ブリキ・トタン・キリン
中学生の頃だろうか、ブリキは鉄板にスズをメッキ、トタンは亜鉛をメッキしたものと習った。しかしいまだに街角にある鉄板を見て、ブリキかトタンの区別がつかない。
昼休みに目黒川沿いを歩いていたら、道路に面したガレージにきれいなモスグリーンのボディにクリーム色の屋根をのせた四輪駆動車が止まっていた。そのガレージの奥に雨戸を閉めたままの家が、ひっそり建っている。鉄板張りの雨戸は全く塗装していないようで、にぶく銀灰色に輝いている。ちょっと影になったような部分の下に何か描いてあるようなので立ち止まってみたら、キリンの絵とKIRINの文字があった。
これは、鉄板メーカーのマークだろうか、であればキリン印のトタンとかブリキと言うのだろうか?それともこの家のオーナーが描いたものだろうか、いずれにしてもどこかノンビリして目が笑ったように見えるキリンの表情がとてもいい。
| 固定リンク
« 三角屋根の消えた町 | トップページ | 花嵐 »
コメント
缶詰と昔のおもちゃがブリキの代表、トタンは波形トタン屋根で代表されるように建物外部やバケツ(最近はめっきり見えない、プラスティックか食品関係ではステンレスに)などに使われています。
犠牲防食という言葉があって鉄より腐食に弱い亜鉛が腐食して一種のさびが鉄の表面を守っている状態になるとか。
今でも一部の缶入り飲料水は鉄(ブリキ)の缶が使われていますが次第に技術も進んでアルミの缶の内側に表面処理することでアルミ缶やペットボトルに。
お茶の場合は確かブリキの缶?今はペットボトルが多くなりましたが。
投稿: 真理子 | 2007/03/09 07:29
おはようございます、
そういえば、昔は蜜柑や桃などフルーツの缶詰があって、缶切りでふたを開けて、その内側を見ると銀灰色に輝いていたような・・・あれはブリキだったんですね。その缶詰も、このごろはワンタッチでパッカンと開けられるタイプになり、便利になったけど、ちょっとつまらない。缶切りでキコキコ開けるのは面倒だったけど、その僅かな時間に、どんな中身だろうかと想像する楽しみがありました。
投稿: じんた堂 | 2007/03/10 10:10