路地の条件
銀座で用事を済ませ駅へ向かう途中、近道を探していたら路地に出会った。
道というよりビルとビルの間の隙間は、一人がやっと通れるほどの幅しかない。この路地にあるのは、ビルの裏口だけかと思って進むと、どうみてもこの路地にしか出入り口がないお店がある。さらに進むと、デザイン事務所だろうか、開いたドアの向こうに図面などを置いたテーブルが見える。
さて、この路地は銀座の何処だろうか?家に戻り、銀座路地マップを開いてみたが、どうもそれらしい路地が見つからない。たぶん7-8丁目あたりだろうが、二度と同じ路地を見つけ出せそうもない。あれは都会の迷路だったのだろうか。
銀座に限らず路地は、よそ者が入るのを拒むような雰囲気がある。しかし、ひとたびそこに馴染んでしまうと、なぜか再び足を運びたくなる。
これは辞書に書かれている路地の定義とは違うかもしれないが、
1)食事やお店など立ち寄る場所のない路地は、たんなる通路であって路地ではない。
2)路地の道幅は、狭ければ良いというものではない。見知らぬ人が、お互いに気兼ねなくすれ違える程度の道幅がほしい。
3)そしてこれをあげると途端に場所が限られてしまうが、路地には、季節の移り変わりをさりげなく表す、花木や草花がなければならない。
さて、これらの条件にあてはまる路地はどこにあるだろうか・・・。
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