路面電車が走る町
私が子供の頃は、都内あらゆるところに都電が走っていた。学校の行事で上野にある動物園や博物館にいくときは都電に乗っていった。貸切の場合もあったし、行事のあと各自バラバラに普通の都電に乗って学校へ帰ることもあり、なにか行事があると都電が利用されていた。その都電が、わずか荒川線をのみを残して消え去ってから長い年月がすぎた。
今日は(すでにもう昨日になっているが)広島出張、早起きをして駅前を歩いてみた。まだ早朝のため店は閉まっているところが多いが、市電が頻繁に行き来している。モダンデザインの連結車両もあれば、昔の都電に似たクラシックな車両もある。路面電車が加速するときのちょっと苦しそうなモーターの音、ブレーキをかけたときの金属が擦れるような音、ポイントを通過するときの車体がきしむような音、それらの音に都電に乗った頃の思い出が一気によみがえる。
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