踏み切りを渡る
日曜日の午後3時過ぎ、暑さはまだ厳しかったが、日差しはすでに秋のものになり普段通らない路地へ入ったらススキが輝いていた。いつもなら電車でいく買い物だが、秋の天気にさそわれて自宅から歩いてみた。目的のお店は私鉄で二駅目、徒歩で20分程度だが、これがなかなか大変だ。
線路沿いの道を歩くのだが、この道が途中で行き止りになり、線路を左右左と渡らなければならない。すなわち、一駅目までは一本道だが、そこで踏み切りを渡り線路の左側を歩く、つぎに行き止まり直前の踏み切りを渡りこんどは線路の右側を歩く、さらに大きな踏切に着いたらまた渡ってまた線路の左側を歩くのである。踏み切りを渡ることぐらい、どうってことなさそうだが、どうもこれが苦手だ。
どうしてかと理由を聞かれても説明できないが、どうも踏み切りを渡ると、とんでもなく遠くに来たように感じることがある。たとえそれが小さい踏み切りでも、なぜか線路の向こう側は、まったく違う町のような気がするのだ。
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