オスカーピーターソントリオのプリーズ・リクエストを聴く
年度末のバーゲンセールで、オスカーピーターソンのプリーズリクエスト(英語の題名は、WE GET REQUESTS)がでていたので購入。
1970年代の初め頃だったろうか、オーディオショップでジャズを聴きたい言えば、まずこのアルバムがかかっていた。録音は1964年、スイングジャーナルの録音賞を受賞している。
油井正一の解説によれば、”ピーターソントリオは、ナイトクラブで演奏するとき、よく流行中のヒット曲のリクエストを受けるという。お客が彼をからかっているのでない限り、進んで演奏するそうだ・・・ピーターソントリオは、ヴァーヴへの置きみやげにそうしたレパートリーを集めた本アルバムを残した”となっている。コルコヴァード、酒とバラの日々、ピープル、イパネマの娘などは、いまも知られるポピュラー曲が並んでいる。
久しぶりに聴いてみると、スイング感あふれる演奏と音の良さに、思わず和んでしまうう。
「酒とバラの日々」「ピープル」などそのリズムが実に心地よく理屈抜きに楽しめる。「ユールックグッドトウミー」でのレイブラウンのベースは、これぞウッドベースという感じで、じつに太くたっぷりとしており、現代では聴けないような存在感がある。
こういうアルバムを聴いていると、ノイズレベルとか音場とか音の鮮度など、技術的なことはどうでもよくなる。優れた作品は、時代を超えて感動を与えるのだ。
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