アジア路地裏風景学#3:もの干し
雨がすぎればスッキリ晴れた五月の青空と期待していたら、まるで三月のような冷たい雨の日となった。今回の路地裏風景は、そんな冷たい雨を吹き飛ばす明るいものを選んでみた。
先日、谷中のnidoで展示会をされていたneonさんが、長屋の前で洗濯物がはためく素敵な絵を出品されていたが、明るい日差しのもと洗濯物がはためく光景は、どこか見るものの気持ちを和やかにする。
写真はペナンの路地で撮ったものだが、木の棒で三脚のような台をつくり、そこに棒をわたし洗濯物をかけている。建物が取り壊された空き地を、一時的にもの干し場にしているのだろう、すべてがとても簡素に作られている。ところどころ下地の赤いレンガが見える薄いブルーとベージュの壁の前、シャツが、かすかに吹く風にはためいていた。
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コメント
いや、美しいですね〜。そのひと言です。じっと見入ってしまいます。
投稿: masa | 2008/05/16 11:42
masaさん、こんにちは、
実物の色合いは、もっと淡くて美しいのですが、なかなかうまく再現できませんね。
投稿: じんた堂 | 2008/05/16 16:55