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2007/05/15

路地奥の冒険者

 子供頃、路地奥には冒険があふれていた。

8dsc02613_1 薄暗くて寂しそうな路地の奥は、なかなか近づきがたい存在でドキドキしたが、行き止まりのように見える路地をふさぐトタン塀に小さなスキマがあった。そのスキマに潜り込み、さらに進むと大きな石が置かれた原っぱがあった。元は建築現場だったのだろうか。しかし土台ができたところで中止され、だいぶ長い年月が経ったらしく、その頃は、一面の雑草の中に大小の石が点在する原っぱになっており、子供達の遊び場になっていた。

 私鉄で二駅ほど離れた町に、古い料理屋さんの入り口につながる細い路地がある。そこに路地があることは、だいぶ以前から知っていたが、ずっとそこは行き止まりだと思っていた。しかし、先日、その料理屋さんの路地を突き当りまで進み、左に曲がると、石垣に沿って細い道がつながり、抜けられることが分かった。子供の頃は、あれほど路地奥を探検していたのに、大人になってからは、路地の入り口だけ見て、その先に進まずに抜けられないと決めていた気がする。

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コメント

こんにちは!
あんまり探検してると、
帰って来れなくなってしまいますよ、
あっちの世界へ入ってしまったり……
気をつけましょう。

投稿: △イチおじさん | 2007/05/16 11:59

△イチおじさん、こんばんは、
路地を抜けたら、そこに別世界が拡がっていると面白いのですが、現実は・・・。ところで、写真の路地は、△イチおじさんもご存知の場所かもしれません。

投稿: じんた堂 | 2007/05/16 22:29

この路地は素敵ですね〜。もしや花は、鉢植えではなく、地植えになっているのでしょうか…。この湿度がなんとも言えませんね!

投稿: masa | 2007/05/18 00:45

まさか、ここに路地があるとは思っていませんでした。石垣に沿う路地は、谷中の坂道の途中にある路地と、どこか似たような雰囲気がありました。しかし、この石垣はなんだろうか・・・この付近は全く平坦で、ここだけ石垣があります。

投稿: じんた堂 | 2007/05/19 08:58

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