アジア路地裏風景学#4:ツバメ
最新の倉庫は、機能性優先で建てられ窓も最小限しかなく、建物に飾りなどをみることはない。
ペナンの路地裏にある倉庫、その入り口上部に風通しのためだろうか、大きな格子がはまっていた。四角な格子、その所々に鳥が飛んでいる。もちろん本物ではなく、大空を飛ぶツバメの姿をした小片がつけられているのだ。
ツバメは、古くは「竹取物語」にも登場し、農村では、ツバメが家に巣を作ると「家運が盛んになる」、そのツバメをいじめると「災いがある」とされて大事にされてきた。これは、ツバメは、農作物の天敵である害虫を食べる益鳥ということから生まれた話しだろう。都市部でも、わざわざ店の玄関の上にツバメの巣用の板を打ち付けた商店があったように、ツバメは大事にされていた。ツバメが忙しく玄関を出入りし子育てする様子は、いかにも景気がよく繁栄をイメージさせるからだろう。
さて、この倉庫、なぜツバメをつけているのだろうか、ペナンにはどのようなツバメにまつわる話しがあるのだろうか・・・。
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