初詣
京成八幡駅を後ろにして小さな商店街を北に歩くと、右手に小学校がある。さらにしばらく進み左側に酒屋のある角を左へ曲がると、ほどなく小さな神社がある。
ここまでの記述でこの神社が何か分かるのは、地元の人に限られそうだが、わざわざ遠方から、この神社を目指す人もいる。
千葉県市川市菅野にある白幡神社(白幡天神社)は、永井荷風が散歩途中に立ち寄り、幸田露伴の住まいにも近かった神社である。そのため、今でもこの神社を詣でる人がいる。永井荷風が存命していた頃は、田舎の古びた小さな神社で、社殿の裏は小高くなっており石の祠が置かれていた。神社裏の小道を進めば、これまた小さな小川があり、農家と田圃が点在しシラサギなどが舞っていた。
現在は、小川も田圃もなくなり、神社はキレイに整備され、回りをすっかり住宅に囲まれている。
今年の初詣は、この白幡神社とした。
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