新緑見物
昨日ほどではないが、少し風が冷たい薄曇の土曜日、新緑のモミジを見る。
モミジ見物というと普通は秋の紅葉となるが、この時季のモミジもなかなか良いのだ。
若葉におおわれたモミジを見上げれば、大小の葉が微妙な濃淡を描いている。小さい葉は、薄いためか日差しを通して黄色く輝き、大きい葉は日差しをさえぎるらしく暗く緑も濃くみえる。かんたんに若葉といっても、その色調は葉によって微妙に色調が違う。
さらによくみると、小さな赤い点が葉のところどころに見え隠れしている。
モミジの花だ!
モミジの花には蜜でもあるのだろうか、小さな虫が飛び回り、その中には蜂もいる。
モミジの楽しみは、この後もつづく。
花が終わると、二葉のような形をした実がなり、やがてその実は、プロペラのように空中を回転しながら舞っていくのだ。
ところでモミジの葉は、和食のかざりとしてもよく見かける。いわゆる「つまもの」と言われるもので、春(初夏)の新緑の若葉、秋の紅葉とよく利用される。春秋を目で味わう、こういう楽しみもできるのがモミジの良さかもしれない。
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