鰻の寝床@ペナン
ペナン旧市街で見かける古い家の形式を何と言うのかとずっと疑問に思っていたら、昨年、3度目のペナン訪問で、その答えを知ることができた。答えはショップハウス(Shophouse)である。ショッピングセンターにあったTYPOLOGY OF SHOPHOUSESというポスターに、その解説があった。
ところで前回、ペナンの家を鰻の寝床と書いたが、隣家が取り壊され側面から家を見らたので紹介しよう。いかに細長い家か分かるだろう。
正面部分をみると、2階は3連のブラインド窓、1階は左右につながる通路、少し奥まって正面真ん中にドアがある。隣りの家との仕切りはレンガ壁、その仕切りは2階前部のみ屋根より少し高く作られている(雨風があたるのでそこだけ少し黒くなっている)。正面は2階建てだが、奥に向かって低くなり後半部分は1階建てのように見える。
この写真の家では、一番奥に2階建ての家がくっついているが、たぶん別に建築したもので、その間は坪庭のようになっているようだ。すなわち正面から奥に向かって順に2階建て、1階建て、庭、2階建てという構成になっている。別の場所の家では、一番奥が空き地なっていて、正面から2階、1階、庭となっていたので、これに2階建てを追加した構成と思われる。
これは建築専門家に話しをうかがってみたいのだが、京都の町屋も、家の真ん中に坪庭をもうけたものがあるが、ペナンのショップハウスもどこか似たように思えないだろうか。ペナンの家の様式は、中国南部を起源とするものと言われているが、中国・ペナン・京都の町屋、それらに関連があるのだろうか。
なお、ペナンの人に言わせると、最近の中国富裕層が好んで建てる家の様式は、ペナンやシンガポールで成功した人が地元に里帰りして建てた家が影響しているそうで。中国南部から来たものがペナンやシンガポールでヨーロッパ・インド・イスラムの影響を受けて、再び中国に戻っているという話しでした。
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コメント
おはようございます!
解体現場なんてすごいとこゲットですね。
外観もそうですが、
中も興味津々です。
投稿: おじさんの独り事 | 2008/01/09 06:22
こういう形式の建物のルーツは中国ですが、中国でも少なくなっているようです。
投稿: じんた堂 | 2008/01/09 10:24