にひきよせて撮りたいとき、ズームレンズがあればと思うことがあった。そこで2001年7月にコニカ LEXIO70を購入。

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 コニカ LEXIO 70は、28mm F3.4 ~70mm F7.9 6群6枚構成のレンズをもつズームコンパクトカメラ、重量は電池別(CR2)で180g。発売時にズームコンパクトカメラで世界最小、クローズアップ(マクロ)は35cmまで、ファインダーは視度調整可能となっている。キャッチフレーズは”大人が楽しむコンパクトカメラ”だった。

 レンズの28mm F3.4 ~70mm F7.9は、いまふりかえれば暗い印象だが、ズームコンパクトカメラとしてはまずまずの明るさ。また望遠になると被写体から離れないとピントが合わないことが多いマクロ撮影が、28mm~70mm全域で最短35cmまで可能。ここまでは製品カタログでも分かることだが、使い始めて知ったすぐれた機能がある。

 このカメラは、電源を切る直前のモードを内部記憶する。たとえば発光停止モードで撮影し一度電源を切り、つぎに電源を入れるとAUTOモードになるがモードボタンを1回押すと電源を切る前に設定していた発光停止モードになるのだ。これは撮影を一度中断してから再開するときじつに役立った。カメラ設計者は、どうすればスムーズに撮影できるか考えこの機能を入れたのだろう。

 気になるズームレンズの描写だが、単焦点と比べると少しゆるいような気がする。しかしレンズカバーがスライド式なのでケースに入れず、ポケットから取り出しすぐに撮影できる操作性はじつによく、いつも持ち歩くのに便利なカメラだった。

 下の写真は、2001年11月27日リバーサルフィルムRDP IIで撮影したものを、最近になってデジカメ+スライドコピアでデジタル化したもの。

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2016/09/25

もう一度コンパクトカメラ・京セラ Tプルーフ

 30mm(リコーR1s)、28mm(カルディアミニ・ティアラ)が揃うと、次は35mmレンズを持つコンパクトカメラに目が向くのは自然な流れだろう。ところが当時(1999年ごろ)は、コンパクトカメラはズーム全盛となっており、手ごろな35mm単焦点コンパクトカメラは意外と少なく、そのとき候補となったのはオリンパスμ2と京セラTプルーフだった。いろいろ悩んだ末、京セラTプルーフを1999年5月に購入。

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 Tプルーフは、35mm F3.5 3群4枚構成のレンズを持つ単焦点フィルムカメラ、重量は電池別(CR123A)で200g。レンズはツァイスのテッサー。なだらかな曲線を描くボディはプラスティック製で生活防水機能を有する。またカメラ上面から被写体がのぞけるニューアングルスコープもついている。

 このカメラは、リコーR1sやカルディアミニ・ティアラと比べると大ぶりだが、前面左側に指がかりとなるゴムが貼られ持ちやすく、メインスイッチはスライド式で扱いやすく、シャッターボタンも大きく押しやすい。シャッターボタンのストロークが短いので,、最初は半押ししたつもりでシャッターを切ってしまったが、慣れると半押しもスムーズにでき、その素早い反応が心地よくなる。プラスティックならではのデザインは好き嫌いが分かれそうだが、じつに使いやすいカメラだ。

 下の写真は、1999年12月リバーサルフィルムRDPIIで撮影したものを、最近になってデジカメ+スライドコピアでデジタル化したもの。

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2016/09/17

もう一度コンパクトカメラ・フジカルディアミニティアラ

 リコーR1sでコンパクトカメラのあなどれない実力を知ると、他のコンパクトカメラが気になりだした。まずはレンズ焦点距離に注目して、広角レンズの王道である28mmレンズを持つコンパクトカメラはどうだろうかと思いはじめたとき、神田のカメラ屋でフジ・カルディアミニ・ティアラのセール品を見つけた。ヨーロッパ・ベストコンパクトカメラ受賞記念セットに三脚を加えたもので、残っていた保証書をみたら1996年9月に購入していた。

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 カルディアミニ・ティアラは、28mm F3.5 4群4枚構成のレンズを持つ単焦点フィルムカメラ、重量は電池別(CR2)で153g。全面アルミ合金のボディ、両面非球面光学ガラスレンズ(スーパーEBC)、さらにマニュアルフォーカスが可能で35cmまで近接撮影できるなど、見かけによらずマニア好みの機能がぎっしりつまったカメラだ。

 手にしてみると、金属ボディの各面はマット加工されているが凸凹もなくスムーズなので、どこに指を置くか迷ってしまう。片手で持つと落としそうになるし、それでシャッターを押すとブレやすい。ここは基本に忠実に”両手で持つ(取説にもそう書いてある)”ことになる。美しい外観からは想像できないが、なかなか手強いカメラだ。これで写りがイマイチであれば早々に処分したかもしれないが、手を抜かずにしっかり操作するとハッとするようなきれいな写真が撮れるので手放すのがおしくなり悩ましい。プロにも愛用者がいて、晩年の写真家植田正治は、このカメラで撮影した作品を発表したことがある。

 下の写真は、1999年7月リバーサルフィルムRVPで撮影したものを、最近になってデジカメ+スライドコピアでデジタル化したもの。

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2016/09/11

もう一度コンパクトカメラ・リコーR1s

 平積みされていた本が崩れ、部屋がちょっとしたカオス状態。何とかしようと、片付けはじめたら部屋の隅で紙袋を見つけた。以前、使わなくなったフィルムコンパクトカメラを処分しようと思い、紙袋に詰め込んだことがあった。それがそのまま出てきたのだ。

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 リコーR1は、1994年に発表されカメラ雑誌などで話題になったコンパクトカメラ。その一番の特長は、これで本当に撮影できるのかと疑ってしまうほどの薄いボディだ。これならジャケットや背広のポケットに入れてもじゃまにならないと思い、転勤をきっかけに新宿のカメラ量販店でR1の改良型であるR1s(レンズがマルチコート化された)を購入した。

 これは、30mm F3.5 4群4枚構成のレンズを持つ単焦点カメラで、重量は電池別(CR2)で145gとなっている。
 
 使いはじめて感心したのは、フィルム巻き上げが少しゆったりしているが、そのコンパクトで持ちやすいボディ形状が、快適な操作感をもたらしていることだ。高級コンパクトのGR1やGR1デジタルがR1の形状を保っていることをみれば、最初のR1のデザイン・パッケージングがいかに優れていたか想像できるだろう。最初はネガフィルムやがてリバーサルフィルムでも撮影するようになり、散歩カメラとしてよく持ち歩いた一台だ。

 下の写真は、1998年冬にリバーサルフィルムRDPIIで撮影したものを、デジカメ+スライドコピアでコピーしたもの。

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