図鑑で遊ぶ
長い間そう思っていたことが、間違いだったことを知って驚くことがある。
子供頃のことだが、大人が2-3人で囲むほどのユキヤナギの植え込みが近くにあった。4月になると、細い枝にびっしりと小さな花をつけ、やがて散り始めると、その近くの地面は、雪が降ったかのようにまっ白になった。ユキヤナギの名前は、この花の散る様子からきたのだろうと、子供ながら思い込んでいた。その大きなユキヤナギは工事で無くなってしまったが、株の一部が移植されて、いまも毎年花をつけている。
ユキヤナギはもう一株、後から植えられたものが近くにあるが、こちらもちょうど今が満開になっている。その二つのユキヤナギを見比べていたら、どちらも花の大きさは5~6ミリ程度で同じだが、花の様子が少し違うことに気付いた。
古くからあるユキヤナギの花は八重になっているが、後から植えれたユキヤナギは一重。ユキヤナギには、一重と八重の二種類があるのだろうと思ったが、念のため牧野植物図鑑で調べてみると・・・
一重のものはユキヤナギだが、八重のもは全く違う名前。
牧野植物図鑑によれば、ユキヤナギの花は一重で、八重の花をもつものは「シジミバナ」となっており、”花をシジミ貝の内臓に見立てたもの”と書いてある。私がずっとユキヤナギと思い込んでいた花は、シジミバナだったのだ。それにしてもシジミバナとはあまりにユキヤナギからかけ離れている、せめてミゾレぐらいにしてミゾレヤナギにでもならなかったのだろうか・・・。
最近は図鑑を開くことが少なかったが、たまに開くと新たな発見がある。たとえば、これも最近知ったのだが、春の七草の一つであるホトケノザは、本当はタビラコ(田平子)という草らしい。一つの草が二つの名前をもつのでなく、ホトケノザという全く違う草も存在しているので話しはややこしい。こんなことを知るのも図鑑遊びのおかげだろう。
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コメント
おはようございます!
昆虫図鑑、動物図鑑も
おもしろそうですね。
でもやっぱり
人物図鑑かな
極めつけは。
投稿: おじさんの独り言 | 2008/04/08 09:21
おじさんの独り言さん、おはようございます、
人物図鑑も歴史上の人となると、その昔、教科書に載っていた肖像は人違いだったというのがありますね。
投稿: じんた堂 | 2008/04/09 10:10