FINE
仕事帰り、三省堂で本を買うために地下鉄神保町で下車した。小雨が降るなか、「さぼうる」前の通りから古瀬戸と文世堂にはさまれた路地をぬけて、まさにラドリオとミロンガにはさまれた路地に入ろうとしたき、ちょうど路地を通り抜けてきた人に出会った。ショルダーバッグを身につけ、ジーンズにスニーカー履きのオジサンだ。どこかで見たと人だと思ったら、Mさんだ!
お互いに”何でこんなところにいるの”と言いながらも、本屋の後どこかでお茶でもとの話になり、それぞれ別の本屋へ散った。私が三省堂で目指す本を買ったころ、Mさんも合流してきたが、その手には既に大きな紙袋が握られていた。コーヒーを飲みながら、お互いに買ったものテーブルの上に出したら、こちらは東京映画関連の新書だが、あちらはパリを撮影した最新版豪華写真集だ!この勝負は、どうみても完全にMさんの勝ちだ。
ところで話題が1960年代の駿河台になったとき、FINEの名前がMさんの口か出たのは驚いた。駿河台にあったこの喫茶店を知る人は、どの程度いるだろうか。LEMON,マロニエ、ジローなど学生が集まる喫茶店は数多くあったが、通りからちょっと奥まった斜面に建っていたFINEは、どこか大人の雰囲気がしていた。
| 固定リンク
コメント
こんばんわ。偶然の出会いを演じた片割れMです(^^; いや~ほんとうに、あの瞬間は目を疑いました。しかし、散財合戦に勝利したということは、実は、敗戦ですよね(^^; 朝日新聞社の反則技に破れてしまいました。
ところで、FINEという店名に反応なさった方というのは、最近では、じんた堂さん以外には記憶がありません。どうも同じ年頃に同じ界隈を根城にしていたようですね。FINEには、予備校の生徒同士や文化学院の学生達といっしょに、「今日はいつものゴローじゃないよな~」という雰囲気のときによく行ってました。ほぼ全面ガラス窓ともいえる店内からの見晴らし、素晴らしかったですね。懐かしいです。
投稿: masa | 2006/09/14 05:10
あの時間にあのポイントでお会いするとは全くの想定外でした!しかもお互いにあのFINEに行ったことがあるとは、接近遭遇していたのかもしれません。もしかして、そのとき「町を歩きたい」ウイルスに同時感染したのかも。
投稿: じんた堂 | 2006/09/14 14:06