トラバント:自動車ポスターにみる1960年代
最後に番外編として、1960年代はもう一つのドイツであった東ドイツの車のポスターを紹介しよう。
このポスターは1968年のトラバント。トラバントは、2ストローク2気筒600cc空冷エンジンをもつ東ドイツで製造されていた小型車。1960年のはじめから、ベルリンの壁が壊された1989年頃まで製造されていた。
このクルマには有名な噂があった。
”ボディがボール紙で出来ている”と言われていたが、実際はFRPボディ。ただしFRPの品質がよくなく、芯材などがボール紙と言われてしまったようだ。性能的にはみるべきものがないクルマだが、そのポスターは真面目で、これはこれでよいように思う。
じつはこのトラバントは、今一番注目されているドイツ車と言える。ドイツの玩具メーカーが、この車の復刻版を生産しようという企画があるそうだ。
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