高音質CD
いよいよSME(ソニーミュージックエンターテイメント)から新しい高音質CD:Blu-spec CDが発売(12月24日)される、
このところSHM-CDやHQCDなど、従来のCDと完全互換の新型CDの発売が続いている。いずれもCD板の素材に、液晶パネルに使用されている高品質なポリカーボネイドを採用したことにより、従来より音質が良いとしている。SMEのものは、新素材+Blue Ray Discで開発された技術を導入したものらしいが、そのメインはやはり新素材のようだ。
デジタル化初期の頃は、デジタルになれば素材の良し悪しに関係なく高音質が実現できると聞いていたが、ひとたびデジタルが普及すると素材にこだわるようになった。どこそこのCDメカは良いとか、いやDACを交換するともっと良くなる、さらにケーブルを換えると良いなどが雑誌の特集をにぎわした。
このような話はアナログレコードでもあり、あそこのレコードプレーヤーが良いとか、いやカートリッジとトランスはあっちのほうが良いとか全く同じような話しがあった。どうも、ある程度技術が進んでしまうと、レコード板の重量を重くするなど素材に向かうのは共通しているようだ。
話しをSMEの高音質CDに戻すと、発売予定リストをみると相当数の旧作が並んでいる。例えば、マイルスデイビス:カインドオブブルー、ジャニスジョプリン:パール、サンタナ:天の守護神などは、いずれもかつてレコードで聴いた記憶がある。すでに何度かCDになっているが、はたして今回の高音質CDはどのような音質なのだろうかと期待してしまう。と、同時に、どのCDも、その音質をオリジナルのアナログ音源に限りなく近づけようとしているようにみえるが、それならいっそのこと新素材で高音質アナログレコードもあるのではと思ってしまう。
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