カモミールをきく
ハーブティーの好みをたずねられたときは、カモミールと答えるようにしている。よく通っていたレストランで初めてすすめられ飲み、どこかフルーツのような香りとすっきりした味わいが気に入り、それ以来これに決めている。このカモミールにはリラックス効果があり、安眠にも効くそうだ。
カモミールといえば、それをタイトルにしたCDがある。
藤田恵美の名を知ったのは、今年の春。中国土産のCD:BEST AUDIOPHILE VOICES II、その第一曲目に「Desparado Emi Fujita」が入っていた。
このEmi Fujitaとは誰だろうかと検索したら、これが藤田恵美さん、以前、ル・クプルというデュエットで活動していた人だった。すでに「カモミール」シリーズとして3枚のCDを出し、香港、中国、韓国、シンガポールなどのアジア圏でも活動しており、TVコマーシャルにも採用されている。
その藤田恵美の最新版が、「Camomile Best Audio」として発売された。収録されている曲は、すでにカモミールシリーズで発売されていたものを新たにリマスタリングしたもので、アコースティック伴奏でスタンダードナンバー(And I love you so, All my loving, Desperado...Over the Rainbowなど)を英語で歌っている。アコースティック+スタンダードという組み合わせは、アジア英語圏(シンガポール、香港など)で人気があり、たとえば歌手では、Corrinne MayやJheena Lodwickなどが知られている。藤田恵美のCDも同じようなジャンルに入るだろう。
「Camomile Best Audio」は、オーディオマニアを意識したらしく、SACDマルチチャンネルなど最新ハードウエア対応から、ディスクのミドリ色着色など、オーディオマニア向けにいくつかの試みがされている。さらに通常CDプレーヤーでも再生できるハイブリッド構成になっている。
さて、その音質だが、たぶんノイズの少ないハイエンドオーディオ装置と環境をもっていれば、リアルな音を聴くことができるのだろう。残念ながら、我が家のシステムはSACDに対応していないし、どちらかと言えばノイズが多いので、いまのところマルチチャネルと高音質は確かめようがない。しかし、その音場感の良さは2chでもある程度分かるような気がする。
*12月5日:SACDマルチについて追記
SACDは、合計6chのチャンネルをサポートしており、前方3ch、後方2ch、低音専用1chで構成され、これを5.1chと言います。DVDも5.1ch対応していますが、記録方式が少し異なります。ただし最近は、CD/SACD/DVDの全てに対応するプレーヤーがありますので、記録方式の違いはあまり問題になりません。それより5ch/5.1chのスピーカーを設置できる環境・部屋があるかが、キーポイントでしょう。今回のCamomile Best Audioは、5.1chおよび5chで構成されています。
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