ダックスフントか?
仕事場のあるビルは、大きな坂を上り下った先にある。まるでスリバチの底のような地形で、さらに交差点も近いので自動車の排気ガスがたまり人通りも少ない。その一方、坂の上の道はオシャレなお店が並び、ときどきロケなども行われている。坂の上と下では、同じ町名でもまったく異なる風景がひろがっている。先日の昼休み、その坂上で面白いクルマをみかけた。
もう5~6年前だろうか、麹町にあったオフィスに通っていたころ、近くにハイヤー会社のガレージがあった。その片隅に、やはりボディを延ばしたクルマがいつも止まっていたが、だいぶ長い間動かしていないらしく、ボディはすっかりホコリにまみれ猫の足跡がボンネットにあった。それがある日、ガレージごと消え、その跡地は100円パーキングになってしまった。その時は、バブルの遺産がついに消えたような気がしたものだ。
いま再び同じようクルマを見ると、ちょっと複雑な気持ちになる。たしかにダックスフントに似た姿は、それなりに可愛らしさがあるし、笑いをさそう部分もある。しかし、バブル時代の再現映像を見ているようで、単純に受け入れる気になれない。
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