Still Unforgettable
新譜情報でナタリーコールの「Still Unforgettable」が、今年リリースされたことを知った。
1991年にリリースされた前作の「Unforgettable」は、グラミー賞7部門に輝くほどのボーカルの好アルバムだが、オーディオマニアとしても注目すべきものだった。
CDが初登場した頃(1982年)、CDとLPレコードの音の比較がよく音楽雑誌をにぎわした。LPレコードでリリースされていたアルバムをCD化したものと、オリジナルのLPレコードを比較した記事だったが、どうもその結論がはっきりしなかった。もともとLPレコードを前提に録音されていたものをCD化したのだから、その音はLPレコードに最適化されており、二つを比較しても無理があったように思えるが・・・。
ところが新譜の発売が全てCDとなりLPレコードを見かけなくなった頃、あるアルバムがCDとLPの両方でリリースされたことがあった。
ナタリーコールのUnforgettableは、1991年にCDとLP(US版)の両方でリリースされた。全22曲合計73分15秒のアルバムは、まったく同じ内容で、CDによくあるボーナストラックなどもなく、CDは1枚だがLPは2枚組みになっていた。既にCDの技術も十分完成した時期に録音されたこのアルバムは、CDとレコードの音の比較をする良い素材だった。
じつは今回の「Still Unforgettable」も、CDとLP(US版)の両方がリリースされているらしい。もしCDとレコードの両方の再生環境があるならば、是非、聴いてみたい。はたして2008年のCDとLPの音はどうだろうか、そこにはどのような新たな発見や進歩があるのだろうか・・・もし実際に聴き比べた人がいたら、その感想をお知らせ願いたい。
写真は1991年の「Unforgettable」CDとLP。
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コメント
最近、LPをかなり買うようになりました。もちろん中古盤ですが、クラシック、ジャズ、ともに歌ものはLPで聴くのが心地よくて。
ナタリー・コールの新譜にLPがあるのは知りませんでしたが、もう既に入手困難な状況のようで残念です。
投稿: M.Niijima | 2008/11/29 22:22
長らくレコードを聴いてなかったので、プレーヤーの調整というか操作に苦労しています。先日も、音が時々割れるので変だなと思ったら、針圧調整するのを忘れていました。まったく初心者状態ですね・・・
。
それにしても調整が上手くいったときのLPは、中高音がなめらかに感じます、Niijimaさんの歌ものが心地よいという話しに納得です。良いアルバムがありましたらご紹介下さい。
投稿: じんた堂 | 2008/11/30 20:37