Low City, High City
ちくま文庫から「東京 下町山の手」(エドワード・サイデンステッカー)が復刊されたので東京堂書店で購入。
先日、「谷中、花と墓地」(みすず書房、サイデンステッカー)を読んでいたら、同じ著者の「東京 下町山の手」が気になりだした。以前、図書館で読んだが、その内容もほとんど忘れてしまったので、もう一度と思い検索したら文庫本で4月に復刊されていることが分かった。
まだ本文は読みかけだが、その英語のタイトルが興味深い。
Down Town(ダウンタウン)という言葉がある。古いところではペトラクラークや、俺たちひょうきん族のエンディングテーマに使われたEPOも”ダウンタウンへくりだそう”と歌っていた。下町を英語で説明するとき、ついダウンタウンと言ってしまう。しかし、英語圏からの人を、銀座へ案内してダウンタウンというと通じるが、隅田川やその近辺の地域をダウンタウンというと首をかしげる人がいる。
どうも英語のダウンタウンは、日本の下町とは違うようだ。
手元にある英和辞書でDowntownを調べると、町の中心(繁華街)、商業地区、都市部のこと、下町にはlower townなどをあてる。ニューヨークでdowntownといえば、Manhattanの南の部分をさすとある。こうしてみると、やはり隅田川あたりをdowntownと言うのは、すこし無理があるようだ。
それでは隅田川付近、その東に拡がる地域を英語でなんと言えばよいのだろうか?
その答えが、「東京 下町山の手」の英語のタイトル:「Low City, High City Tokyo from Edo to the Earthquake」にあるLow Cityのようだ。辞書には載っていないが、Low/High Cityという英語は、東京の実体をよく示しているように思う。ただし、Low Cityでは歌詞にはちょっと向かないかも・・・やはりDownTownのほうが響きがいい。
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コメント
こんばんわ~
HighやLowって聞くと おおまかなイメージですが
所得を基準にしてそうな気がします
ちくま文庫、文庫なのに1000円越えてたりしますよね(ーεー)
投稿: うまり | 2008/06/25 01:10
うまりさん、こんばんは、
本当に、文庫本も高くなりましたね、特に今回のちくま文庫復刊本はみな¥1000以上です!やはり文庫本は、ワンコイン(¥500)程度に抑えてほしいのですが・・・。
投稿: じんた堂 | 2008/06/25 22:09