自然観察

2020/06/14

梅雨を告げる花

 今年の梅雨入の日は、午前中はときどき青空が広がりこれで本当に梅雨かと疑ったが、午後になると一転して強い南風が吹きはじめ雨が窓を打ち、まるで嵐のようになった。

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 毎年、梅雨になると花をつける木が近所にある。ネムの木である。各地の気象台が梅とか桜の開花を毎年観測しているのはよく知られており、地域によってはリンゴやナシの開花も観測している。残念ながらネムの開花はどこも観測していないようだが、この近所のネムの花が開きはじめるのはいつも梅雨入りの頃となる。

 上に載せた写真は、小雨の今朝(2020年6月14日)撮影したネムの花

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2020/05/20

ピンクのクローバー?

 ”ピンクの花をつけたクローバーがありました”との話に、それはカタバミだろうと思いながらも、もしかしたらクローバーかもしれないと見に行ったことがある。

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 写真は、(上)ムラサキカタバミ、(下)クローバー(シロツメグサ)

 カタバミとクローバーは、花を見比べれば明らかに違う草花であることが一目で分かる。カタバミは5弁の花だが、クローバーは小さな花が集まりボールのようになっている。花がないときは葉をみれば分かる、カタバミの葉はハート形だがクローバーは楕円形または卵形なのだ。しかしこのハート形の葉が誤解を誘うようだ。

 四つ葉のクローバーは「幸せのシンボル」との言葉が浸透しているためか、ハート形の葉を見ると幸せの連想からついクローバーを思ってしまう。まして花がピンクとなるとなおさらで、それはクローバーだろうとなる。

 ところが話はこれで終わらない。じつはピンクのクローバーがある。ムラサキツメクサと呼ばれるクローバーの花がまさしくそれで、園芸店で赤クローバーとして売られている。この花は、白いクローバーと同じようにボールのような形をしている。これが冒頭のピンクの花をつけたクローバーの話につながるのだ。

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 写真は赤クローバー(ムラサキツメクサ)

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2020/05/13

マグノリアの花

 モクレンは、赤紫の花をつけるモクレンと白い花をつけるハクモクレンの二種類ある。先日、その赤紫の花が咲いているのを見かけた。

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 上から見ると、花の外側は濃い赤紫だが内側はだいぶ色が薄くピンクに近い。花びらは、外側3弁が大きく、内側3弁が少し小さい、それらが重なり6弁となっている。真ん中にあるのが雌しべと雄しべが集まったものだろう。

 ところでモクレンの英語名は、マグノリア(Magnolia)である。マグノリアは、ミシシッピ州とルイジアナ州の州花とあったので調べたら、州花のマグノリアは Magnolia grandiflora とある。これは赤紫のモクレンでなく白のモクレンでもなく、日本ではタイサンボクと呼ばれるものだ。下に載せたのは、1999年に新宿御苑で撮影したタイサンボクの花。

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 モクレンの仲間は数多くあり、 モクレンに加えてコブシ、ホウノキ、オオヤマレンゲ、タイサンボクもそうである。タイサンボクはそれらの中でも大きな白い花をつけ、直径15cmを超えるものもある。

 それにしてもマグノリアという文字を、カフェやスイーツやファッションの店名で見かけることがある。どこかオシャレなイメージを期待しているのだろうか。たしかに喫茶店なら「喫茶・モクレン」はありかもしれないが、カフェなら「カフェ・モクレン」より「カフェ・マグノリア」のほうが音の響きが良いかもしれない。

 ここまで書いた数日後、たまたま積んであった本を開いたら喫茶「もくれん」の文字が飛び込んできた。「東京の小さな喫茶店」(常盤新平、世界文化社、1994年)コーヒーの記憶の章で、上野にあった喫茶「もくれん」の思い出が語られていた。自分では意識していなかったが、もしかしたらこの文章が記憶の片隅にあって、そこから”「喫茶・モクレン」はありかも”となったかもしれない。

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2020/05/08

青もみじ

 若葉におおわれたモミジを眺めていたら、緑の中に点々と赤いものがあることに気づいた。

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 近づいて観察すると枝先にブーメランのような形のタネができており、その羽先が赤く色づいている。赤く見えたのは、このタネだったのだ。モミジといえば秋の鮮やかな紅葉が有名だが、初夏の瑞々しさがあふれる新緑も魅力があり、「青もみじ」という言葉もある。

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2020/04/29

クサノオウの花

 近くで見慣れない花が咲いていた。写真を撮り、黄色と四弁の花びらを手がかりにして図鑑で探すと「ヤマブキソウ」「クサノオウ」にいきついたが、さてどちらだろうか?

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 今回参照した図鑑は、「長野県 色で見分ける図鑑野の花山の花」(田中豊雄、ほおずき書籍、昭和62年)。タイトルに「長野県」とあるが地域にこだわらず使えるし、何といっても草花を花の色でグループ分けし全てを写真で紹介している便利な図鑑だ。ヤマブキソウの解説を読むと、”クサノオウに似ていますが、本種は全体がヤマブキによく似ていて、複葉には鋸歯があります”とある。

 写真で分かるように葉の形はどう見ても鋸歯でない、似ているとすれば菊の葉だろう。となればクサノオウの可能性が高いが、ここでいつもの学生版原色牧野日本植物図鑑(北隆館)を開く。ここでも「ヤマブキソウ」と「クサノオウ」は同じページに載っている。葉の形を見比べると、やはりこれはクサノオウのようだ。

 さらに読み進めると名前に確かな説はないとしながらも、草が黄色の汁を出すから「草ノ黄」、丹毒(皮膚疾患)を治すから「瘡(くさ)ノ王」とある。花は5~7月、末尾に「有毒」とある。じつはクサノオウは、かつて薬として使われたが毒でもあるそうだ。

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2020/04/04

カリンの花

 カリンの輝くような黄色い果実を知っていても、どのような花か問われてすぐ答えられる人は少ない。いま、そのカリンの花が咲いている。

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 カリンの開花は、ソメイヨシノが散りはじめヤマザクラとほぼ同じ頃。花色は、サクラより濃く桃よりは薄く、薄紅またはローズピンクだろうか。花びらは五弁、完全に開くと花径は3cmほどになりサクラより大きい。

 ところで高級木材にカリンと呼ばれるものがあるが、これは黄色い実のなるカリンとはまったく異なる。木材のカリンは、東南アジアに分布しインド紫檀とも呼ばれ、花は金木犀に似て小さな花がたくさん集まって咲くそうだ。

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2020/03/20

風信子(ヒヤシンス)#2

 我が家に来てから二週間を経たヒヤシンス。

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 はじめは青二・赤二の四つの花をつけていたが、赤花の一本が風にあおられ折れてしまった。もともと赤花は背が高く不安定だったので支柱を立てたが、クリップで固定したその部分から折れた。しかしその後に青花が新たに一つ成長してきたので、いまは合計は四のまま青三・赤一となったのだ。

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2020/03/15

風信子(ヒヤシンス)

 水耕栽培用の容器と球根を探しにホームセンターへ向かう。しかしもう時季がすぎているので店頭になく、店員さんが倉庫まで探してくれたが在庫なし。そこでツボミがついた青赤の四球植えのヒヤシンスの鉢植えを購入。

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 この成長がじつに速い。ツボミは、三日で二倍ぐらいの大きさにふくらみ、一週間たったら開花が始まった。じっくり成長を見るつもりだったのに一気に開花したのは予想外だが、開花期間が長いそうなのでしばらく見守るつもりだ。

 ところでヒヤシンスには風信子という漢字表記があるが、花の手帖(小学館)には風信子に加えて夜香蘭、錦百合が異名として記載され、日本には文久三年(1863年)に伝わったとある。文久三年は、新選組が正式に発足した年である。明治は1868年からだから、ヒヤシンスは幕末に日本にきた花となるのだ。

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2020/02/11

これサクラですか?

 これサクラですか?との声がしたので、そちらへ目を向けたら薄紅色の花。河津桜だろうか?

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2020/01/19

冬のカラスウリ

 住宅街の道を歩いていたら塀の上に赤いものが見えた。冬の陽射しを浴び赤く輝いているのはカラスウリの実のようだ。枯れたツルもあるので装飾用でなく本物だろう、しかもここで育ったものかもしれない。

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 カラスウリを初めて見たのはいつだろうか。子供の頃、近くにあった畑の隅で奇妙な形の花をつけ、やがてそれが緑の実となりさらに赤く色づいた。そのときカラスウリという名を知ったのだ。

 それにしても街中で見かけるとは、ちょっと気になり調べたらカラスウリは園芸植物として流通するものもあるらしい。となれば住宅街でカラスウリを見かけても不思議はない。

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