フジペットEEを見直す
新しいデジカメを使用するようになってから、どうも無駄にシャッターを押すことが増えたような気がする。メモリーの容量が十分にあるので、多少、構図が気に入らなくてもとりあえずシャッター押しておこうとなり。その結果、無駄なショットを大量に作ってしまうようだ。
もちろん、そういう無駄なショットを簡単に消去できるのもデジカメの利点なのだが、どうも写真の撮り方が安易というか雑になったような気がしてならない。
そこで取り出したのが、子供の頃使っていた
フジペットEE。
このカメラは、一本のフイルムから12枚しか撮影できないし、一度シャッターを押したら消去などということは出来ず、失敗撮影は失敗として残ってしまう。したがって一枚一枚を慎重にシャッターを押さざるをえない。
手元のフジペットEEは、四十数年前に父親から買ってもらった子供用カメラ、焦点固定(距離合わせはなし)、露出は自動、巻き上げは手動というじつにシンプルながら、いまでも十分に使える。フィルムはブローニ120タイプ(6x6サイズの正方形写真が12枚)で、大きなカメラ店でいまも入手可能だし現像プリントも行っている。参考値段だがヨドバシでは、フィルム:¥470(富士フィルムリアラエース)、現像:¥399、プリント:¥504(¥42x12)。
先日、清澄庭園で撮影したのがこのページに載せた写真。
細かく見れば、画面の四隅が暗い、解像度が低い、露出がオーバー気味などあるが、撮影に対する集中度と達成感はなかなのものだ。そしてなによりも驚くのは、このカメラの重量は300gしかなく、持ち運びがまったく苦にならない。いまフジペットEEを見直したい。
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コメント
若い子たちに人気のあるホルガなど、ブローニーを使うトイ・カメラより、余程しっかりしているように思えます。
恰好も可愛いですし、認知されると人気が出そうなカメラかもしれませんね。
投稿: M.Niijima | 2008/09/15 02:12
Niijimaさん、こんばんは、
フジペットEEは、子供用ながらも設計も製造もしっかりしているので、今も十分使えますね。特にEE機構などは、自動絞りの原理そのものを見るようで面白いです。このような作りこみはホルガを完全に超えているように思います。
ところで久しぶりにフィルムカメラを使ってみると、シャッターを押す、巻上げる、フィルムを交換するなど一連の操作のリズムが心地よく、またフィルムカメラを使ってみたくなりました。
投稿: じんた堂 | 2008/09/15 20:51