湊にてPart2
中央区湊の町が歯抜けになっている様子はすでに紹介したが、そこで見かけた3階建てを紹介しよう。
もとは2階建ての長屋だったようだ。側壁に貼られたトタンの2階と3階部分の間に、屋根のような山形の切りかえしがあることからみて、3階部分は後から増築されたもの。その後、長屋が分断されて左右にあった家がなくなり、この3階建ての1軒家だけがポツンと残ったようにみえる。
みるからに、これでは風が吹いても揺れるかもと思ったら、ちゃんと建物2階部分の四隅の壁から地面に斜めの柱がつけられている。
それにしても、隣り同士互いに支えあっていた建物が切り刻まれていく様子をみるにつけ、そこに暮らしている人はどうなったのだろうか考えてしまう。建物を失い日当たりのよくなった木だけが大きく枝を広げている、その姿が健気なだけに気になる。
| 固定リンク
コメント